スマートレターとレターパックの違い

だけじゃなく、郵便サービスには他にもいろんな(似たような)サービスがありますね。

しかも郵便以外のサービス、たとえばヤマト運輸のサービスなんかも含めるとさらに使い分けるのが大変になってしまいます。

なので今回は郵便局の提供しているサービスに絞り込んでその違いを書いてみたいとおもいます。

■まず、どのくらいある?

ハガキ、封書以外の荷物を送れるサービスがどのくらいあるかという全貌がわからないと比べようがないですね。

ざっと思い浮かべるだけでも「レターパックプラス」「レターパックライト」「スマートレター」「ミニレター(郵便書簡)」「クリックポスト」「ゆうパケット」「ゆうメール」「ゆうパック」「第三種郵便物」「第四種郵便物」「特定記録郵便」「書留郵便」「簡易書留郵便」「現金書留郵便」「速達郵便」と混沌としてきましたね。

余談ですが、いまどき募集されているのかどうか知らないですが私のような世代だと高校生時分には地元郵便局で年末年始の繁忙期のアルバイトってのがありまして、従事中は準公務員という身分でもありバイト禁止の高校でも案外スルーされていました(いまは民営化されているので扱いが違うみたいですけれど)ものですが。

で、郵便局で内勤や外勤のアルバイトなんて経験すると自然と”普通郵便”とか”通常”ってのがどこまでの郵便サービスを指す言葉なのか刷り込まれてしまうわけなのですが、いまどきそういった言葉も通じないような気がします。

ちょっと脱線しましたがもとに戻します。

うえに挙げたもののうち「第三種」と「最四種」は扱いが限定的なのでこの話からは除外するとして、「特定記録」「速達」「書留」「簡易書留」については実はそれ単独のサービスではなく普通郵便などに付加するオプション扱いになります。

オプションということはベースになるものが必要になるのですが、そのベースが”普通郵便”いわゆる封書です。特にオプションを付加しなければ封書は84円や94円(=定型郵便)あるいは120円〜(=定形外郵便)の料金分の切手を貼って郵便ポストに投函するだけで良いのですが、それだとポストに入れてから相手先に到着するまで1週間くらいかかるようになりました追跡や到着確認もできません

もし封書でも翌日や翌々日に到着して欲しい場合や、相手先に到着したかどうか追跡したい場合には「特定記録」「速達」「書留」「簡易書留」といったオプションをつける必要があり、これは郵便局の窓口で料金を支払い、追跡番号などが書かれた控えをもらうことになります。ちょっと手間がかかりますよね。(都市部では「速達」は青色のポストに投函することもできますが私もいままで地元では一箇所でしか青ポストを見たことがありません)

また「現金書留」はその名の通りお金(紙幣や硬貨)を送るためのものですので少し別格です。封筒も専用のものが窓口で販売されています。しかし昨今ではわざわざ現金を送らなくても送金手段はいくつもあるのであまり積極的に使用する機会はないでしょう(現金書留以外の郵便物に現金を入れて送ると法律に触れることになりますので絶対にしないように

荷物を送るために使う場合は「定形外郵便」や「定形郵便」に「特定記録オプション」や「簡易書留オプション」を郵便局窓口で付けて差し出すというイメージの使い方になります(郵便窓口で封筒を出し「簡易書留でおねがいします」といった言い方で通じます)

※ちなみに「簡易書留」と「速達」の両方を付けて出されるお客様もいらっしゃいますが、ある程度都市部へ発送する場合にはどちらか一方だけで充分であり両方付ける意味はあまりありません

■いまの主流はレターパック

さて前置きがとても長くなってしまいましたが、いまやちょっとした荷物を送るための郵便サービスの主流はすっかり「レターパックプラス」と「レターパックライト」になりました。

大きさはどちらも同じでA4のクリアファイルがまるごと封入できるようなサイズです。プラスが赤色、ライトが青色をベースにした印刷になっています。

なぜこれが主流かというと以下のようなダントツの使い勝手の良さです。

「ポスト投函ができる」で差し出せる。
・専用封筒は「郵便局窓口」や「コンビニ」などで購入できます

実質24時間いつでも購入できて発送もできるという手軽さはありがたいですよね。

■似てて間違えやすいスマートレターとミニレター

ただ、これと名前などが似ていて混同しやすいのが「スマートレター(180円)」「ミニレター(63円)」

サイズ感としてはスマートレターがA5サイズなのでレターパックの半分ほど、ミニレターに関してはさらに小さくハガキサイズになります。

なんとなくどちらも似たような名前で、なおかつ小さいものを封入できてしまうために安価な「レターパック」なのではないかと勘違いされやすいのですが、まったく別物と考えてもらったほうが良いでしょう。

まずどちらも「追跡番号」が発行されませんし、「土日祝に配達されない」のでいわゆる普通郵便と同じように3日以上、場合によっては翌週到着と日数がかかるサービスになってしまいましたので、料金的には非常に安価なのですが大切な荷物を送る選択肢としてはあまりおすすめできないものとなります。

■レターパックプラスとライトの違いは?

