怒ることをやめた日

数年前まで大阪の新世界の近くに通っているお店がありました。そこのママはとても上品なのにざっくばらんで、ビールと一緒に出てくる小鉢に入った料理も美味しいのでよく通っていました。

「怒るというのはね、期待の表れなのよ」

愚痴をこぼした私にママは言いました。ママは何でも話を聞いてくれますが、違うことは違う、私はそうは思わないとハッキリと言う人です。怒るということは、相手に期待しているということで、相手にこうしてほしいああしてほしい、わかってほしいという気持ちの表れだということをママは言いました。

その言葉が忘れられなくて、そう考える習慣は今日まで続いています。何か嫌なことがあったとき、一度抑えて、自分が相手に何を求めているのか考える。それがいかに幼くて、ワガママかを自分の中でよくよく考えると嫌だという気持ちがスッと消えていきます。

ある人に「あなたは愚痴を言わないから偉いね」って言われたので、ふとそのときのことを思い出しました。

物と向き合う

中々寝付けず深夜2時にゴソゴソと部屋の掃除をしていました。というか、いろいろな物を捨てていました。現在のところ引っ越し予定はありませんが、いざ引っ越しをするとなったときに軽トラ一台で事足りてしまうような、それくらいの物しか持ちたくないというのが私の考え方です。

そんな私の部屋は、誰かが遊びにくると物がないと驚いてくれるような質素な部屋です。建築を勉強していたのもあって部屋にはこだわっているのかと聞かれますが、そんなにこだわりはないです。テーブル選びには苦労しましたが・・・なんせ1人用のテーブルって75×75の多いこと多いこと。60×60が中々見当たらず、あんまり大きいのって邪魔だよなあ、でもその15cmへのこだわりって何だろうと葛藤の末、ちゃんと60×60の物は見つかったので購入してしまいました。

物を買うにしても、すぐにそれは本当に必要か?あるもので代用できないか?引っ越すときに邪魔にならないか?と考えてしまって、欲しいものがあっても、中々買いません。買うにしても、色、大きさ、予算の希望に当てはまるものが見つかるまでリサーチにリサーチを重ねる性格なので面倒になって買えません。衝動買いしたい欲求がほとんど本に偏ってしまうので、本は直感で買ってしまいます。本を捨てるか、本棚を買うかが最近の悩み事です。

させていただく症候群

最近よく耳にする「させていただく」という言葉ですが、ことばというものは自由なものであって、何が正しい、何が間違っているからこうでなければならないというものでは決してないとは思うのですが、させていただく症候群というものがあるくらいですから、不必要に使いすぎることはよくないのだろうなあとは思います。Googleで「させていただく」と検索するとあまりポジティブな結果はでてこないのです。

させていただくとは、相手に許しを請うことによって、ある動作を遠慮しながら行う意をあらわす。とあります、例をあげるならば私が司会をさせていただきます。本日は早退させていただきたいのですが。

相手から「許可」や「恩恵」を受ける場合に使う表現ということです。

何でもさせていただくと使うのは丁寧そうに見えて実は強引な印象を与えるときもあります。

たとえば「説明させていただきます」って頼んでもないのにそう言われると強引な印象になってしまいますし、業務上送らないといけないものに許可なんていらないのだから「送らせていただきます」も何だか変だし、あーあ、何だか考えれば考えるほど日本語の表現は難しいですね。何でもさせていただくってつければいいってものでもないんですね。

クマの話

季節感の無い人間でも、せめて土用丑の日くらい・・・あっ!忘れてた。23時半、ファミマに駆け込み鰻茶漬けを買いました。危なかったです。

今日はゆるーく我が家のクマの紹介です。写真

右がアズール、左がメルンです。どちらもいただきものです。

アズールはトイザらス出身で、元々青い服を着ていたのスペイン語・ポルトガル語で青という意味のアズールとつけました。でも服が邪魔なので脱がせてしまいました・・・

メルンは、郵便局出身で、オーストラリアのメルボルンでいただいたので頭と最後を取って、メルンにしました。私が寂しくないようにといただいたものなのですが、オーストラリア旅行中、ずっと抱えたり、リュックに入れて顔だけ出してたり、この景色をキミにも見せてあげたいと連れまわしていました。(そうしてるとアジア人は幼く見えるのと相まって、さらに幼く見えてしまうようです)

家では、専らクマを抱いて過ごしてるので、ああまだまだ幼いなあと、大人にならなくちゃいけないなあと思う平山でした。

見た目は寂しがりやには見えないとは言われますが、意外と寂しがりやなので、自分の悩みとか愚痴を全部聞いてもらっているので手放せそうにはありません。

栞子さんのような人に

薄着の女性、サンダルから覗く爪、束ねた髪から見えるうなじに夏を感じる今日この頃です。大学生はもう夏休みということで何ともうらやましいです。昨日の休みは本すら読まず、一日中寝倒してしまいました。

今日は何か読みたいなあと思い、朝から本棚とにらめっこしていたら懐かしい本と目が合いました。「ビブリア古書堂の事件手帖」です。

表題の栞子さんとは、「ビブリア古書堂」の店主さんのことで、本が大好きな本の虫で、人見知りだけど、本について話すときはとっても饒舌なお姉さんです。知識が幅広く、好奇心が旺盛で放っておけないタイプの女性です。鎌倉を舞台に、本に関する事件が発生して、栞子さんの洞察力、知識でするすると難事件を解決していくというとても読みやすい作品です。読み進めていくうちに栞子さんのような女性に出会いたいと願ってしまう私がいました。

どこかにいないですかね、そんな女性。