ウチのような会社だと、その時期その時期によってご依頼を受ける案件の内容に偏りがあることに気づくことがあります。
今年に入ってから特にその傾向が顕著になってきたなと思うのが、SDHC(4GB~32GB)でもSDXC(32GB越~2TB)でもはたまたSDUC(2TB越~128TB)でもないSDカード・microSDカード。
規格上は2GBまでのものが純粋なSDカードになりますが、一時期ごくごくまれに4GBの容量を実装しているのにSDHCでないSDカードなんてものも見かけた覚えがあります。
どこにそんな需要があったのかと言えば、任天堂DSなんかのゲーム機で悪さをするための需要が強かったのじゃないかな?なんて記憶が定かではありませんが。
ファイルシステムとしては今どき標準となりつつあるexFATやそれ以前のFAT32でもなく、FAT16やFAT12といったあたりが採用されていますね。
■当時のNANDフラッシュは長期保持の実力があった
これは私見が入るのですが、まだ2GB以下のカードが全盛のころはSLCかあるいはMLCあたりのNANDフラッシュしか出回っていなかったので結構質が良かったと思います。
それこそ長期データ保持の実力はいまどきのSDHCやSDXCに採用されているようなTLCやQLCのように2~3年でトラブルが生じてしまうものよりも何倍もの耐性があったのではないでしょうか(理論上は何倍で収まらない数値になるかもしれませんが)
いまとなっては大した容量ではないですが、それでも当時の機器との組み合わせだと数千枚の写真データが収録できていたはずです。
■放置されているSDカードがあったらすぐにコピーを
そしてその当時はSDカードやUSBメモリは「半永久的に保存しておける」という誤った認識が広がっていた時代でもありますから、撮影したままずっと放置していた方も相当な数にのぼるのではないでしょうか。
現実にはたとえSLCであったとしても当時の製造・実装能力まで加味すればメディア寿命はせいぜい10~20年。そしていま2022年はすでにそれらのカードが流通していた頃からすでに20年ほどが経過しようとしています。
もしも家の中にながく放置されているSDカードがあったら、撮りっぱなしのままのデータが残っていないかできるだけ早く確認し、大事な写真は他の媒体にコピーしたり印刷したりすることを強く強くおすすめします。
—
消えちゃった動画や写真データの復元は
安心安全な『株式会社パソコントラブル救助隊』へ。
https://hqsecure.net/
株式会社パソコントラブル救助隊で公式サイトを含めたウェブマスターを兼任しています。
趣味はカメラとぶらり散歩。フォトマスターは2級。日々感じたことを忘れないうちに雑記帳に書いています。