Home5Gの二代目HR02が発表された

2023年2月以降の発売予定とのことで、初代機よりも少し仕様が強化されるようですね。

外観上わかりやすいところでは有線LANが2ポート実装され、その片方は2.5Gbに対応するのだとか。

初代機では有線LANが1Gb止まりだったので折角の5G通信でもその速度をルーター下に回せないために魅力半減というところだったのですが、これでスペック上のチープに感じる点も少し解消されそうです。

まあ、もっともウチの環境ではいまだ5Gの電波が掴めず(サービスエリア内なのに!)、4Gで満足しているわけですが。

■HR01では屋外に向かって斜めに設置することも

そういえば、初代機のHR01は設置方向によって随分とアップダウンのスピードに影響がでます。

実験してみたところ、うちの環境では右側面を屋外に向けるとダウンロード速度が上がり、左側面を屋外に向けるとアップロード速度が上がるという極端な差が出ていました。その速度差はそれぞれ3倍ほどの範囲なのでなかなか無視できない値。

おそらくは送信用アンテナと受信用アンテナのどちらを屋外に向けるかでそれぞれの速度に差が出る結果になっていたのでしょう。なにせ四角い形の左右にアンテナが配置されているのでどちらかのアンテナを外に向ければもう片方のアンテナは内側に向いてしまう構造なのが原因となってしまうのでしょう。

なので、試しに送受信速度のバランスを取るために斜め向きに設置してみると、案外うまくいくというのが涙ぐましいというかなんというか。

送受信速度のバランスのため窓に向かってナナメに設置

■HR02では好きなように設置できそう

HR02では本体4面にアンテナが実装されているようなのでその辺りの設置の自由度も増しているのかもしれませんね。

初代機と似たような形とはいえ、内部構造としては1年経ってずいぶんと改良されているのかもしれません。期待して買い替えてしまおうかなあ。

もっとも、まだウチは5Gの電波が掴めなくて悔しい思いをしているのですけれど(サービスエリアマップでは5Gエリア内なのですけれどね)4Gでも遅くはないから。

■てっきりhomeでんわ内蔵かと

HR01の製造メーカーはシャープでした。

後継機が出るとしたら製造メーカーは代わることはないでしょうし、そうなるときっと私の古巣のシャープさんのことだから、お得意の商品合体技でhomeでんわの機能とインターネットルーターの機能を一体化させたもので出してくると勝手に思っていたのだけれどなあ…

さすがにこの予想は外れてしまったようで、きっとそこまでしなくても良いようなhomeでんわの契約状況ということなのでしょうね。

ちょっと一工夫、電源コードのカスケード接続なんてできたらうれしいのに、できないよなあ。

■他の利点はあるのか

いまのところ2.5Gbの有線LANはまだウチにはまったく環境が整っていないので(ちょっとだけ入手しやすい価格帯にはなってきたみたいですが)、端末接続数も64台(+有線?)と初代機と変わらず、さて他に決め手になりそうなところが仕様上は見当たらないのですけれど。

できれば、初代機HR01ではルーターとしての機能があまりにも貧弱すぎたので(貧弱というか決め打ちですね、ターゲット層を考えればその方が良いのでしょうけれど)、もうすこし柔軟にアレコレ設定を変更できるように改良されていたら良いなあと思うしだい。

なにせ、ルンバの通信が数日で途切れてしまうという難点を解消するためにわざわざ別のルーターをネットワーク上に追加しないといけなかったくらいなので、ぜひともホームルーターの製造メーカーさんとドコモさんには真剣に考えてもらいたいところです。


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3週間でアマチュア無線局の審査が完了しました!

以前、ここにも書いたのですけれど、30年ぶりにコールサイン復活できました。

9月1日にオンライン申請で整えた書類の送信を完了し、
その後2週間経過した14日に「申請手数料の納付待ち」の連絡となってすかさずPay-easyで納付、
さらにその後1週間後の21日に無事に「審査完了」となり、
翌日に電話をかけて直接受け取れることを確認してから庁舎まで出かけて受領してきました(実は申請時に受け取り方法をどう指定したか覚えていなかった…)

これでようやくお空に戻ることができそうですが、ついつい昔と比較してしまうのは144Mや430Mのコールチャンネルに聞き耳をたてていても何にも聴こえてこないこと。

ひょっとしてリグが壊れてんじゃない?と思うほどですが、ひょっとしたらアンテナもチープなものしか残っていなかったので全然お空を飛び交う声を拾えていないのかもしれませんね。

