自然と自然

洗濯をしようと思ったら、洗剤が切れていてどうにもならないので夜に洗濯することにしました。コインランドリーが洗濯から乾燥まで一手に引き受けてくれるので洗濯日和とは無縁の生活です。

ことばというものは常にその形を変えていく生き物のようなもので、外国語という違うことばの概念が含まれると更に面白くなるものだと私は考えています。

私にとってその好奇心をくすぐられた本が「翻訳語成立事情」柳父章(岩波新書)で、もうタイトルからしてくすぐられる。そんな本の中から、今回の表題「自然と自然」について。

まず、自然(しぜん)と自然(じねん)と読むのですが、近代以後、西欧語のnatureの翻訳語として自然ということばが使われるようになりました。しかし、自然ということばは、翻訳のためにつくられた新語ではないのです。

日本語としても、仏教用語の自然(じねん)は長い歴史をもつ言葉なのです。

つまり、近代以後、今日までの私たちの「自然」という言葉には、新しいnatureの翻訳語としての意味と、古い伝統的な意味とが共存しているのです。

ざっくり書くと、

仏教用語の自然はありのままという意味です。natureの翻訳語としての自然は自然科学のことです。大きな違いはそこに精神を含むかどうか

前者は精神を含み、後者は含まない。

でも、そこに精神を含むか、含まないか、考えることってそうそうないと思います。natureの意味を書きなさいってテストで出てきたら自然って機械的に書くと思います。自然主義ということばの自然に精神を含むかなんて考えたりしないものです。でも少し立ち止まって考えてみると非常に奥が深い。

だからこそ、ことばって面白い。深くまではまってしまって、私を放してはくれないようなそんな錯覚に陥るのです。

我が家の本棚事情

昨日、なんとローソンでトミカが売っていたので購入してしまいました。勿論パトカー・・・しかし被りました。左と中央は全く同じです。日産マーチの埼玉県警。

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今日は我が家の本棚事情について。

大きい本棚を買えばよかったのでしょうが、8畳1kの家に大きい本棚を買うべきなのか、そして引っ越しするときに本をかなり厳選してきたつもりで、細長い小さな本棚を買ったのはいいものの、半年でそんなに本は増えないだろうと思っていたにも関わらず本はみるみるうちに増えてしまい。床積み状態です。

本棚を買うべきなのか悩んで悩んで何か月も過ぎていったのですが、本を手放すことも出来ず、電子書籍も好きになれず、途方に暮れている状態です。

どうしても紙の手触りとか古書だったら埃っぽい匂いが好きで、本の自炊(スキャンしてデータ化すること)が流行しているようですがその波に乗る気はさらさらないのです。

よく小説でも出てくるんですよね、沢山の本に囲まれて暮らす主人公。でも、それって小説の中の世界だからいいのであって、現実問題掃除もしにくい・・・

壁一面本棚って憧れます。

悩みごとは猫に話して

せっかくの休みなんだったら映画でも観に行けばよかったかな、ってちょっと後悔しました。

最近は悩みごとを人に話すことができるようになりましたが、とは言ってもその大体が報告スタイルで、こういうことがあって、こんな風に考えていてって人に伝えること多いのですが、ほんの少し前までそれが上手にできず、猫に相談していました。(もちろん我が家のクマちゃんズに話す癖は今も健在)

16のときは塾の近くの野良猫にひたすら自分の悩みを打ち明けたり、今年の春までだったら、実家の近くの公園にいる猫に話しかけたり。

実家の近くの猫は勝手に「つーちゃん」と名付けていました。オスかメスかは知らないけれど、藤田嗣治から取ってつーちゃん。

公園のベンチに寝転がって読書をしていると、急に重みを感じて見てみるとつーちゃんが乗っかっているのでそのまま悩み相談。そのまま肩に乗せて自転車に乗ったり、なんとなく昨日あったことを話したり。それで大体2時間くらい時間を潰していました。

ちょっと痛い子ですが、猫はそれを誰かにバラしたりはしないし(いや、つーちゃんの友達の猫にくらいは話しているかもしれないけれどそれはまあいいや)、人と話しているくらいなら猫と話しているほうがよっぽどいいなんて思っている時期もありました。

つーちゃんが人じゃなくて猫だったから仲良くできたのかな。つーちゃんもつーちゃんでよく付き合ってくれたなあなんて思います。

でも人に話すようになって良かったなと思うようになりました。だって、猫はアドバイスくれないんだもん。にゃーって鳴くだけ。

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在留資格と地下経済

久々の無国籍シリーズ、ちょっと離れて、今日は在留資格と地下経済についてです。

少し前・・・といっても2年ほど前の話ですが、2012年7月9日から新しい在留許可制度がスタートされました。(ちょうどこの頃、「無国籍ネットワーク」という団体が弁護士さんを呼んで勉強会のようなものをされていたので参加しました。)

日本国籍所有者にとってはあまり知られていないニュースかもしれません。

外国人登録法、外国人登録証(外登証)が廃止され、それにかわって新たな在留管理制度として在留カード、住民基本台帳制度が導入されました。特別永住者(※)には、在留カードではなく特別永住証明書が交付されます。

※特別永住者:第二次世界大戦以前から日本に住み、昭和27年(1952)サンフランシスコ講和条約により日本国籍を離脱した後も日本に在留している台湾・朝鮮半島出身者とその子孫。入国管理特例法によって永住資格が認められている。

しかし、在留カードの交付対象者は、在留資格のある中長期滞在者なので、在留資格のない無国籍者は管理の対象から外れることとなります。

在留カードの国籍・地域欄には無国籍者は無国籍と表記されるとするが、無国籍の認定基準が明らかではないのが問題です・・・

さて、この在留カードですが、労働制限の有無が記載されることとなりました。不法就労させた場合は事業主も処罰(※)の対象となります。

※不法就労させたり、不法就労をあっせんした者「不法就労助長罪」・・・3年以下の懲役・300万円以下の罰金

これによって不法滞在者だったり在留資格のない無国籍者が食べていくためには・・・ここで地下経済です。

「世界の[下半身]経済のカラクリ」門倉貴史(アスペクト文庫)によれば、1992年のデータによれば、摘発された女性不法就労者の11%が売春婦として働いていた。推計の結果、2012年時点で売春産業に従事している外国人は3620人と計算される。・・・とのこと。

恐らく生きていくためにはこういった世界に入らざるを得ない状態になってしまっている女性はこの数字より多いんだろうな。また就労資格がないために、さらに劣悪な環境で働かざるを得ない人はさらに増えていくのではないかと私は思います。

 

風邪っぴきこそ

咳と鼻水と人間関係に悩まされる今日この頃です。

昨日は22時半に仕事から帰ってきて、洗濯して玉子粥作って・・・

なぜか掃除に没頭しました。

風邪の日こそゆっくり眠らなければ治るものも治らないとどこかから聞こえてきそうですが・・・床の雑巾がけ、プラズマクラスターのフィルター掃除、タワーファンの掃除・・・没頭してしまいました。

ああ、エアコンのフィルターも洗いたい、靴と傘の手入れもしたい、あれもこれも掃除したいと思う気持ちをぐっと堪えて就寝準備。

風邪っぴきのときこそ何かしたくなる不思議。

12月は毎年忙しいので少し早目の大掃除です。

今日は気合を入れて二本立てです。短いですが、一旦このあたりで。