ハードの相性には抗えない

先日、ちょっとハードウェアの相性にはいくら設定やソフトで対処しようとしても徒労に終わるのだなーと痛感したことがあります。

■それはそれは古いハードウェアのお話

それは何だったかというと、

ちょっと年代もののNUCで、デュアルモニタで使おうとすると映像出力がminiDPとminiHDMIだったのですよ。

で、miniHDMI-HDMIは変換コネクタやケーブルも手元にたくさんあるため、なんの問題もなかったのですが、問題はminiDPの側。

手持ちのモニタは入力がHDMIしか使えず、DP入力が無い。

となると皆さん考えることは同じで、miniDP-HDMI変換ケーブルを使おうってことになりますよね。

実際、手持ちでそのような変換ケーブルは1つあったのです、むかしむかしMacBookAirにDPが搭載されていた頃のもの。ざっくり10年くらい前に買ったものです。

MacBookAir用に買っていたケーブル

■流行らないケーブルは安い

そして今回、Amazonで同じ機能のものを買い、その際の値段で700円くらい。リーズナブルですよね。流行らない分野なのか他に同等の選択肢もなかった。

Amazonから荷物が届いてみると、Apple製のものと見比べても色が違う以外はそっくりそのまま。

事前にMac用のminiDP-HDMI変換けーブルを拝借してちゃんと映像が映ることは確認していたので、なんのためらいもなくAmazonで買ったケーブルへ差し替えて設置完了。

電源を入れたままでの作業で良いので、差し替え後すぐに映像がくることを確認できました。

Amazonで購入した変換ケーブル

■簡単に作業完了のはずだったが

ところが、電源OFF->ONの際にminiDP側のモニタがまったく反応してくれない。Windowsが起動したあともデバイスとして認識されていないわけなのですよね。

ためしにDPケーブルを抜いて、再び指し直すとちゃんと映る。コールドスタート時にだけケーブル(とモニタ)を認識してくれない様子。

ひたすらこの症状の対処法をネット検索して、グラフィックドライバのバージョンを上げたりモニタの順番を組み替えたり、BIOSの設定を見直したり、モニタ側の省電力設定なんかも見直したりしたわけなのですがいっこうにらちがあかない。

せっかく2枚のモニターを並べているのに、ケーブルを差し直すのが面倒で片方だけで使うなんてことになろうとは。

■ネット情報もアテにならず

その後も空き時間があれば対処方法がないかと調べてみるわけなのですが、

ネット情報の見出しには、まるで同じ状況のような書き込みがあったりもするわけなのですが、期待してのぞいてみても改善策らしきものには行き当たらず。

もう諦めて毎回ケーブルを抜き差ししようかと思っていたときに、それならばMac用のケーブルに差し替えて試しても労力は変わらんよなと、何気なく入れ替えたのです。

■Apple製のケーブルだと素直に映った

すると、それまでの葛藤はウソのようにコールドスタート時からちゃんと2画面とも認識して映っている。

もう愕然としました。

機能が同じ変換ケーブルでも相性というものがあるのだなと、改めて思い知らされたのとともに、ハードウェア同士の問題にいくら設定やらソフトやらで対処しようとしても時間と労力を無駄にするだけだと再認識したのでした。


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とうとうOfficeが値上げされる

というわけで通知がきちゃいました。

2024年9月1日以降の請求についてのお知らせが。

MSからの通知内容抜粋

通知内容ではMicrosoft 365 Apps for businessとなっていますが、ようするにExcelとかWordとかPowerPointとかAccessとかの詰め合わせです。Teamsとかメールが無い純粋なアプリだけのものです。

じつはExcelやWordを使うだけならば、個人向けのライセンス価格よりも法人向けのライセンス価格の方が少し安く、1ライセンスあたり月額1030円だったのですよね。

ところが、とうとう月額1236円まで値上げするぞと、このタイミングで翌月からなんて通知なのが少し腹立たしくもあったりしますが(事前にアナウンスはあったはずですけれど忘れてます)

