10月から郵便料金が一部上がりますね

なにやらここ数年で頻繁に郵便料金が上がっているような印象すらあるのですが、今回2023年10月1日から特殊取り扱い手数料や付加サービス料金の改定とのことです。

■どのような改定?

詳細内容はこちらに公表されていますが、ざっくりと以下のようになります。

・郵便物の特殊取扱料の改定
一般書留料および現金書留料 435円→ 480円
簡易書留料 320円→ 350円
引受時刻証明料 320円→ 350円
配達証明料(差出時) 320円→ 350円
配達証明料(差出後) 440円→ 480円
内容証明料(謄本が1枚のとき) 440円→ 480円
内容証明料(謄本が2枚以上のときの追加料金) 260円→ 290円
内容証明謄本閲覧料 440円→ 480円
特別送達料 570円→ 630円
代金引換料 265円→ 290円

・ゆうパック
セキュリティサービス料金 380 円→ 420 円
代金引換料金(都度代引) 265 円→ 290 円
本人限定受取料金 210 円 廃止

・ゆうメール
一般書留料金 380 円→ 420 円
簡易書留料金 320 円→ 350 円
代金引換料金 265 円→ 290 円
引受時刻証明料金 320 円→ 廃止
配達証明料金(差出時) 320 円→ 廃止
配達証明料金(差出後) 440 円→ 廃止
本人限定受取料金 210 円→ 廃止

■よく使われる範囲の影響は?

上記のなかでも一般的によく使われる機会が多いのは簡易書留郵便ではないでしょうか。

簡易書留郵便は通常の郵便物の料金+特殊取り扱い料金という形になるので、一覧のなかでは320円→350円となっていますが、これにたとえば定形郵便であれば84円の通常料金が必要になるため合計すると434円〜が最低料金となります

そのほか、弊社ではゆうびんサービス側の代金引換扱いは使っていませんが、この手数料も値上がりとなっている様子ですのでネット通販などをよく利用される方にとっては影響が小さくないかもしれません。

■レターパックはますます便利に

今回の料金改定はレターパックシリーズには影響がありません

そのため、小さな荷物のやり取りではこれからもますますレターパックプラス(全国一律520円)レターパックライト(全国一律370円)を使用するメリットが相対的に大きくなってきますね。

身の回りのコンビニでも取り扱っている店舗が増えてきている様子ですし、ポスト投函で差し出せるというメリットも相まって他のサービスがとても追いつけないくらいの便利さとなっていますから使わない手はありません。


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本音はドラレコの復元作業なんて受けたくない

本音がデカデカとタイトルになってしまっていますが、本業のサービスメニューとして展開している以上は、ちょっとくらい包み隠さないといけないのかな。

もう何年も前になりますが、とある時期から爆発的に依頼が来るようになったドライブレコーダーの動画データ復元依頼。

当時はまだドラレコそのものがさほど普及しておらず、弊社としても創業以来の姿勢で「なんでも来い」という意気込みであったがゆえにドカンと増えてしまいました。

ところがドライブレコーダーってのは単純に復元できるデータを取り出したところで、ご依頼主の欲しいデータであるかどうか判別するのが至難の業。いやもうぶっちゃけて言えば同意のもとですべての動画を目視確認しないかぎり必要なシーンが出てきているかを機械的に判断することはできないのですよね。

そのため、弊社が通常提供しているデータ復元サービスと異なりドライブレコーダーの復元サービスだけは記録内容を閲覧することが前提となってくるわけで、そうなるともう何十時間・何百時間と溜まっているどうでも良い動画を確認しなくてはならなくて、人海戦術でしか対応できなくなります。

