ここのところしばらく「iesys.exe」という名前で脚光を浴びているPCの遠隔操作ですが、そもそも遠隔操作そのものは昔から存在しているものでありまして、それこそOSに正規で含まれている機能でもあるんですよね。
私も以前は、本社の端末から全国の各担当者のPCを遠隔操作しながらトラブルシュートや利用方法の説明なんかを業務として日常的にやってましたが、ちゃんと活用すればとても便利なもので、現地まで出張してメンテナンスをするってな手間が9割は削減できてたと思います。
実際、一般の利用者向けにもそういった遠隔操作メンテナンスを請け負っている大手さんもありますし、実は結構身近なものなのですが…
今騒がれているのは「利用者に気づかれずに勝手に遠隔操作」されるのが問題なわけで、気づかせない仕組みを悪意をもって提供されているところがキーなんですよね。
利用者の同意の上で操作するぶんにはとても便利な仕組みなんですが、なんとなく「遠隔操作」=「犯罪者に仕立て上げられる」という図式での報道をされていると、脅威のポイントがズレたまま一般に認識されるんじゃないかと心配してます。
遠隔操作されたPCの利用者が何人も 無実なのに逮捕されているという点をみても大きな脅威なのは明らかで、捜査側にも慎重な対応をと指導されている様子ですが、こうなると今度は逆用してわざと感染したことにして自身の悪事を隠すなんて事も起こるうるのかもしれませんね。
株式会社パソコントラブル救助隊で公式サイトを含めたウェブマスターを兼任しています。
趣味はカメラとぶらり散歩。フォトマスターは2級。日々感じたことを忘れないうちに雑記帳に書いています。