iOS・MacOSのメモアプリが案外パワフルで

私個人的に、いろいろと読みかけの記事やら書きかけの内容やらまとめておきたいデータやらの保存先としてEvernoteを長く使っていて、これはこれで使い慣れていることもあって非常に重宝しているのですけれど、なんとなくMac版の細かなバグに引っかかったりする機会が増えてきていて、なにか代わりになるものはないだろうか?と探しつづけております。

iPhoneはかれこれiPhone4の頃から使い始め、いったい何年になっただろう、いまのiPhoneXSに至るまで何代か渡り歩いていて、いつの間にやらMacBookも日常的に持ち歩くようになってきてけっこうな年月が経過しています。

その間、MacOSもiOSもどんどんパワフルにバージョンアップされてきて、ふと普段使っていない標準搭載アプリを開いてみると「えっ、いつの間にこんなに充実したの?」って驚くこともしばしば。

今回、ほとんど今まで見向きもしていなかった「メモ.app」がいつの間にこんなに充実していたの?と驚いたので忘れないうちに書いておきます。(きっともっと早く気付いて有効に使っている方々からは「なにをいまごろ」と思われているとは思いますが)
なお、iOS・MacOS版と書いていますがもちろんiPadOS版も同様にパワフルになっているようです。

■iPhoneを手元に置いてMacでメモを書く

Mac側でメモ.appを使うシーンを想定します。
画面左端には使用しているiCloudアカウントが表示され(複数のアカウントを設定している場合にはそれぞれ)、デフォルトで作成されいる「メモ」フォルダが表示されます。

ジャンルごとにフォルダ分けをしたい場合には「+新規フォルダ」をクリックすると新しいフォルダが使用しているiCloudアカウント内に作られます。もちろんフォルダ名は自由に変更することができます。

新しいメモを作成する場合にはメモ.appの画面上部にあるアイコンのうち、おなじみの□にペンが斜めに刺さったようなアイコンをクリックするとすぐに「新規メモ」というタイトルが表示され、新しいメモに編集画面で文字を入力できるようになります。

私は単純にテキストをひたすら打ち込むことが多いのですが、文字の装飾や表の挿入なども当然のようにできます。

さて、ここまでは単純に書き込んだメモをiPhoneの同名アプリと同期できるというだけにすぎないのですが、実は編集時にもiPhoneの機能を有効に使うことができます。

メモ.appのメニューに写真を重ねたようなアイコンがあるので押してみましょう(あるいはファイルメニューのiPhoneから挿入でも同じです)。
そうすると3つほど選択肢がでてきますが、まずわかりやすいのは「写真を撮る」。
選択したとたんに側のiPhoneが写真撮影モードで起動します。
試しになにか撮影し”写真を使用”とすれば、それがメモに貼り付けられます。

つぎの「書類をスキャン」も操作は似たような感じになりますが、撮影したなかでスキャン範囲を調整してからメモに貼り付けることができます。

で、「スケッチを追加」。
選択したとたんに側のiPhoneの画面が点き、ペンやマーカーが表示されて手書き編集画面になります(iPhoneで写真にマークアップするときと同じ感じです)
適当に手書きしたあと、その内容がメモ.appに貼り付けられるのはなかなか楽しい連携です。

もちろん、他の様々なアプリの「共有」メニューからメモ.appへと直接記録しておくこともできますし、iPhoneのメモアプリにも即座に反映され編集も自由にできます。

iPhone側では共有メニューの「よく使う項目」にメモアプリを表示させたほうが使い勝手がよくなるので、
Safariなどの共有画面から「その他」を選び、よく使う項目へメモを追加しておくとなお便利。

これならば、Mac版のEvernoteアプリで比較的長いテキストを書いている最中によく遭遇するバグに思考を中断されることもなく、メモアプリで充分に代用とすることができそうです。
(あ、MacとiPhoneとiPadはうまく連携してくれるけれど、Androidとの連携はどうしよう・・・)

不具合の起きたSDカードの再利用は避けて

復元ご依頼品として日々多くのSDカードなどをお預かりしておりますが、症状はさまざまで一律でこうしたほうがよいと言い切るのは危険だと感じることが多々あります。

その中でも特に、復元作業後のカードは再び使用することができるのか?と問われることがしばしばあるのですが、こればかりは本当に納品直前まで判断保留となることも多いのでついついお応えするのが遅くなりがちです。
一例を挙げますと、内部メモリの読み取り作業には大きな支障もなく、応答速度も平均的で問題なさそう…と思っていても、いざデータ書き込みチェックをしてみると全く受け付けてくれないような状態だったりします。

また、解析時にはさほど支障はなくても一部のメモリ領域の反応が極端に怪しかったり、納品準備の段階でどうしても動作が安定しないなど、顕著ではないものの不安要素を抱えた事例はたくさんあります。

そもそもデータ消失が発生した場合には、殆どの事例でカードの動作になんらかの原因があって消失に至っています。その根本原因を突き止めることは不可能なことも多く、再現性が低いものが少なくないことも事態をややこしくしています。