■事故じゃない目撃シーンがあり

ある程度は時系列的に選別できる状態であれば、対象が事故であれば警察官なりギャラリーなりが写っているシーンを起点に探すという手段が使えるわけなのですけれど。

事故ではなくて「迷惑な運転を目撃した」というシーンを復元する場合にはそもそも起点すらわからないわけで探すのに骨が折れまくります。

■さらに浮気調査目的もあり

これがさらにハッキリと目視できる事故シーンや迷惑な運転シーンなんかだったらまだしも、浮気調査のように映像が目的ではなく「車内での会話の確認」が主目的で依頼されている場合には作業量は倍では済みません。

それこそ、何倍速もかけて確認しているとちょっとした音声は聞き逃してしまう恐れもあるわけで、場合によっては等倍速での確認など慎重に進めることになります。

■というわけで別メニューへ分割

そんな未来が予測できる時期にさしかかったとき、ずいぶんと思い悩みながらも「検査料金」というハードルを設けてみようじゃないかという方向になりまして。

もともと創業の意思が「単純な料金体系と成功報酬制」なわけで、複雑になる上に成否もわからない段階で料金が発生するのはいかがなものかという心理的抵抗感も強かったのですが。

結論から言って、依頼者の負担にならない程度のハードルを設けることでまず依頼すべきかどうか考えてもらおう、ということに。

そしてそのまま年月は流れ、ある程度のハードル効果は出ているのであろうと思いつつもやはりドラレコ案件に食われる時間はかなりのものです。

何度か検査料金自体も見直してはいるものの、依頼者の負担にならない程度(=こちらの儲けにならない程度)ですので、成功しない案件は負担が大きい・・・

■そもそも復元依頼など不要なようにするには

必要だったシーンがいつの間にか消されてしまっている、ということさえ無ければわざわざウチのような復元業者がでしゃばる必要は無いわけです。

そうするにはどうしたらよいか、まずダメなことを列記していきましょう

・定期的にフォーマットしていない

めんどくさいですよね、月イチや年イチでSDカードをフォーマット(初期化)するだなんて作業。しかもフォーマットしたら以前のデータが消えてしまうわけですから若干の心理抵抗なんかもあるかもしれません。

ですが、これを怠けていることでカード内にファイルとして認識されないゴミデータが蓄積していきます。あと不要な衝撃センサーでの保存データも溜まってくることでしょう。これが増えると言うことは本来記録できるメモリ領域を圧迫してくることになります。

・衝撃センサーを調整していない

機種にもよるとはおもいますが、肝心なのは設置位置ですね。

通常走行でちょっとした路面の段差だけでも衝撃センサーが働いてしまうような設置だと、本来必要なデータを記録できなくなりますので注意しましょう。

・何年も同じSDカードを使い続けている

SDカードは消耗品なのです。さらにドラレコというのも過酷用途です。この2つの相乗効果(?)でカードには物理的なダメージが蓄積し続けます。これが日常です。

じわじわと正常に記録できる領域が減少していることに気づいた時にはすでに遅い・・・のかもしれません。

・カードの抜き差しが頻繁

とくに「頻繁にしちゃいけない」わけではないのです。ですが人間のやることですから抜き差し時にカードをまっすぐ扱えず曲げ圧力をかけてしまいがちです。

microSDというのは非常に内部構造が脆いです。人間の目でみてもわからないくらいの曲がりでも内部的には致命的損傷になっていることもしばしば。

■どんなに大容量のカードでも無駄になる

前述のようにSDカードの扱い方によっては、どんなに大容量のカードを高い値段で買ったとしても無駄にしてしまっているわけです。

ですので復元屋さんとしてホントに言っておきたいことは「定期的にフォーマットしましょう」「定期的に買い替えましょう」という2点に絞られます

それを励行するだけで、万一の際にもウチのようなところに復元依頼をかける必要が無くなってきますから、トータルで見ればきっとオトクなはず

■数年前のメーカー検査時の映像が出てきたり

さて、そんなメモリ領域を圧迫しているデータのなかには利用者さんの見知らぬはずのものも含まれていたりします。

よく目の当たりにするのはセルスターさんでしょうか。
隠しパーティーション内に独特なヘッダーを付け動画データを隠す構造になっていたりするメーカーがあるわけですが(一般的な復元ソフトでは見つけられなくなりますが、そもそも隠す意味が理解できないのですけれど)。