■しかし値打ちはある

値上げされてはしまうわけなのですが、いまどきOfficeを使えない環境だと余計なところで苦労することになってしまうため、最低限の本数のライセンスは持っておくのがベターな判断でしょう。

それに、Excel/Word/PowerPoint/Accessに加えてOneDriveも1TBの容量が付いてくるため、使いようによっては値打ちがあるのです。

さらには、Officeのライセンスって、1本でPC(Windows/MacOS)5台・モバイル5台・タブレット5台までインストール可能というとてもありがたい仕様。デスクトップで書類を作ってスマホで閲覧し、たまにノートPCや出先のデスクトップで修正するなんて使い方でもぜんぜん制限にひっかからないのが快適なのです(Adobeもちょっとくらい見習ってほしい)。

■契約数は見直すぞ

ただ、様々なものがコストアップしていて支出ばかりが増えている昨今、1ライセンスあたりの値上げはしかたないと思うものの今回を機に頻度の低いものをピックアップして本数を減らしていかないといけないなと考えるよいきっかけにはなるわけですが、、、


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しゃべるシグナルタワーへ換装

以前から、VPNやVoIP、サーバーの状態を知らせてくれるネットワーク監視灯(積層灯、シグナルタワー、あるいはパトライトとも呼ばれてる)を導入しておりました

が、普段はあまり視界に入らない壁面に設置したせいか、案外チカチカ点滅していても見落としている間にエージェントが自動解決してくれているという平和な日々が続いております(優秀なサーバーたちである)

というわけで、ちょっとくらい自己主張があっても良いのになと思い、ランプだけでなくMP3が再生できる同系統のシグナルタワーへと換装してみました。

シグナルタワー設置場所の写真

従来品よりもちょっと横幅がずんぐりむっくりになったけれどギリ収まった。

■音声メッセージを作ってみる

声に自信のある方はマイクで録音してそのまま本体に流し込めば良いです。

私も自称癒しボイスなのですが、警告音としては緊迫感がなくなってしまうため今回は私の美声は封印しておくことにします。

プリセットされている音声もあるようなのだけれど、私はさくっとVOICEVOXを活用させていただいて、いくつか音声メッセージを作ることにしました。

VOICEVOX画面

いくらかバリエーションを試してみたけれど、もち子さん(ノーマル)が聞き取りやすいと個人的に感じたので採用決定。

特にパラメータをいじることもなく、しいて言えばアクセント位置は適宜調整する必要はあるけれども、とても楽ちん。

■MP3ファイルを作る

そして、WAVで書き出した音声ファイルをAudacityでMP3へ。

マニュアルによれば44.1kHz・CBR・32kbit/s・64kbit/s・128kbit/s・モノラルであれば良いらしい。本体内蔵スピーカー的には音質にこだわってもあまり意味は無さそう。

Audacity画面

もちろんAudacityでないとダメというわけではなく、各位使い慣れたツールでWAV->MP3の変換をしてしまえば良いということになります。

■シグナルタワーへ流し込み

そんなわけで、できあがったMP3ファイルをシグナルタワー本体に送信するわけですが、

(1)まずはログインして、いつものWebセットアップツールを開きます。

シグナルタワー画面1

(2)見慣れた画面がでてきたら左側の「セットアップ項目」を展開します。

シグナルタワーメニュー

(3)そして、そのなかから「音声チャンネル設定」をクリックして開き、WEB設定データ(CH31~CH40)、とか(CH41~CH50)とか、(CH51~CH60)を選びます。

音声チャンネル設定画面

(4)あとは、CH31~60まで適当なチャンネル番号にMP3ファイルをアップロードしてゆけば簡単に登録ができます。

試し聴きは「再生」ボタンで。うん、手順は簡単ですね。

■PING監視やTRAP受信と同時に

設定した音声はPING監視やTRAP受信のタイミングで自動的に再生させることができます(従来だとブザーだけだったのが、音声番号を選べるようになってる)