あとは妙にノイズが多い。30年も前と異なり格段に高速動作する電子機器が増えた影響なのだろうか、いやそんなハズはないと思いながら。

■コールサイン証明には局名録を

昔使っていたコールサインを証明するのには、図書館の閉架に収容されていたJARLの局名録を用いました。記載されていた住所も現住所とは異なるのですがとくに紐づけを証明する書類は必要なかったのがありがたい(この30年の間に何度引っ越したことやら)。

もしこれが仮に結婚などで姓が変わっていたらさらに紐づけするための書類が必要になったのだろうなあと予想したり。

そういう点で、まだ緩さがあるのはありがたいことか。

局名録
個人情報云々と言われる以前だから内容がすごいですね…

それにしても、局名録を眺めてて思うのだけれど、個人情報保護云々と言われる以前だからかコールサインがわかれば住所も名前もぜんぶ一覧に掲載されて出版されているという(もちろん今でも簡単に調べることはできるんですが)、なんだかすごいオープンだなあと感心してしまうところです。

※ネットに例えるならライン名やメールアドレスやIP/MACアドレスをもとに住所氏名が書籍になって発行されていて誰にでも閲覧可能になっているような感じになりますね。

■免許状小さくなったな

オンラインで審査完了になっていることを確認してすかさず電話で確認し、庁舎まで出向いて免許状をもらってきたんですが、受け取った無線局免許状を見るとやはり「小さくなったなー」という印象が強い。

なんか小すぎて引き出しに入れたり他の書類と混ざったりするとあっという間に無くしてしまいそうで不安ばかり。ホルダーかなにかあれば良いのになあと・・・いや、あっても昔の免許状無くしたのですけれど。

とかなんとか考えていたら、小さくなったおかげで100円ショップで売っているA5サイズの額縁で綺麗に収まってしまいます。コスパはめちゃくちゃ良い。ひょっとしたらもう常置場所に掲示しておくような必要も無いのかもしれませんが、これは一応気分の問題ということで。

A5額縁に入れた免許状
額縁に入れておくと無くさなくて済みそう

■電波利用料の請求がきた

免許までの期間と比べたら3倍速くやってきました、電波利用料の振り込み用紙が。免許状を受け取ってからたぶん1週間もたたない間に。

電波利用料は、アマチュア無線局は1局あたり年間300円。免許期間は5年なのでまとめて前納しても大した額にはなりませんが毎年振込み用紙を送ってもらうほうが免許更新を忘れないで済みそう。

電波利用料制度のご案内

役所仕事の常で出すよりも取るほうは速いな、と思ってしまったのは確かだけれど(笑)

コンビニでも支払えるし手数料を取られるわけでもないので簡単でよい…あれ?そう言えば以前に開局していたときに電波利用料を納めた記憶がない。

そもそも免許場所から引っ越していたので納税通知が届くはずもなく、ひょっとして踏み倒してしまっていたのかな?!古い話できっと電波利用料の徴収制度が始まる以前だったに違いないし、仮に徴収が始まってたとしてももう時効ということで忘れておくことにします。

■JARDへの調査報告

JARDに無線機の保証をしてもらった際に「無線局免許状が到着後1ヶ月程度運用を行っていただき、調査報告書をお送りください」と連絡がきていたので、もうしばらく運用したあとでメールに返信する形で報告することが求められています。

JARDへの報告書メール書式

とはいえ、1ヶ月ほど運用したくたいで何か顕著なものが出てくるようなすっごくハイパワーな無線機だったりアンテナだったりとは全く縁がないので、記載する報告内容もごくごく決まった内容になりそうなのですけれど。


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普通郵便は1週間ほどかかりますね

土日祝の普通郵便(定形郵便・定形外郵便・スマートレター)の配達が無くなったのはご存じの方も多いと思いますが、これとは別に配達日数の繰り下げも実施されているため思った以上に相手先に郵便物が届くのが遅くなったと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

2021年10月から郵便物(手紙・はがき)・ゆうメールのサービスを一部変更しました。 – 日本郵便 (japanpost.jp)

通常2~3日に繰り下げられた配達期間に加え、土日祝の配達が無いことが絡んでくるため、たとえば火曜日の夕方くらいにポスト投函されたものが翌週まで届かないなんてことも発生しています。

■いつから?なぜ?

