記憶を文字に起こすこと

毎日パソコンに向き合って文章を書くようになって気付いたのが、どうも私は記憶を文字に起こすことが苦手なようです。何か文章を書くときに手が止まるときは記憶を文字に起こしているときです。考えていること、目に見えるものを文字にするときはスラスラと書くことができるので、ドコソコに行ってきました、という日記を書くのはとても苦手です。だから、日記というか、思い出を文字に残せる人は素晴らしいと思うので、私はその都度書き留めておかないとそのようにはなれないと気付きました。

映像としての記憶は乏しく、記憶のほとんどは静止画として残ります。高校生の頃は、駅から地上に出てくるときに、前を歩く女性のスカート、足下が一枚の写真のように記憶され、その瞬間多くの文字情報として言葉が見えてきたので、よくぞこんなものに沢山の文字が見えたなあと我ながら驚かされました。

見たものが文字になって出てくる性質(性格?)も厄介なものです。