また、それ以外にもhttpでシグナルタワーのAPIを叩いて任意の番号の音声を再生させることもできます。

■たとえば緊急地震速報を受信したときに

一例ですが、Chromeの強震モニタExtensionから適当なネットワーク内のWEBサーバーへPOSTさせるように設定し、受け取ったWEBサーバー側でシグナルタワーに対してhttpを発信するようなスクリプトを準備しておくなんてこともできます。

http://xxx.xxx.xxx.xxx/api/control?led=33399&sound=40&repeat=2

上の例だと、赤黄青のLEDを点滅させつつCH40に登録したMP3を3回再生(2+1)させることになります。

たとえばPHPで書いたとしたらこんな感じで。

<?php
if ($_SERVER['REQUEST_METHOD'] === 'POST') {
  $json_data = file_get_contents('php://input');
  $data = json_decode($json_data, true);
  if ($data === null && json_last_error() !== JSON_ERROR_NONE) {
    http_response_code(400);
    echo json_encode(array('error' => 'Invalid JSON'));
    exit;
  }
  if ( $data['intensity']>2 ) {
    $url = 'http://xxx.xxx.xxx.xxx/api/control?led=33399&sound=40&repeat=2';
    $response = file_get_contents($url);
    echo "LED control command send.".$response;
  }
  echo json_encode(array('status' => 'success'));
} else {
  http_response_code(405); // Method Not Allowed
  echo json_encode(array('error' => 'Method Not Allowed'));
}
?>

震度2以下ではさすがに数が多すぎてうざくなるので $data[‘intensity’] > 2 としてますが、これはお好みしだい。

震度2以下なら「少し揺れた気がするよ」とかなんとか、震度によってメッセージを変えるということもできるでしょう(意味があるかどうかは別として)

あ、もちろんこれで本来のネットワーク監視も少し察知しやすくなったのは言うまでもありません。


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こねこ便420が登場

ヤマト運輸HPより、こねこ便案内

ヤマト運輸さんが乗り出してきました。

レターパックライトに匹敵するような小さな荷物を運ぶ手段「こねこ便420

ニュースリリースによれば8月26日から東京都内を皮切りに発売開始だそうです。

■どんなサービス内容?

さてこの「こねこ便420」ですが、まずサービス名に「420」と入っていることからも想像できる通り、全国一律420円で送ることができるサービスです。

集荷にも対応していて、最短で翌日に届くという点も本家の宅急便サービスと同等です。

従来の宅急便コンパクトと同じように専用梱包資材をあらかじめヤマト運輸営業所(1個から販売)あるいは宅急便ドライバー(10枚以上で販売)から購入するタイプのサービスですが、従来にはなかった「梱包資材に輸送料が含まれる」ものになります。

専用梱包材に送料が含まれるのはレターパックと同じですね。

ヤマト運輸HPより、こねこ便420の特徴

■送ることのできるサイズは?

ヤマト運輸HPより、こねこ便420のサイズ

気になる輸送サイズですが、A4サイズ相当で厚さ3センチ以内となります。

配達も対面ではなく郵便受けへの投函で配達完了となります。

これはずばり、レターパックライトと同じサービス内容です。

そして、レターパックと言えば今年の10月1日から430円に値上げ(これを書いている時点では370円)されます。

比較してみると、こねこ便420のほうが10円安く、サービス内容は同一ということになります。

■消費者としてはありがたい

一時期はAmazonの配送で忙しくなり過ぎたヤマト運輸さんですが、その後Amazonが独自配送網へと移行してしまい、そろそろ一般向けのサービスもテコ入れしないといけないということなのでしょうか。

そんな大人の事情はさておき、消費者の立場としては有効な選択肢が増えるというのはちょっと嬉しいことなので、今後の取り扱いを「レターパックライト」から「こねこ便420」へと移行するかどうか検討に入る必要がありそうです。


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