小林賢太郎戯曲集

基本的にお笑いは観ませんが、唯一と言っていいほど好んで観るのは「ラーメンズ」です。舞台を中心に活動している二人組です。今日の一冊は、その公演の戯曲集である「小林賢太郎戯曲集 CHERRY BLOSSOM FRONT 345 ATOM CLASSIC」小林賢太郎著(幻冬舎文庫)です。

写真 10

その名の通り、「CHERRY BLOSSOM FRONT 345」「ATOM」「CLASSIC」の三公演の戯曲集です。

内容は、21世紀を夢見て、30年前から眠り続けていた父親が目覚めると息子は自分と同じ年齢になっていて、その息子から夢見ていた未来を聞かされた父親の話「アトム」など・・・

舞台とコントとのちょうど中間ぐらいの公演なのですが、登場人物が基本的には2人なのでわかりやすいです。各公演ごとに伏線が張られていて、それを回収できたときの気持ちよさは何とも言えません。演技力も素晴らしいので、ぜひDVDのほうもおすすめなのですが舞台を観たことのない方にもおすすめの一冊です。

舞台は大がかりなセットは一切使っておらず、白や黒、グレーを基調とした舞台と衣装なのですが表現力があるのでちっともつまらなくないのです。

DVDを観てから本を読むと発見も多く、映像が鮮明に浮かぶので、どちらかというとDVDのほうがおすすめだったりはします。解散してしまったことが非常に残念な二人組です。

スープとシャワーと損得勘定

私は損をしているなあと思うことがあります。

残念なことに私は猫舌です。だから朝起きてすぐにコーヒーもスープも飲めません。それってなんとなく損をしているような気分です。

いつも行く喫茶店ではブラジルサントスと玉子サンドを頼みますが、同時に出てくるのでブラジルサントスが少し冷めるのを待っているうちに玉子サンドがあっという間になくなってしまうので、とても損をした気分になります。

もうひとつが、お風呂が嫌いです。温泉も銭湯にも行きません。でもシャワーは毎日浴びます。仕方がないので諦めて無心でシャワーを浴びます。お風呂が好きだったら、半身浴をしたり、温泉に行ったりできるんだろうなと思うのでちょっと残念です。

だけど、私は幸いなことに読書が好きだし、掃除も好きです。苦手な人はもしかしたら損をしているのかもしれません。好きなだけ本を読めるのも、片付いた部屋でのんびりできるのも得なのかなあ・・・

あまり損得勘定はしたくないなあと思いながらも、あったかいスープを目の前にしてジレンマを感じていると、ついつい損得勘定してしまうのは大阪の血が流れているからなのかもしれません。

 

死ぬつもりで生きてみたら

大阪は雨です。雨の日は特に予定がなければ引きこもるに越したことないです。雨の日は憂鬱なので、あまり出かけたくはないのです。

さて、引っ越してきて早5か月が経ちましたが、引っ越したらやりたかったことリストは未だ達成ができないままもう5か月・・・

①長靴を買うこと

②「自分がいなくなったとき用リスト」を作ること

長靴はもう数年前から買うことを悩んでいて、未だに買えていません。

「自分がいなくなったとき用リスト」というのは、今自室のモノの数が少ないのは、モノが多いと管理できなくなって発狂するというのもひとつですが、自分がいなくなったときに整理する側も楽だろうなんて考えてしまうので、少なくしています。

そのリストの内容ですが

  • 生年月日や学歴、家族についての一覧
  • 新族や関係者の情報
  • 銀行の口座と暗証番号一覧(解約するときに便利だそうです)
  • かかりつけ医(特に歯科は事件があったときに使えるとか)
  • 自分がいなくなったことを知らせてほしい人一覧
  • たとえば本は捨ててくださいなどの希望
  • 葬儀や葬儀場についての希望

などなど、いわゆるエンディングノートですね。早いかもしれませんが。

死ぬつもりで生きたら、どうせ死ぬんだからこれいらないよねって、モノが少なくなって、どうせ死ぬんだから人間関係は穏やかなほうがいいよねって、争いごとはなくなって、どうせ死ぬんだからちょっとくらい身なりは綺麗なほうがいいよねって、身だしなみに気をつかうようになって、

そんなふうに生きられたら、もう少し生きやすいんじゃないかなと思っています。

作業効率を33%上げる

昨日はコンタクトレンズやら日用品を買いに行ったり、掃除したり、煮玉子を作ったりしているうちにあっという間に夕方になってしまって、本を読んだらもう日は暮れてしまったのですが、充実した休みでした。