2021年10月から土曜日の配達が廃止されました。従来の日曜祝日の配達が無いことと併せて土日祝は配達されないことになります。

さらに時期を同じくして配達日数の繰り下げも順次実施されています。

これにより標準的に普通郵便の配達には3日ほどかかることになりますが、その3日目が土曜日にあたる場合にはさらに土曜日曜を経て月曜日に配達されることになります。(さらに月曜が祝祭日ならその翌平日まで待つことになります)

2021年10月から郵便物(手紙・はがき)・ゆうメールのサービスを一部変更しました。 – 日本郵便 (japanpost.jp)

また従来は午前差出しと午後差出しとで到着が異なる場合があったものを一律で午後差出しに合わせたという変更点も注意しないといけません。

普通郵便は84円(定形内)や120円(定形外)、スマートレターは180円と非常に安価でポスト差出しも手軽に使えるサービスではあるのですが、急ぐものや大切なものを送るのには少し使用を控えたほうが良くなったのは明らかでしょう。

もちろん書留や速達といったオプションを付けた場合には従来通り迅速に配達してもらえるのですが。

■急ぐ時には何が手軽?

もっとも、これは普通郵便(いわゆるポスト投函のハガキや手紙)のお話しであって、書留郵便やレターパックシリーズは土曜でも日曜でも配違してくれるので、レターパックなどでお送りいただいたご依頼品のSDカードやディスクの到着が遅くなるというわけではありません。

よく「どのような便でSDカードを送付したら良いか?」と相談されることもありますが、今現在は宅配便(ゆうパックなど)を除いてはポスト差出しもできるレターパックプラス(520円)がダントツで便利かつ安価ということになります。
レターパックライト(370円)も同様の扱い方ができて便利ですがプラスよりは半日ほど遅れる場合があったり厚み制限もあるので、やはりレターパックプラスの万能さは料金以上のものがあると個人的には思います。

とはいえ弊社でも返却時にお客様の要望があれば普通郵便での返却にも対応しております(その場合には弊社料金負担)ので、内容と日数と料金によって最適なサービスというのは異なってくるのは間違いないのですけれど。


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弊社のデータ復旧率はどのくらい?

ときどきお客様からの問い合わせでこのような事を質問されます。
そして、実はけっこう答えにつまります

というのも、なにをもって復旧率というものを期待されているのか意図が読み切れない。
個別の案件ごとにたとえばカード内にあったデータは100%出てきますよ、とかいう答えを期待されているのであれば、それは実際のメモリ破損状態を見ないとうかつなことは言えない

かといって、じゃあ全件の中での割合かと考えると、
どのくらい成功報酬がいただけるお仕事になったか?お客様の必要とされるものが充分に出ない場合などはどう考えるのか?そもそも月に1度くらいは「どれか1枚のカードに入っていたはず」と10枚くらいまとめてお預かりすることだってあるのはどう考えるか、等々どこを母数にしたらよいか枠をはめにくいし、そもそもそんなもの言っても個別のお客様にとってなんの参考にもならないはず。

乱暴に表現すれば、必要なものは出るときは100%出るし、出ないときは0%なんです。
そしてその出ているか出ていないかの判断基準はあくまでもお客様側なので、こちらで数値化するのはあまり意味がないのではないかということになります。

■実は私も気になってましたが

ちょっと以前のお話ですが、業界ナンバー1とうたっているらしい某ご同業者さんから業務提携のお誘いを受けました。

そのときは「こんな場末の弱小(笑)復元業者に声をかけてくれるなんてありがたいねえ」なんて話を社内でも口にしていたのですが、私も以前は誰でも名前を知っているであろう某メーカーで半導体部品の技術部門や企画部門に20年ほど従事していた頃の習慣が抜けきらず、いざ秘密保持契約やらなんやらと条件を確認していくとなんだか怪しい空気。

その業者さんの仰るには、データ復元の成功率が非常に高いことをアピールされているという事だったので、まだ色んなお話をしている時点では非常にフレンドリーだったご担当の方にその根拠となる計算方法を口頭で聞いてみたんですね。
だって気になるじゃないですか、こういう仕事していると確実に真っ二つに割れてるものとかそこまで極端じゃなくても電気的に検査できないレベルのものってけっこう多かったり…

そしてその答えが復元不可能なものとかは母数に含まない、要するに計算外だとか。

なるほどそりゃ100%近くにならないと逆におかしいですよね?全件数を母数にした本当の復元率っていかほどですか?って話をしたら急にうやむやにされたのですが。
その後はなんだかんだありまして、非常に美味しそうな提携内容であったのですが結局は業務提携をお断りすることになったわけなのです。

