ここしばらくの傾向としては、SDカードなどの大容量化のスピードがより一層早くなったかなと感じています。
特に、64GB以上のSDカードやUSBメモリをお預かりする機会がここ数ヶ月で格段に増え、それに連れて検査に要する時間も確実に増加傾向にあります。
要因としては価格が落ち着いてきたことが真っ先にあげられると思うのですが、それ以外にも高解像度デジカメやムービーによって記録されるデータ容量が大きくなってきたことでの需要増加というのもあるのでしょう。
かたや、日常的に弊社に寄せられている案件をみるかぎり、まだ品質が安定してきたなと思えるのは16GBあたりの容量までで、32GB以上のものについては「ある日突然なにもできなくなった」という致命的な症状の割合が多いと実感しています。
またこれは容量にかかわらずですが、検査でお預かりしたSDカードの症状が救出可能な限界ぎりぎりといった状態であることもしばしば。
もっとも際どい事例だと、検査が完了したとたんに完全に沈黙してしまうものもあり「カードがギリギリまで頑張ってデータを渡してくれたんだな」と感じることも。
これが、復元作業は基本的にワンチャンスしかないと思って取り組んだ方がいいと言われる所以です。
あまり一般には経験する回数は少ないかもしれないですが、SDカード内で潜在的に不具合のある記録領域にアクセスしたとたんにすべてのデータが消失したり、ひどい場合にはそれを最期にカード認識すら不可能になるものもあったりします。(例えば念入りに全領域フォーマットをかけたらカードが丸ごと使えなくなるというお笑いのような話しになります)
さらには、しばらくの間 使わずに放置していたカードの中身を確認しようとしたら綺麗さっぱり消失していたという事例も最近は増えてきており(大容量のカードを買った際に旧カードを放置してしまうケースが増えているのでしょうね)、つくづくメーカーさんには「短期間でデータが消えるおそれがあるよ」としっかりアナウンスしてもらいたいものだと思います。
株式会社パソコントラブル救助隊で公式サイトを含めたウェブマスターを兼任しています。
趣味はカメラとぶらり散歩。フォトマスターは2級。日々感じたことを忘れないうちに雑記帳に書いています。