最初にWindowsマシンをイチから組んだのは1997年ごろだったか、たしかMMX-Pentium(166MHz)だったとおもう。
そのあとはCPUを換装したりM/Bを換装したり、ATX電源も載せ替えたり、ストレージ系なんか数えきれないほど交換してきたメインマシンですが、、、
そのメインマシンのケースだけはずっと初代のまま。メーカーは忘れたけれど型番は記録があってIW-A500といい、いまでもネット検索したらアーカイブがちらほらヒットするミドルタワーケース。

実はATX規格なのに全高400mmというコンパクトな設計で、電源ユニット配置がCPUファンに干渉するような位置になるためPentium-IIみたいなデカいCPUに載せ替えたときは大変苦労した覚えがある。
5インチベイが3段、3.5インチベイが表に2段、シャドウベイ2つと、昔はオーソドックスな構成だったけれど今じゃこんなにドライブベイがあるケースって絶滅したよね。
質実剛健な造りで、メンテ性はそれなりに悪いんだけれど信頼できるやつ。気が付けば28年もメインマシンとして姿を変えず頑張っててくれました(中身は何度も入れ替わっているが)
■さすがに現代の構成では無理か
当初はもうこのケースのままでIntel 14世代あたりの構成に換装しようかなんて思いもあったんだけれど、、規格上はATXなので電源も余裕のあるものに載せ替えられるしM/Bも入るだろうけれど・・・
ちょっとグラボを充分に冷やせるだけのエアフロー確保が厳しそうだし、そもそもCPUファンと電源の干渉も回避できそうにないから半固定になっちゃいそうだし。そろそろチップセットが本当にセットだった頃に買ったケースの運用は潮時かと。
そうなると代替のケース選びが大変。
そのATXミドルタワーが入っていたラックに収まるサイズでないといけない。
現在の高さが400mm、思いっきり頑張って下段のNASやネットワーク機器類に窮屈な思いをしてもらったとしても450mmまでが収容高限界。
そうなるともうATXという選択肢はほぼ消滅してmicroATXくらいしか選べなくなってしまう(もっとも、今もATXのケースにmicroATXを入れてるんですが)
おかげでケース選びだけで1カ月くらいは要することとなってしまいましたが、ようやくきまりました。
microATXミドルタワーとしてなかなかしっかりした造りでコンパクト。前面&天面メッシュでエアフローも充分確保できそう。
いまどき流行のピラーレスにしようかとも悩んだのですが、どうせ私のことだから内部がホコリまみれになってる様子を毎日眺めるはめになるだろうし。
ケースが決まれば、あとはその中に入るものを詰め込むだけ。
■28年ぶりのイチから自作
ケースに負けず劣らず内部もIntel 第4世代の構成からストレージくらいしか触っていないので中身の知識もここ10年分くらいはごっそりと無い。
まずは電源コネクタの繋ぎ方からはたして解るだろうか?主要1パーツあたり2万円だった頃とは違って、いまじゃCPUだけでも5万とか10万とか、グラボなんか1枚でローエンドなノートPCが変えちゃうくらい高いし。なんかあれこれ高くなってないですか昔よりも???
ATX電源も根本からコネクタが外せるようになってて、余計なケーブルがぶら下がった状態にしなくても良いのはとても組みやすくなったと思いますが。そういえば現状Verは3.1なんですね、20年以上経ってもあまり変わっていない印象だけどお値段は・・・
■さて、届きましたよパーツ達が
初代からずっとGigabyteを通してきた私ですが、いよいよASUSですよ。ASUS使ってみたいなーと思いつつなぜか選ぶものはいつもGigabyteだった。
予算の都合上 B650を軸に据えましたが、もう枯れた製品でしょうし安定性を期待します。

そして個人的には K6-2/400以来のAMDですよ。もう当時とは中身はぜんぜん違うだろうけれど。ご無沙汰してますAMDさん。
検討初期ではRyzen5だったけど悩んでいるうちに値差が縮まって手を出しやすい値段になったのでRyzen7 9700Xで。

グラボ使うのも久しぶりだなあ。すっかりIntenHD Graphicで不自由を感じてなかったからなあ。
進化の激しい分野の最たる部分だろうから、あまり予算を集中投下したくないけれど・・・でもミドルクラスでもすでに高い。RTX5060Ti 16GBで頑張ることにしよう。

起動ディスクはなるべく小容量でバックアップを取りやすくというのが信条の私ですが、時代の流れかとうとう1TB SSDになってしまいました。これ以下だとコスパが逆に悪すぎる。
メインメモリは今時はDDR5なんですね。2枚刺しの計32GBと とても大人しい構成。あとから4枚差しにすると若干アクセススピードが落ちるっぽいのは悩みどころ。

とはいえWindows11では64GBはオーバースペックだろうし休止状態に入るたびに64GBものSSDへの書込み負荷をかけるくらいなら、最初は32GBが最適な選択だろう。
主要パーツはそれくらいかな。ずいぶんと減ったというかM/Bに組み込まれてしまいましたね。昔ならこれにLAN I/FとかサウンドボードとかSCSI I/Fとか入れるのにPCIスロットの数を気にしなきゃいけなかったですが、むしろいまってグラボ以外に何を刺すの?

M/BにSSD用のