無国籍(世代を越えて)

余談ではありますが、柔軟剤を変えてみました。

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P&GのLENOA EAU DE LUXE(レノア オード リュクス)のINNOCENTです。ドラッグストアの香りテスターですっかり惚れてしまい、悩んだ挙句買ってしまいました。パリの高級ホテルの香りだそうです。ただいまコレでブランケットを洗濯中。

さて、前回は無国籍のメカニズムの内、血統主義と生地主義の二つを取り上げました。血統主義は血統に従って親の国籍の継承を可能とする方式ですが、親が無国籍の場合には血統によって継承されるのは無国籍ということになり世代を越えて無国籍者を生み出すことになってしまいます。

であれば、生地主義を取ればこの連鎖を断ち切ることができるのかというと必ずしもそうではなく、生地主義を取ったとしてもそうではないのです。

出生という事実+親が特定の在留資格をもっていることを国籍付与の付加的条件としている場合、親が非正規滞在者だと子に出生国の国籍は与えられないということです。それでなく非正規滞在だということも継承されます。

医療関係者が出生証明書の発行を拒んだり、非正規滞在者はその事実が明るみに出ることを恐れ、役場に向かうことを避ける傾向にあり、子の国籍認定を阻害されることも少なくありません。非正規滞在者であっても母子手帳は交付されるが、親や役所の知識不足などにより母子手帳も交付されず、出生届けも出されず、存在しない子になってしまっている子どもたちには予防接種や就学の案内も来ず、医療、教育を十分に受けられない状態になっています。