■お客様に安心いただけるように

それから時も経ち、その某社さんをキャンセルして弊社に預けてくださるお客様も非常に多くなってきたのですが、お客様に事情をうかがうとだいたい同じような苦情とともに不信感を復元業界全体に抱くことになっていらっしゃるようで、あまり良い傾向ではないなあと。

メールやお電話でそのような不信感を抱かれた状態でご相談いただいた場合には、なるべく丁寧に他社の考え方も擁護しつつ、あくまでも弊社ではまずお客様から明確に見える基準で料金を公表しているし、なおかつ検査結果についても単純に枚数ではなく現実にお客様にご納得いただけるかどうかが基本である旨をご説明するように徹底しております。

そうやってご信頼頂けた結果としてさまざまなお話をお客様からいただけるのですが、例えば他社に相談してみたら当社のことを「そんな安価なのは何かからくりがあるはず」とか「ソフト復旧に頼っているだけに違いない」とか、どちらかといえば当社を貶める口調で言ってましたよと知らせてくださるお客様も少なくありません。

たしかに弊社では、サービス全体をできるだけ安価に抑えるために管理系のシステムは市販パッケージを使わず自社開発しているのはもちろんのこと、検査設備などもほぼ自社設計ですから(これはさすがに前職が大きな規模の半導体部品関連だったおかげでハード的にもソフト的にも人脈をありがたく活用させてもらってますので)からくりと言えばからくりですが、けっしてお客様にご迷惑やご負担を与えるようなものではないことだけは胸を張って言えます

■綺麗ごとを言いますが

創業からの信条で、とにかくウチが儲かろうがどうだろうがそんなことはさて置いて、お客様のデータがちゃんと取り戻せるのか、ご満足いただける内容となっているのかに常に焦点を当てています。

他社さんで復元不可能と診断されて、でも諦めがつかなくて弊社へとご相談いただけるのも大歓迎です、お客様が遠慮される必要はありません。むしろどんどん状態を伝えていただいたほうがより正確に検査を進めることができるというものです。

特に大容量のデータなどはその再構築にも非常にノウハウの蓄積が必要になってきますから、複数の業者さんでできなかったというものでも現実にちゃんと納品させていただいている事例だって少なくありません。
ただしそれはどの業者さんでどのような作業をされたかという情報をなるべく正確に提供いただけることが成功につながることになりますので、ぜひお客様もご協力ください。

インスタントな対応をご希望であれば当然可能な限り従いますが、
インスタントを求められるのであればインスタントな回答しか返しようがない場合があります。

■で、当社の実力は?

なんの参考にもならないはずではありますが、
念のために過去5年ほどの実績から「チップ割れ等のあきらかに検査不可能な状態の案件」を除外し、実績値を計算してみたら、控えめにみて96%
さらにこの母数の中には「ためしに検査してもらっただけ」という案件が含まれているので、明らかに知らせていただいているそれらを除外すれば97%を超える値になってました。

どうしよう、WEBサイトにその数字掲載しちゃおうか。
でも弊社がそんな数値を掲載したらきっと掲載する数値の競争が業界ではじまってしまうかもしれないので、不毛だからやめたほうが良いよなあなんて笑い話のネタにしているところです。


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旧コールサインで再開局できるだろうか

ほんとにどうという事もなく、いまやらなくても良いよねという理由からここ何年も後回しにしていたアマチュア無線の再開局申請をようやく一歩進めることができました。

■旧コールサインはすでに30年近く前に失効

生まれてはじめてコールサインを得たのははるか昔、まだ実家住まいで就職前の時期。

その後、就職と同時に実家を出て暮らし始め、なんだかんだのうちに失効して再免許の期間も過ぎ、常置場所であった実家すらも引っ越してしまったあおりで免状も行方不明に。

無線機に触れる機会は就職以降すっかりなくなったものの、新入社員歓迎会でコールサインを自己紹介したら当時の会社の幹部がすっごいOMさんで意気投合なんてエピソードは電機メーカー社員あるあるだったかも。

とは言え、実家からかろうじて唯一のリグであったハンディ機は手元に回収していたものの、世の中はすっかり携帯電話が当たり前になり、無線機を持って遊びに行くなんてヒマもなくなって個人的にはまったく使わなくなったなあと思うばかりの日々。

時々思い出したように無線機の電源を入れてワッチしてみれば、私の声がお空を飛び交っていた頃のようにチャンネルがギュウギュウ詰めなんてこともなくひたすら無音が続く状態。
すっかりお空がクリアになっている様子ですね。

■新スプリアス基準ってなによ?