そのため、動作不安定な兆候がみられたカードについては、一時的に正常に利用できるように見えたとしてもその後ふたたびデータ破損やデータ消失が発生する可能性が高くなっていると考えたほうが良く、弊社からの納品時には特にそういった兆候が見られたときには添付している書類にもその旨をあえて記載するようにしています。

そう言った記載がない場合であっても、不具合を起こしたカードについてはなるべく再利用せずに新しいカードへと買い換えることを強くおすすめいたします。

そうえばLINEオフィシャルになりまして

数年前からLINEでの相談受付も行っていたのですが、このたびLINE側のサービス変更に伴って弊社も正式に認証してもらおうということになりまして、1月中旬よりLINEオフィシャルアカウントへ移行いたしました。

まだウェブサイト上の記載には一部旧来のものも混ざっていますが、すべてオフィシャルアカウントのほうに転送されておりますのでご安心ください。

実際、登録認証を受けたからといって機能的に何が変わるわけでもない様子ですが、微妙にオフィシャルバッチの色が濃くなっているのと、検索結果に表示されるようになっているらしいです。

じつは裏方では1:1チャットのAI自動応答についても少し試している最中なのですけれど、いまひとつ想定外の言葉をかけられたときの応答が冷たい感じがしてしかたないので今のところオフにしております。(ときどき実験中に問い合わせをいただくと自動応答している場合があるようですが、スタッフが発見しだい随時手動応答に切り替えておりますのでご容赦ください)

https://lin.ee/vaSrxYs

https://lin.ee/vaSrxYs

もし「復元できない場合には作業料金は…」いただいておりません

ちょっと長めのよくあるお問い合わせへの回答その4

「もしも復元希望のデータが充分に復元できない場合でも作業料金はかかってしまいますよね?」というお問い合わせもわりとよくいただくのですが、他社はさておき弊社では復元ご希望のデータが充分に救出できない場合には作業料金は一切いただいておりません。(ドライブレコーダー専用コースは例外的に検査料金が発生します)

きっと、弊社の宣伝方法が悪くて目立たないからお問い合わせいただくことになるのでしょうけれど、
他社の事例としては、復元できようができまいが満額請求になる、とか、1枚でも復元できたら満額請求になるとかいった話は昔からよく伺っておりますものの、それではけっしてお客様の納得は得られないであろうということから、弊社では創業依頼「必要とされるデータが充分に救出できない場合には作業料金はいただかない」という方針を貫いております。

こういう書き方をするとよく勘ぐられるのですが・・・いや、むしろ裏をかくような悪質な事例が世の中に溢れている証拠なのかもしれませんが「作業料金」はかからなくってもその他のたとえば「検査料金」とか「受付料金」とかなんとかいう高額請求があるんでしょ?などと深掘りされることもあります。

実際、弊社のメニューの中でもドライブレコーダー復元の専用コースだけは工数がかかりすぎる都合上、泣く泣く「検査料金」という項目を追加しましたが、あくまでもドライブレコーダー専用コースのみの話であって、その他のサービスには一切そういった請求項目を追加することはありません。

ですので、弊社としては、とにかく満足いただける復元結果を提出できない限り1円も儲からないどころか検査工数分だけ赤字になるという背水の陣で挑んでおります。

「良いSDカード」のメーカーはありますか?

職業柄、さまざまなメーカーのカードをお預かりすることとなります。
そして同時に、お客様から「メーカーによって不具合の出やすい・出にくいところってあるんですか?」という疑問をぶつけられることも少なくありません。
そのつど口頭ではさらっとお知らせしていることではありますが・・・あきらかに不具合傾向の強いメーカーもあります。

もちろん、安価に投げ売り状態になっていて大量に流通しているからこそ依頼品として預かる割合も高くなる、という傾向もあるかと思いますが、実際にこちらの現場ではメーカーによる不具合症状の傾向というのもわりと偏りを感じます。

具体的に悪い傾向の多いメーカー名をここで公にしてしまうとなにかと苦情が入りますし、そういった対応に時間を避けるほど弊社も余剰人員がいるわけではありませんので名前を書くのはぐっと控えさせていただきますが、

とにかく「昔は良いメーカーだったのになあ」と思うところが2社と、
ずっと安定してよい品質が良くなおかつ物理不良でも比較的頑張ってデータを吐き出してくれる傾向が強いメーカーが1社と、
あとは国内でよく聞くメーカーなのにずっと品質が改善された気がしないなあというところが3社と、
業務用に特化しすぎてコンシューマ向けはどうなんだろう?と思うところが1社と、
メジャーで高価なためかあまり数がこないなというところが2社と、
その他のお手頃価格で入手性もすこぶる良くてハズレを引く確率もずいぶん高いところが数あまた。

常日頃から「過去の情報に縛られずにつねに情報をアップデートしていかないとだめ」と口癖のように言い続けていますが、そんな私にとっても1社だけはずっと良い傾向を保っていてさすがだと感じています。

とにかく、迷ったらサンディスク一択という状況はまだまだ当面揺らぎそうにありません。