芥川龍之介を諳んじる癖

夏祭りの季節になりましたが、私は夏祭りが苦手で高校生になった途端に行かなくなりました。道行く浴衣姿のアベックを見ると、ああそんな季節かとため息のひとつでもつきたくなるような、そんな季節です。海水浴、プール、夏祭り、キャンプ、花火大会とは無縁の人間ですので、ただただ蚊に頭を悩まされる夏がもうそこまで近づいてきました。

人を刺さなくなる蚊の研究がどうやら行われているとテレビで聞きましたが、もし実現したとして、そんなことができるのならば、蚊を絶滅させたほうが早いし効果的なんじゃないのかなって思いながら、自宅のムヒの在処を探っている今日この頃です。

人には色々な癖があるかと思いますが、私の場合、行き詰ったりいやなことがあると芥川龍之介の南京の基督を諳んじる癖があります。

彼女は朋輩の売笑婦と違つて、嘘もつかなければ我儘も張らず、夜毎に愉快さうな微笑を浮かべて、この陰欝な部屋を訪れる、さまざまな客と戯れてゐた。さうして彼等の払つて行く金が、稀に約束の額より多かつた時は、たつた一人の父親を、一杯でも余計好きな酒に飽かせてやる事を楽しみにしてゐた。

変な癖だなあとは思いつつもやめられそうにないです。

第二回喫茶店遠征

7年目に突入した喫茶店めぐりですが、喫茶店遠征は今までに第一回喫茶店遠征in芦屋(兵庫県)のみ。第二回の場所についてずっと思案はしていたものの実現しないままでした。そこで、昨日の休みはせっかくなので海の見えるところでコーヒーをと思い、和歌山県の加太まで行ってきました。

写真 2

立ち寄った喫茶店は二軒。どちらも海がよく見えて、大阪の喧騒を離れて飲むコーヒーはいつになく贅沢に感じられました。二軒目のお店は、看板ヤギがいまして・・・

写真 3

メエエエエエ。なんて鳴き声を聞きながらコーヒーを啜っていました。

遠征のお供にはいつも本を一冊携えていくのですが、第一回は森見登美彦さんの「恋文の技術」で、今回は戸川敬一さんの「落穂集」を遠征の一冊に選びました。ドイツ文学についてなのですが、ドイツ語ができたらもっと楽しいんだろうなあと思いつつページをめくっていました。私には内容が難しく、まだまだ勉強しなければならないなあと途中で読むことを諦めてしまいました。

本は恋人のようなものなので、蜜月があったり、倦怠期があったり、ほかの本に浮気したりして、一冊と向き合っていくさまは恋愛に近いのかなあなんて思います。

どうやら私はどこかに出かけた話を書くよりは本の話をするほうがすらすらと書けるようです。

 

 

覚えてなくてもいいこと

すっかりこちらの更新が任せっきりになってしまいそうな予感がしているマスターです(^_^)

さて、覚えていなくてもいいことはさっさと忘れて頭の中に余裕をもたせてあげるように日常から心がけているのですが、それでもいいまだにどうでも良いようなことが記憶に残っていることが多々あり、ふとした拍子に出てくることがあります。

たとえば、50J7-9977 というID No.ですが、これって私が小学生だったか中学生だったかの頃にやっていた進研ゼミの会員番号なんです。いったい何十年前のだ!と突っ込みが入りそうですが。

当時まだ福武書店って言ってた頃だったと思うのですが、いまはベネッセですね。
多くの個人情報が流出したという事で、まだしばらく流出内容の精査でいろいろと出てきてしまいそうな気配がありますが・・・

さて、この流出した情報の中に私の情報があったら面白いなあなどと不謹慎なことを考えたりもするわけですが、さてそもそも個人情報に値打ちがつくようになってしまったのはなぜだったかな?などと思いを巡らせてしまうところです。

余談はさておき、この流出した情報の中には当然ながら賞味期限(?)の切れた情報もあるわけで、そんな情報までずっと保管し続けてリスク以外のなにがあるのやら?と考えるとさっさとデータを破棄したほうがリスク管理としては正しい気がするのですが、時々聞かれるようになってきたビッグデータとやらは「忘れる」ということをしないが故にビッグなデータとなりえるのでしょうね。

そうすると、ますます覚えていなくても良いような情報にさらされる事が激しくなってくることが容易に予想されてくるわけで、どうでも良いような踊らされることのないように幼少期から自己判断できるような訓練が必要になってくるのかな、などと思います。

紹介が遅れましたが

この夏から、マスターのお手伝いとしてブログ更新をしています、平山と申します。簡単に自己紹介をつらつらと書いておきます。

工業高校の建築科に通っていまして、その道にてっきり進むのかと思いきや、担任より「お前は建築には向いていないので英語の道を行け」と言われ、アッサリとある短大で英語とポルトガル語と日本語を勉強することになりました。

短大では、「無国籍」についてまじめに勉強をしていました。どちらかっていうと英語はそっちのけで・・・ポルトガル語のほうが楽しかった記憶があります。

その後短大を退学し、思い付きでオーストラリアのメルボルンに1か月ふらふらしに行き、帰国したら働こうと思い、働いていたらマスターとのご縁に恵まれ、この度お手伝いをさせてもらえることになりました。

趣味は喫茶店めぐりと、読書とトミカのパトカーのみ収集をすることです。喫茶店めぐりは時々喫茶店遠征に行きます。大体の場所だけ決めて、あとはその周辺の喫茶店をひたすら探してコーヒーを飲むだけです。お寿司屋さんの玉子みたいな感じで、初めて行った店では必ずホットのブレンドコーヒーを頼むのがマイルールで、かれこれ7年くらい続けている趣味です。パトカー収集は、5年で16台と非常にスローな趣味ですが何だかそのゆるさが好きで続けています。

ざっくりとした自己紹介ではありますが、どんな人間か伝われば幸いです。

 

うだるような暑さ=マジ暑い

うだるような暑さにすっかりやられて、我が家のタワーファンとエアコンはせっせと働いてくれていますが、今月の電気代がいくら請求されるのかドキドキしています。

昨日は久々にテレビを観ました。週に1、2回は観るようにしているのですが、俳優の佐藤健くんが自宅の本棚を公開していて、「本棚をまじまじと見られるのは恥ずかしい」と言っていましたが、まさしくその通り!本棚を見られるのって何だか恥ずかしい。頭の中を見られているような気分。王道太宰治から、ちょっと大きな声では言えないような本まで色々並べています。

さて、閑話休題、うだるような暑さの「うだる」ですが、漢字で書くと「茹だる」と書き、湯で煮られて火が通るという意味です。標準的には「ゆだる」と読み、転じて「うだる」と読むようになったそうです。とは言っても日常会話で「うだるような暑さですね」ってそんなに聞かないですけどね。お天気お姉さんが言ってるイメージ。日常会話では「マジ暑い!」って言ってしまえば済む話ではあります。

マジ暑いなんて若者言葉かもしれませんが、意外と侮れません。若者言葉に関する論文もきちんと存在していまして(私が読んだものは「~くない?」についてです)しっかり、まじめに考察されていて、読み応えは十分でした。マスターとも先日、若者言葉について話しましたが、そのことも近い内に書けたらいいなあなんて思います。