時々思い出しては再開局の手順を調べてみたりするものの、いつのまにやら(平成29年?)新スプリアス基準に合致していない無線機は使えないとかなんとか厳しい世界になっているんだなあと諦めたり。

そう、唯一手元にある無線機は30年ほど前の機種なので、そもそも新スプリアス基準なんてなかったころのもの。それでも時限措置で使えなくもないかと考えていた時期もあったものの結局は申請のハードルになって手前で断念しているうちにこんなに時間が経ってしまってたことにも驚き。

スプリアス発射強度の許容値改正
総務省 電波利用ホームページ|免許関係|スプリアス発射の強度の許容値に係る技術基準の改正内容 (soumu.go.jp)

■JARDが保証してくれる?

再開局にあたっては最も高いハードルだと思いこんでいた新スプリアス基準対応ですが、実は古い無線機であっても機種によってはJARDが保証書を出してくれるので、いちいち測定をしたり新しい無線機を購入したりという手間はかけずに済みそうです。

というわけで、早速手元の無線機が基準に適合していると保証してもらえるかどうか、JARDのWEBサイトに掲載されている一覧を見てみると・・・

ありました。
「スプリアス確認保証可能機器リスト」にしっかりと記載されておりましたので、保証を申し込むことで保証書を受けとるることができそうです。

八重洲FT-728の写真
無骨なデザインがステキな懐かしの八重洲FT-728

■旧コールサインをどう証明するか

さて次の目的として、およそ30年も前に失効してしまったコールサインを再使用できるかどうかです。

私の住む3エリアではコールサインのプリフィックスが一巡しているようで再割り当てが何年も前に始まっています。

そして、私の旧コールサインはJQ3から始まるのですが、これを書いている2022年9月の時点での再割り当ては既に一巡してのJQ3、サフィックスはG~~まで来ているよう(※友人調べ)ですので、いくらサフィックスがもっと後半だからと言ってもこれ以上うかうかしていると何処かの誰かさんに再割り当てされてしまうという可能性が確実に近づいていることになります。
はやく何とかしなければいけません。

旧コールサインを使用していたことを証明するには以下の3つの手段があるらしいです。

(1)無線局免許状のコピー
(2)JARL発行の局名録に掲載されている該当ページのコピー
(3)JARLが発行する「コールサイン確認書」

旧免状があればもっとも楽なのでしょうけれど、残念なことに行方不明なままいくら家探ししてもみあたりませんでしたので(1)は早々と断念。

JARL発行の局名録を誰か持っていないかなあと友人を当たってみましたが、なかなか見つけ出すこともできず・・・と思っていると地元の中央図書館の閉架にあると蔵書検索結果が出てきました。(無ければ久々にドライブがてら国会図書館に出向くのも1つの手かと楽しみにしていたのですが)

さっそく中央図書館へ出向いて閉架書籍の閲覧申請をし、30年ほど前に発刊されていたJARLの局名録の中に自分のコールサインと名前が記載されていることを確認して該当ページをコピー(館内で複写申請が必須です)して無事に持ち帰ることができたのでした。

局名録の写真
局名録はかつての電話帳より分厚い冊子ですね

■マイナンバーカードで電子申請ができる

状況が整ってきたのでいよいよ開局申請に入ることができます。

書面での申請と電子申請ではもちろん電子申請のほうが安くなっているので、せっかくマイナンバーカードを持っていて電子証明書も取得済みならば使わない手はない。

総務省の電波利用電子申請・届出システムのサイトを見てみると、書面で開局申請した場合には4300円、電子申請の場合には2900円とかなりお得感がありますね。

総務省電波利用申請サイトのバナー
電子証明書を持っていなくても Lite側のシステムで電子申請できるようです

というわけで届出システムのサイトから「電子申請・届出システム」のアプリケーションを手元のWindows端末にインストールし、わからないままにもいくつかのサイトの記入例を参考にして申請書の入力を行うことに。
※実はこのアプリをインストールしようとするとWindowsのレジストリ(HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft.NETFramework\Security\TrustManager\PromptingLevel\Internet)の値をEnabledに書き換えていないとセキュリティ上ブロックされるという事態があったのですが、それはまた別の話しで。

途中「旧コールサインの割り当て希望」というチェックボックスはあったのですが、旧コールサインを証する書類をアップするような専用の項目は用意されていなかったので、添付資料のところに「その他」ということで適当に分かりやすい備考を書いてアップロードすることにしました。
画像ファイルやPDFとしてアップロードするため、あらかじめスキャナーで取り込んでおくかスマホで撮影して転送しておく必要があります。

入力が済んだらそのまま署名や送信のボタンを押さずに、まずは手元のパソコンに申請データを保存(XML形式で保存できます)しておき、その保存したXMLファイルを後のJARDへの新請願書に添付して送信するというワンクッションを挟むことになります。

■JARDの確認は週1回?