昨日読んだ本は、私が持っている中でも特に好きな本のひとつ「最後の授業 ぼくの命があるうちに」ランディ・パウシュ+ジェフリー・ザスロー著(ランダムハウス講談社)です。

写真 9

癌で残り数か月のランディ・パウシュが大学で行った講義の内容です。(DVD付き!)講義のタイトルは「子供のころからの夢を本当に実現するために」

トピックスが素敵でこんなふうに生きられたらいいなあと思うものばかりで「何を言ったかではなく、何をやったかに注目する」「他人の考えを気にしすぎない」「自分の常識にとらわれない」他人の考えを気にしすぎない場合、作業効率が33%上がるそうです。(この数字は実証されたものではなく著者が具体的な数字が好きだから)

私はどちらかというと他人の考えを気にしすぎないタイプだとは思います。(それは過去に他人の考えを気にしすぎるあまり、失ったものがたくさんあるから。意識的に気にしないようにする努力はしています。もうあんな思いはしたくはない)

だけれども人間日々酸化していくなかで頭も必然的にかたくはなってきている。私の頭はそんなに柔軟ではないと自覚もしています。そんな大人になんてなりたくはないけれど、どうしてもなってしまうようです。

子供の頃からの夢はないけれど、在り方に悩んだときにこの本を読むと頭がなんとなくスッキリした気がして、何度も読みたい一冊に選んでいます。

 

 

トラブルの原因は意外なところに潜んでいたり

日常的に大小様々なトラブルに見舞われるために、すっかりトラブル慣れしてしまった感が強くあるのですが、なまじ慣れているがゆえに原因を見つけ出すのに回り道してしまうということもたまにあります。

特にここ数日の間に連続して大回りしていることを思い知らされたのが2件。

1つ目は「外付けBDーRドライブの認識が途切れる」という案件。

これは、PC上からDVDなどを書き込もうとすると途中でエラーが発生してしまうというのが第一の症状。
そして、エクスプローラー上から見るとドライブが時々行方不明になる(アイコンが消える)という現象が生じていました。
ちょうど、Windowsのアップデートもすませたタイミングから顕著になってきたので、なんらかのドライバのトラブルか?とまずは疑いにかかったわけです。
ところが、外付けドライブ周りについては直接アップデートされているものもなく、再認識させようが再インストールしようがまったく状態に改善がみられない。
そうすると次に気になるのがハードウェア。ほぼデフォルト設定のまま使っているはずですが念のためにBIOS設定をのぞいてみようとすると・・・なぜかUSBキーボードから設定に入れない。通常使う分には問題ないのに「?」な症状です。
で、他のキーボードを使ってBIOS側の設定を確認し、不要なハードをDisableにしたりより安全なパラメータへと変更したりするものの、やはり最終的な症状には改善がみられない。これはひょっとするとメインボード側の不具合の可能性すら浮上してきます。
この時点ですでに24時間以上を費やしています。

最終的に原因がわかったのはとても偶然だったのですが、USBケーブルを背面から取り回していたので滅多に手に触れることがなかったところ、ちょっと触ってみるとドライブ側のLEDがチカッと・・・はっとした瞬間でしたが、おそらくケーブル側に問題ありと仮定して繋ぎかえてみたところ・・・あっさりと症状が改善しました。

だめですね、パソコン側もドライブ側もいろんな設定や組み合わせを試してみているくせに、単純にケーブルが断線しかかっているという事にまったく思い当たってなかったという事例でした。

2つ目は、Androidアプリ側で初めてSQLiteを使ってみようといろいろ試してみていたところ、なぜかテーブルを操作しようとすると落ちてしまう、といった症状。

アプリに関しては圧倒的に経験不足なわけで、1週間ほどはああでもないこうでもないと悩んで、updateやinsertの返り値を実は間違って理解しているのか?とかテーブルのcreateでとちっているのか?とかtry – catchの書き方を根本的に間違ってるのか?とか、そもそもSQLiteのデータ型は?intと書いていいのintegerと書くのが必須なの??とか乏しい知識の中で可能性を想像しながらトライアンドエラーを繰り返し・・・

最後にたどり着いたのはとても単純で「データベース名を変えたら動いた」という、つまりは他の既存DBなんかと衝突してたんでしょうね、誰でも考えそうなDB名だっただけに、ろくにアプリを入れてない環境でもあたっていたのでしょう。(いまだ確証はないですが)

ともかく・・・難しく考える前に簡単なところにある原因を見落としていると、見つけたときにはがくっと脱力感を感じてしまうと同時に、ネタにして笑ってもらわないと損だなーと思ってしまいます。

こんな日常の繰り返しでさらにスキルアップができれば、自分としても嬉しいのですが(^^)