させていただく症候群

最近よく耳にする「させていただく」という言葉ですが、ことばというものは自由なものであって、何が正しい、何が間違っているからこうでなければならないというものでは決してないとは思うのですが、させていただく症候群というものがあるくらいですから、不必要に使いすぎることはよくないのだろうなあとは思います。Googleで「させていただく」と検索するとあまりポジティブな結果はでてこないのです。

させていただくとは、相手に許しを請うことによって、ある動作を遠慮しながら行う意をあらわす。とあります、例をあげるならば私が司会をさせていただきます。本日は早退させていただきたいのですが。

相手から「許可」や「恩恵」を受ける場合に使う表現ということです。

何でもさせていただくと使うのは丁寧そうに見えて実は強引な印象を与えるときもあります。

たとえば「説明させていただきます」って頼んでもないのにそう言われると強引な印象になってしまいますし、業務上送らないといけないものに許可なんていらないのだから「送らせていただきます」も何だか変だし、あーあ、何だか考えれば考えるほど日本語の表現は難しいですね。何でもさせていただくってつければいいってものでもないんですね。