本を沢山くれた知人の家に行ったら、本が見事なまでに無くなっていて、本棚から溢れかえってたのが嘘みたいになっていました。本棚も空っぽ。何かの間違いなんじゃないのって思うくらい本が消えていました。
数冊の褪せた本はパラフィン紙がつけてあって、理由を聞いたら「これ以上ボロボロになってしまうと読めなくなってしまうから」と笑っていました。
私の苦手な洋書とか海外文学に、丁寧にパラフィン紙がつけてあって、トルストイなんて読めないなあ、戦争と平和くらいしか聞いたことないや。と思って帰ってきたのでした。
そんな私も本を捨てようと思ったことがあって
本を捨てようとするときに考えるのは、たとえば遠くに行くことにして、長い間帰ってこないとする。本は現地で調達できるけれど連れていける本、持って帰られる本は少ない。
そのとき私はどの本を選ぶのだろうか。
- 最後の授業
- 羊をめぐる冒険
- 異邦人
多分このあたりかなあと思います。
厳選しなくちゃと分かっていても、本は捨てられない。本にはそれぞれの思い出があって、古本には私の知らない歴史があって。でもいつかはさようならしなくてはならないから。そんなノスタルジックな事を思いつつ、本の塔を睨み付けるのでありました。(文章や洋服は平気で捨てられるのに、本は1冊たりとも捨てられたことはない)
99%の無駄を省いて1%に集中することを目標としていますが、まだまだ程遠い事務員です。趣味は断捨離と読書。