さて主題のレターパックプラスとレターパックライトですが、違いがいくつかあります。

まずはその見た目。専用封筒の大きさや材質はどちらも共通ですが、赤色ベースで印刷されているのが「レターパックプラス」これは全国一律で520円です。

青色ベースで印刷されているのは「レターパックライト」こちらは全国一律で370円です。

封筒の外形そのものは同一ですが閉じた時の厚みが3cmを超えるものはライトでは送れませんが、それ以外の条件はほぼ同じと考えてもよいでしょう。

受け取る側としてはプラスとライトの差は対面受け取りか郵便受けに入るかの違いで、実質的にライトのほうが半日ほど遅れる傾向がある程度。

ただ郵便受けがいっぱいの時には折れ曲がりが少し気になるので、中身が心配になるような梱包しかしていない場合にはプラス側が安心ですが、ちゃんと折れ曲がり対策した梱包で封入しているならばライト側で充分と考えます。

それにしても本当に便利です。まだ弊社が創業したころにはエクスパック500(サービス内容は重量制限以外はほぼ同じ)という名前だったのですが、それがレターパックシリーズに変わって認知度が爆上がりし、まさかこんなに利用者さんが増えるだなんて思ってもいませんでした。

おかげで・・・昔から、到着した案件は1件ずつ受け入れトレイに入れて管理しているのですが、そのトレイに素直に入らないサイズなんですよね、折り畳まないといけないので一手間かかりますが、到着案件数が多くなったおかげで場所的に大きなトレイに入れ替えるタイミングを逃しいまだに1件1件折りたたんで収容しているのが悩みのタネ。ぼやいてしまいました。

■クリックポストってなあに?

もうひとつ忘れていました。ネット利用に長けた方には便利な「クリックポスト」

全国一律185円で、梱包厚みは3cm以内(レターパックライトと同じ厚み制限)、ポスト投函OK、追跡番号あり、運賃はネット決済、となかなか魅力的なサービスです。

ただしレターパックのように専用封筒は無いので自分で準備する必要があり(長さ14〜34cm、幅9〜25cm)、専用ラベルを自分で印刷して貼り付けるという一手間があります。

事前に利用者登録が必要なのですが、ふだんからネットでフリマやオークションを使いこなされている方にはとても便利なサービスかと思います。後納郵便扱いにできたらウチでも使いたいくらい。

さて、たくさん存在する「小さな荷物を送るサービス」を書き連ねてみましたが、ほかにもヤマト運輸さんのサービスも何種類かあって一緒に並べてしまうと余計に解りにくくなってしまうので今回は郵便局のサービスにフォーカスを当ててみました。ぜひ活用ください。


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普通郵便は1週間ほどかかりますね

土日祝の普通郵便(定形郵便・定形外郵便・スマートレター)の配達が無くなったのはご存じの方も多いと思いますが、これとは別に配達日数の繰り下げも実施されているため思った以上に相手先に郵便物が届くのが遅くなったと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

2021年10月から郵便物(手紙・はがき)・ゆうメールのサービスを一部変更しました。 – 日本郵便 (japanpost.jp)

通常2~3日に繰り下げられた配達期間に加え、土日祝の配達が無いことが絡んでくるため、たとえば火曜日の夕方くらいにポスト投函されたものが翌週まで届かないなんてことも発生しています。

■いつから?なぜ?

2021年10月から土曜日の配達が廃止されました。従来の日曜祝日の配達が無いことと併せて土日祝は配達されないことになります。

さらに時期を同じくして配達日数の繰り下げも順次実施されています。

これにより標準的に普通郵便の配達には3日ほどかかることになりますが、その3日目が土曜日にあたる場合にはさらに土曜日曜を経て月曜日に配達されることになります。(さらに月曜が祝祭日ならその翌平日まで待つことになります)

2021年10月から郵便物(手紙・はがき)・ゆうメールのサービスを一部変更しました。 – 日本郵便 (japanpost.jp)

また従来は午前差出しと午後差出しとで到着が異なる場合があったものを一律で午後差出しに合わせたという変更点も注意しないといけません。

普通郵便は84円(定形内)や120円(定形外)、スマートレターは180円と非常に安価でポスト差出しも手軽に使えるサービスではあるのですが、急ぐものや大切なものを送るのには少し使用を控えたほうが良くなったのは明らかでしょう。

もちろん書留や速達といったオプションを付けた場合には従来通り迅速に配達してもらえるのですが。

■急ぐ時には何が手軽?

もっとも、これは普通郵便(いわゆるポスト投函のハガキや手紙)のお話しであって、書留郵便やレターパックシリーズは土曜でも日曜でも配違してくれるので、レターパックなどでお送りいただいたご依頼品のSDカードやディスクの到着が遅くなるというわけではありません。

よく「どのような便でSDカードを送付したら良いか?」と相談されることもありますが、今現在は宅配便(ゆうパックなど)を除いてはポスト差出しもできるレターパックプラス(520円)がダントツで便利かつ安価ということになります。
レターパックライト(370円)も同様の扱い方ができて便利ですがプラスよりは半日ほど遅れる場合があったり厚み制限もあるので、やはりレターパックプラスの万能さは料金以上のものがあると個人的には思います。

とはいえ弊社でも返却時にお客様の要望があれば普通郵便での返却にも対応しております(その場合には弊社料金負担)ので、内容と日数と料金によって最適なサービスというのは異なってくるのは間違いないのですけれど。


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