小林賢太郎戯曲集

基本的にお笑いは観ませんが、唯一と言っていいほど好んで観るのは「ラーメンズ」です。舞台を中心に活動している二人組です。今日の一冊は、その公演の戯曲集である「小林賢太郎戯曲集 CHERRY BLOSSOM FRONT 345 ATOM CLASSIC」小林賢太郎著(幻冬舎文庫)です。

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その名の通り、「CHERRY BLOSSOM FRONT 345」「ATOM」「CLASSIC」の三公演の戯曲集です。

内容は、21世紀を夢見て、30年前から眠り続けていた父親が目覚めると息子は自分と同じ年齢になっていて、その息子から夢見ていた未来を聞かされた父親の話「アトム」など・・・

舞台とコントとのちょうど中間ぐらいの公演なのですが、登場人物が基本的には2人なのでわかりやすいです。各公演ごとに伏線が張られていて、それを回収できたときの気持ちよさは何とも言えません。演技力も素晴らしいので、ぜひDVDのほうもおすすめなのですが舞台を観たことのない方にもおすすめの一冊です。

舞台は大がかりなセットは一切使っておらず、白や黒、グレーを基調とした舞台と衣装なのですが表現力があるのでちっともつまらなくないのです。

DVDを観てから本を読むと発見も多く、映像が鮮明に浮かぶので、どちらかというとDVDのほうがおすすめだったりはします。解散してしまったことが非常に残念な二人組です。