JARDのWEBサイトにも詳しく手順は説明されていますが、今回は新スプリアス基準に適合していることを「基本保証」してもらうことになります。(有効期間を更新する再免許では「スプリアス確認保証」ですが、今回は失効している局を再開局するので「基本保証」だそうです)

こちらも書類またはオンラインでの申請で、開設保証料は4100円。
保証願書を送信したらメールで保証料の振込先などが返信されてきますので、内容に従って三菱UFJ銀行かゆうちょ銀行への振込みをすることで開設保証の審査をはじめてもらえます。

WEBサイト上には、保証審査は2週間に1度と記載されていたようなかすかな記憶がありますが、私の場合にはタイミングが良かったのか願書を送信して振込みを済ませた翌日に申請内容の修正点について連絡があり、すかさず修正して返信をしたその1週間後に保証書がPDFで送信されてきました

ちなみにJARDから指摘を受けた箇所はいくつかあったのですが、私の無線従事者免許証は電話級(今で言うところの第4級)だからか、それとも無線機がFMのみだからか、電波形式は4VAなんて贅沢に申請せずおとなしく4VFに修正しておけとのことでした。
ついでに空中線電力も20Wとも書いておいたんですが10Wに訂正するようにとも・・・144MHzと430MHzのみの申請なのでちょっと10Wまでとされる理由がわからないけれど、どのみちリグが6W程度なのだから良いかと深く考えず素直に言われるがまま。

こんな感じで発行してもらえました

■保証書を添付して再び電子申請

ここまでくればあと残すところは総務省への申請のみ。

JARDからは総務省に提出する予定の申請内容XMLに再修正は入っておらず、保証書がPDFで添付されてきただけでした。

メール本文には「修正したXMLが添付されている場合には開局申請のXMLファイルを差し換えるように」という主旨の文面が入っていましたが、PDFだけだったということは特にXML側の修正は不要ということなのでしょう。

ふたたびWindowsパソコンで電子申請・届出システムを開き、メニューから「作成中の申請を再開」を選択し、「事項書及び工事設計書」の画面下部の「添付資料」にJARDから受け取ったPDFファイルを追加して入力完了です。

あとはマイナンバーカードの電子証明書で署名をつけて送信し、正常に送信が完了すると「申請・届出 到達のお知らせ」というメールが送られてきます。

■あとは審査が無事に済むのを待つばかり

申請データの送信後は申請サイトの「照会・変更」メニューから状態を確認することができます。

あまり見やすく使いやすい画面とは思えませんが、検索条件としては「自身が申請名義人である申請」にチェックして検索してしまえば良いでしょう。

送信直後は「到達」となっているはずですが、これが審査状況に応じて「到達」「受付処理中」「審査中」「手数料納付待」「審査終了」といったステップをたどるようです。

この「到達」~「手数料納付待」までの期間は3~4週間はかかりそうなのでのんびりと構えておきましょう。「手数料納付待」の段階にくれば再びメールで納付の案内が来るはずですから、2900円を口座に入れてしばらく待っているしかありません。

審査が済んで免状交付の最終段階になると、免状を郵送してもらうために返信用封筒を準備して管轄の総合通信局へ郵送するというステップが残っているようです。なので申請してから免状を受け取るまで1ヶ月~1ヶ月半くらいを見ておけばよい感じでしょう。

免許状返信用封筒の送付について|手続・操作方法|ヘルプ|総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite (soumu.go.jp)

JARDの保証書を取得したり、旧コールサインを証明する材料を集めたりする期間を考えると、再開局に必要な書類を集めはじめてから審査を経て免状を受け取れるまでの期間は期待値として2か月くらいということになります。長いような短いような。

さて、すっかり独り言が長くなってしまいましたが、また何かアップできることが起こります時までみなさま73&88
・・・なんて言い回し、今どきでも使うのかなあ?


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