文章コンプレックス

私は文章における劣等コンプレックス持ちです。

文章を書く楽しさを見い出せたのは小学校の高学年になってから。担任の先生がよく誉めてくれるので、文章を書くことってこんなに面白いことなんだと知りました。

中学校の国語の先生は更に誉めてくれる人で、国語の時間は他の生徒の倍の原稿用紙を使って夢中になって文章を書いていました。

それほど文章を書くことが楽しいのに、いつも文章コンプレックスは姿を現すので、提出した作文が返却されたとき、帰ってすぐに丸めてゴミ箱に捨ててしまって、書いたことをどうにかして忘れようとしていました。

何かをことばにしては捨てる、の繰り返しは高校生になっても続きましたが、高校の国語の先生もとても誉めてくれる人で、相変わらず文章を書くのは楽しかったけれど、結局のところ文章を書くのが楽しい割には、大人になるまでに書いた文章は何ひとつ残っていないのです。

国語の成績で苦労したことはないけれど、文章コンプレックス。克服したいもののひとつです。