位置情報まで記録されているので座標検索すれば同社の工場が表示されたりします。

日付からして復元対象のさらに数年前の撮影データですし、きっとメーカー出荷前の動作確認なのでしょう。棚とか窓の外とか天井とかの景色が延々と何時間分も復元されて出てきたりするとちょっとななか懐かしい(古巣の電機メーカーの実験室を思い出すような風景だったので)。

でも冷静に考えると、そんな風景が何時間分も復元されるということはそれだけメモリが圧迫された状態でお使いになってたわけですから、そりゃあっという間に上書きされてしまいますよね。

これも、本来なら月イチや年イチくらいでも良いからSDカードをフォーマットしていればもっと状況は改善されていたはずなのに、もったいない話です。(最近では勝手に定期的にフォーマットしてくれるような機能を搭載したものも出てきているようですので積極的に活用したいですね)

長くなりましたが結論「ドラレコのSDカードは定期的にフォーマットしましょう」ということで。


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SDカードメーカー別の壊れやすさと復元率

先日、本家サイトの側で過去5年ほどの修復カルテをもとにSDカードやUSBメモリのメーカー別に壊れやすさや復元しやすさが異なるか集計してみた記事を掲載したわけなのですが、皆様の予想通りではないかと言うくらいみごとにメーカー別の優劣が数値として現れていました。

メーカー別の症状と復元率のグラフ

もっとも、しつこいくらいに書いてますが世の中に出回っている数が多ければ多いほどうちの会社に寄せられる復元依頼は多くなるわけです。そしてどんなメーカーのものでも品質が均一化されているとすれば、絶対数が多くなればなるほどいろんな症状のものが平均化されていくはずなのですよね。

ですが実際に預かる機会の多いメーカー上位数社で比べてみると症状や復元率に偏りが出てくるわけで、これは現場でも肌感覚として「あっ、このメーカーのSDだと下手な下調べをしたら危険だから先にこの手法で取り組まないといけないかな」などというモノと概ね一致してきます。

※余談ですがこの下調べでWindowsパソコンにつっこんじゃう大手復元業者さんがいらっしゃいまして、そのタイミングでSDカードに上書きされたSystem Volme Infomationの値が残ったまま弊社に転送されてくるなんて事例がわりとあります。ドコとは申しませんが仮にも復元事業者が知らないはずは無いと思うのですが。

■販売メーカーは数多くあれど

有名どころとしてはSanDiskを筆頭に、TOSHIBA(現 KIOXIA)TranscendELECOMBUFFALOI/Oデータは少なくとも日本国内ではよく見かけるメーカーですね。

そしてそれに続く感じでSONYVerbatimKingstonGigastoneSAMSUNGSiliconPower(SP)あたりが量販店で入手しやすいメーカーでしょうか。ネット通販を漁ればもっともっと馴染みのないメーカーのものも多く存在しますし簡単に入手できてしまいます。

電子部品業界に詳しい方ならば実際にフラッシュメモリを製造しているメーカーは数社にすぎず、数多くある販売メーカーは製造メーカーから中身を購入してパッケージングしているとご存じかとは思います。しかしたとえ製造するメーカーが数社であっても納入先の要求にあわせた価格と合致する品質基準が存在するので、スペックが同じでも厳密に中身が同じということはありません

そしてその違いが最終的にメーカー別の品質、いわゆる壊れやすさやその症状の偏りとなって表れてくるのではないかと予想できます。

■極論すれば「運」ですが

どんなに信頼性の高いメーカーだろうが、どんなに聞いたことないメーカーであろうが、利用者個人としては不具合にあうかどうか(=初期不良品や潜在的不良品にあうか)は運しだい。

100%大丈夫なんてことはどんな高信頼メーカーでもあり得ないわけです。

とは言え、100個中1個の不良品が混ざっている棚から商品を取りたいか100個中50個の不良品が混ざっている棚から商品を取りたいか、という違いにはなってきますから、ご自身の運にぜったいの自信があればどちらから選んでも良いですがそんな強靭な運ならもっと他のことに使いたいですよね

ですので購入する際にはどこのものを買うか(メーカーの選別)どこから買うか(販売店の選別)いくらで買うか(激安処分品でないものを選別)というのは大切だと思うわけです。

※とはいえ、ウチは商売あがったりな状態になっちゃいますがね…

■こまめなバックアップコピーは必須

前段でも書きましたが、どんなに信頼性に期待できるメーカーの製品であっても壊れる時は壊れるもの。さらには使えば使うほど操作ミスや機材アクシデントで内容が化けてしまうなんてこともあるのがSDカードの世界。

ですからバックアップコピーはこまめに取っておいた方が良いのは言うまでもありません。

このバックアップコピーですが、特に難しいアプリケーションや操作方法を指す言葉ではなくて、単純にほかの記録媒体にコピーしておくだけです。

むしろ気をつけないといけないのは「コピー」のつもりで「移動」操作をしてしまうことです。この「移動」は以前はカット&ペースト(=切り取り&貼り付け)と表現されていたように移動元のデータを削除してしまう操作になります。

最終的にはコピーが取れたらSDカード内は空っぽにしたいという意図の方も多いと思いますが、意外にも「移動」操作はトラブルの温床であって、ちゃんと移動が完了しないままプロセスが完了したように振る舞ってしまうことがしばしば。

こうなると、コピーしたはずの媒体には正常にコピーできていなくて、なおかつ移動元も自動的に消えてしまっているのでお手上げということになってしまったご依頼が後を絶えません。

ほんのひと手間を惜しまず、コピーが完了したことを確認してから元を削除しましょう

■復元ソフトが破壊を進めることも

ここからは余談ですが、SDカードなどが壊れたらできれば「自分で」「安価に」直したいという方は多いですよね?

ところが復元事業者として日々いろんな状態のメモリ状態を見ていると、復元ソフトを試したがゆえに復元できなくなっているものも目の当たりにするわけなのです。

ある程度以上パソコンなどでのストレージ操作に精通されている方であれば「ソース」「デスティネーション」と聞いても自然と対象を判断できるのですが、そうでない方だとたとえ普段のパソコン操作に慣れていたとしても聞き馴染みがない言葉ですよね

ところがこれ、実は検査対象と保存先を表すとても重要なシーンで使われている場合が多くて、指定を間違えると無意味なデータで復元したい対象メモリを盛大に上書きしてしまいます

そのほかにも、WindowsだとCドライブとかDドライブとかいった言葉でストレージを区別しますが、これもWindowsという狭い世界に限定された話。いくつもつながっているストレージ(=ドライブ)を区別する言葉はたとえば/dev/sdaなんて感じで表されるほうが多いですし、/physicaldevice〜〜とかいった表示で判別するひともいるかもしれませんが、これらも同様に指定を間違えると取り返しがつかない状況にあっという間に陥ります

■さらには利用者の誤解による上書きも少なくない

そしてさらに最近増えている質問が「フォーマットをしてマウントできるようにすれば復元しやすくなる?」という恐ろしい誤解。そりゃ「フォーマットが必要です」なんていきなり表示されたらフォーマットしたくもなりますわな。
それに、たしかに一部の能力が低いソフトではOS管理下で動作するように組まれているのでマウントできないとそもそも動作できない事からこういった誤解が生まれてくるのかと予想します。しかしそもそもOS管理下で動作するということはそれだけOSの影響を受けてしまうわけですから純粋に高精度の復元など期待できません

復元できないだけならまだしも復元ソフトには外部計測値や経験則などが反映されず単純にプログラムされた通りにしか動作しないわけですから、物理不良領域が含まれているものにもドカドカと土足でアクセスしようと踏み込んでしまいますこれが致命的に物理不良を進めてしまう原因になることもしばしば。

ほんとにメモリにダメージを与えずに安全に復元しようとするならば、外部から応答速度やその波形など逐一反応を計測しながら慎重に行わないといけないのですが、それはソフトだけでは困難でハードウェアとの組み合わせは必須になってきます。

■上書きは確実に復元不可能な領域を拡げます

動画データ満載のようなシビアコンディションでない限り少しの上書きでは復元率はさほど低下しません。が、しかし、それを繰り返せば繰り返すほど確実に復元できたはずのメモリ領域をかきまわしてしまうこととなり、そのあとでいかなる機材を用いようがフラッシュメモリである以上は復元できなくなる割合がどんどん拡大し続けます

余談が3ブロックとずいぶんと長くなってしまいましたが、より安全なデータ復元のためにはぜひわたくし共にご用命いただければと考えます。


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Apacheからnginxへ変更してみたら

巷では静的コンテンツは劇的にレスポンスが速いと耳にするサーバーnginxへと乗り換えてみるのもありかなと、実験的にApache環境からの入れ替えを行ってみました。

その忘備録的な感想です。

■たしかに速いかも

なにせApacheしか経験が無かったのでまるっきりわからないところからのスタート。

しかもサイトそのものはいつでも元に戻せるように温存したまま限られた時間での移行という条件だったのです。

そもそもサーバーなんてやること同じなのだから設定も大差ないでしょ、などとタカをくくっていたらえらいギャップに悩まされることになりました。

■単純なHTTML構成のページは効果的

導入そのものはすごく簡単。先人の知恵をたくさん拝借できるので多少いびつな構成であっても困る事なく導入ができました。

そして、単純なWEBページについてはレスポンスが体感できるほど早くなった(そもそものApacheの設定が遅すぎたというのもありますが)

なんだ簡単じゃないか、と一瞬思ったわけなのですよ幸せだったのはそのほんの一瞬

■バーチャルホストは書く場所が違うだけ

Apacheではアクセスされたホスト名にあわせて処理内容を変えることができるようバーチャルホストで運営しているわけですが、通常だと /etc/apache/sites-available/ などに設定を書き溜めますよね。

nginxではどこに書いたら良いのだろう、たいして考え方は変わらないよね?と思っていたらありました。

/etc/nginx/cond.d/ 以下にバーチャルホストごとに分けて書けばおおもとの設定ファイルからすべて読み取ってくれるので問題なし。

極論すればバーチャルホストの設定は書いておく場所が違うだけ、と言えなくもない

■PHPが動かない

今回、管理下の複数のサーバー(Ubuntu数台とCentOS)で同時に実験したわけなのです。

まっさきに外部非公開サーバーで問題が出てきたわけですが、php構成のページが急に消えたと。

そうです。経験のある方はすでに感づいてらっしゃるでしょうがApacheと違ってphp-fpmを導入してあげないと動いてくれないnginxでphpページを表示するならphp-fpmを呼んであげるという考え方にしないといけないわけです。

設定そのものは特段難しくもなく、まずはphp-fpmを追加でインストールして、設定ファイルにどうやって呼び出すか(fastcgi 127.0.0.1:9000とか.sockとかなんとか)を追記してあげることでOKです。Apacheからしたら最初は「なんで機能を有効にするのに外を呼ぶの?」ってな感じでした。有効無効ってな感じとはぜんぜん違ったわけですね。

■Apacheからの乗り換えはパーミッションに注意

導入時点で前提がフラフラしているのがトラブルの原因ですが、nginxへの移行で時間がかかるならApacheへすぐ戻せるようにしておこうというのが一番ネック

既存のページ構造には手を加えない前提なので、なにかサーバーを換えることでトラブルが出るならサーバー側の設定で吸収できるようにしなくちゃいけない

単純な話ですが、サーバーが変わるということはサイトのファイルをアクセスするユーザーが変化するわけで。

たとえばサイトの権限が www-dataとか wwwグループとかいった具合に将来を見据えて最初から汎用的に設定している場合は楽なわけですよ。

ところが、長年の環境を引きずっていると場当たり的に apache:apache なんて権限になっているフォルダやファイルが大量にあったり。

もちろんnginxからはデフォルトでは nginx:nginx という権限でアクセスしますから、権限設定によってはここではじかれてしまいます。

ここでは非常に迷いましたが、本来であれば将来を見据えて apacheと設定されている権限の部分をすべてwww-dataなどと汎用的に書き換えてしまうのがベストかと考えます

あるいは、そこそこ余裕のあるハード構成であればリバースプロクシ設定でnginxの後段でApacheに処理してもらうというサーバー構成にするのもトラブル原因を最小にできて良いかと思います。

ただし今回は一時的な試行でなおかつ既存サイトに手を入れないという前提を守るために本来は禁じ手であろうnginx側の動作権限をuser apache;と書き換えることでしのぐことにしました(変更先:/etc/nginx/nginx.conf

上記にあわせてphp-fpm側の設定も listen.owner = apache、 listen.group = apacheと変更しておく必要もあるでしょう(変更先/etc/php-fpm.d/www.conf

あくまでもApacheと同時には動かさないという前提であるがゆえにできる手抜きかなと思いますが、こういう手抜きをすると後々トラブルシュートしないといけなくなったときに原因が特定できずに大変だろうなと思います。

でも楽に動いてくれます。手抜き効果はすごい!

■WordPressがめちゃくちゃ遅い

さて、nginxへの切り替えから2日、やたらとレスポンスが遅くなったものがありました

もともとチープなサーバーで近々リプレースを予定しているハード構成で動かしているものなのでApache運用でももっさりしていたWordPressなわけですが、nginxに切り替えてから劇的に遅くなり単純にダッシュボードを見ているだけでもjetpackから「サーバーがダウンしています」なんて通知が頻繁にくるように。

ダウンと言ってもそのまま固まってしまうような重症ではないので単純にリソース不足なのでしょう。

もともとMySQLがネックになっていることは自覚していましたのでまずは /etc/my.cnf を見つめて設定を切り詰めていきます。

が、しかしあまり改善するべき点が見つからず改善効果もみられない。そもそもが切り詰めたあとだったのでむしろ動作が窮屈だったのではなかろうかという設定具合。

どうやらその他のところにもなにやら問題がありそうな気配です。
もう一度 /etc/php-fpm.d/www.conf の設定をじっくり見ながら、

pm = dynamic
pm.max_children = 30
pm.start_servers = 5
pm.min_spare_servers = 5
pm.max_spare_servers = 10
pm.max_requests = 50

あわせて、/etc/nginx.conf の側でも

sendfile on;
tcp_nopush on;
tcp_nodelay on;
server_tokens off;
keepalive_requests 100;
keepalive_timeout 10;

fastcgi_buffers 8 64k;
fastcgi_buffer_size 64k;
fastcgi_connect_timeout 60;
fastcgi_send_timeout 60;
fastcgi_read_timeout 300;
client_max_body_size 200m;

といった具合に追記修正して少しは軽くなったかな?と淡い期待を込めてphp-fpmとnginxを再起動すると、おお!素晴らしい、ちゃんと軽くなった

■変更した甲斐があり軽くなりました!

少なくとも重すぎてダウンしているという通知が来ることはなくなり、Apache上よりもはるかに軽く作業ができるようになりました。さすがnginxというところか。

これで一時的にはなんとか運用継続できるようになったわけですが、近いうちにどうせサーバーのリプレース作業があるわけでその時にはもう少し実用的な構成を要求したいなあ。得意な戦術はなに?と問われたら迷わず「物量戦」と答えたい派なので。


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