記憶力の都合

 今日のBGMです、クラシック以外も聴きます。基本雑食。本に関しても結構雑食。

記憶にまつわる話
妙に記憶力の良いところと悪いところがあって、

15歳のときに入院していた病棟の景色は鮮明に覚えているものの、

時々15歳からの9年間の記憶が抜け落ちてしまうことがある。そういうときは、人に今は西暦何年かを確認する。

何で、自分がここで暮しているのか全くわからなくなってしまう瞬間があって、時の流れについていけずに、ひとり過去に取り残されたような気分になってしまう。

しばらくすると落ち着きを取り戻して、24歳の自分をどこかで見つかる。
そうなる原因も分からないし、そのまま永遠に記憶が戻らなければどうしようと思うこともある。気が付いたら時間が進んでいて、自分が成人している事実に驚く。

自恃だ、自恃だ、自恃だ、自恃だ、
ただそれだけが人の行ひを罪としない。(中原中也)

そう呟いて落ち着きを取り戻す。
永遠に忘れられそうにない記憶と、抜け落ちそうな記憶の話でした。