クマの話

季節感の無い人間でも、せめて土用丑の日くらい・・・あっ!忘れてた。23時半、ファミマに駆け込み鰻茶漬けを買いました。危なかったです。

今日はゆるーく我が家のクマの紹介です。写真

右がアズール、左がメルンです。どちらもいただきものです。

アズールはトイザらス出身で、元々青い服を着ていたのスペイン語・ポルトガル語で青という意味のアズールとつけました。でも服が邪魔なので脱がせてしまいました・・・

メルンは、郵便局出身で、オーストラリアのメルボルンでいただいたので頭と最後を取って、メルンにしました。私が寂しくないようにといただいたものなのですが、オーストラリア旅行中、ずっと抱えたり、リュックに入れて顔だけ出してたり、この景色をキミにも見せてあげたいと連れまわしていました。(そうしてるとアジア人は幼く見えるのと相まって、さらに幼く見えてしまうようです)

家では、専らクマを抱いて過ごしてるので、ああまだまだ幼いなあと、大人にならなくちゃいけないなあと思う平山でした。

見た目は寂しがりやには見えないとは言われますが、意外と寂しがりやなので、自分の悩みとか愚痴を全部聞いてもらっているので手放せそうにはありません。

栞子さんのような人に

薄着の女性、サンダルから覗く爪、束ねた髪から見えるうなじに夏を感じる今日この頃です。大学生はもう夏休みということで何ともうらやましいです。昨日の休みは本すら読まず、一日中寝倒してしまいました。

今日は何か読みたいなあと思い、朝から本棚とにらめっこしていたら懐かしい本と目が合いました。「ビブリア古書堂の事件手帖」です。

表題の栞子さんとは、「ビブリア古書堂」の店主さんのことで、本が大好きな本の虫で、人見知りだけど、本について話すときはとっても饒舌なお姉さんです。知識が幅広く、好奇心が旺盛で放っておけないタイプの女性です。鎌倉を舞台に、本に関する事件が発生して、栞子さんの洞察力、知識でするすると難事件を解決していくというとても読みやすい作品です。読み進めていくうちに栞子さんのような女性に出会いたいと願ってしまう私がいました。

どこかにいないですかね、そんな女性。

「福祉」は本当に幸せか?

昨日はマスターとのミーティングの日でした。ミーティングとはいうものの、そのほとんどが雑談といった感じで、楽しい時間はあっという間に過ぎていくものだなと帰り道に改めて実感しました。

マスターとの話の中に出てきた、「書いた文章はストックするか否か」私の場合は必要がなくなってしまえば処分します。あまりもったいない精神は働かないようです。ですが、学生時代に書いたレポートくらいはとっておいても良かったのかななんて思いはじめました。

その中でも、社会学の授業で書いたレポートのタイトルが「福祉」は本当に幸せか?福祉についての授業内容に喧嘩を売るようなタイトルですが・・・マスターには読んでみたかったというありがたいお言葉をいただいたのでとっておけばよかったです。

ざっくりいうと、とある17歳の女の子がある日突然、精神障害者保険福祉手帳を親から渡されるというところからはじまります。確かに必要な福祉サービスを受けられるメリットはある。自ら求めて申請する人もいます。その福祉を受ける必要のある人、求める人もたくさんいますが、彼女にとってそれは「望まない福祉」であり、自分自身に「障がい者」というレッテルを貼ることに思い悩んだそうです。福祉とは語源を辿ればしあわせ、といった意味合いになりますが、結果として福祉が幸せな方向に傾いていないという実態が存在します。

こんなことをよくぞレポート用紙に長々と書けたなあ・・・普段は脱力したゆるーい話ばかりですが、真面目にレポートも書けるんですよとアピールしたいヒラヤマでした。

芥川龍之介を諳んじる癖

夏祭りの季節になりましたが、私は夏祭りが苦手で高校生になった途端に行かなくなりました。道行く浴衣姿のアベックを見ると、ああそんな季節かとため息のひとつでもつきたくなるような、そんな季節です。海水浴、プール、夏祭り、キャンプ、花火大会とは無縁の人間ですので、ただただ蚊に頭を悩まされる夏がもうそこまで近づいてきました。

人を刺さなくなる蚊の研究がどうやら行われているとテレビで聞きましたが、もし実現したとして、そんなことができるのならば、蚊を絶滅させたほうが早いし効果的なんじゃないのかなって思いながら、自宅のムヒの在処を探っている今日この頃です。

人には色々な癖があるかと思いますが、私の場合、行き詰ったりいやなことがあると芥川龍之介の南京の基督を諳んじる癖があります。

彼女は朋輩の売笑婦と違つて、嘘もつかなければ我儘も張らず、夜毎に愉快さうな微笑を浮かべて、この陰欝な部屋を訪れる、さまざまな客と戯れてゐた。さうして彼等の払つて行く金が、稀に約束の額より多かつた時は、たつた一人の父親を、一杯でも余計好きな酒に飽かせてやる事を楽しみにしてゐた。

変な癖だなあとは思いつつもやめられそうにないです。

第二回喫茶店遠征

7年目に突入した喫茶店めぐりですが、喫茶店遠征は今までに第一回喫茶店遠征in芦屋(兵庫県)のみ。第二回の場所についてずっと思案はしていたものの実現しないままでした。そこで、昨日の休みはせっかくなので海の見えるところでコーヒーをと思い、和歌山県の加太まで行ってきました。

写真 2

立ち寄った喫茶店は二軒。どちらも海がよく見えて、大阪の喧騒を離れて飲むコーヒーはいつになく贅沢に感じられました。二軒目のお店は、看板ヤギがいまして・・・

写真 3

メエエエエエ。なんて鳴き声を聞きながらコーヒーを啜っていました。

遠征のお供にはいつも本を一冊携えていくのですが、第一回は森見登美彦さんの「恋文の技術」で、今回は戸川敬一さんの「落穂集」を遠征の一冊に選びました。ドイツ文学についてなのですが、ドイツ語ができたらもっと楽しいんだろうなあと思いつつページをめくっていました。私には内容が難しく、まだまだ勉強しなければならないなあと途中で読むことを諦めてしまいました。

本は恋人のようなものなので、蜜月があったり、倦怠期があったり、ほかの本に浮気したりして、一冊と向き合っていくさまは恋愛に近いのかなあなんて思います。

どうやら私はどこかに出かけた話を書くよりは本の話をするほうがすらすらと書けるようです。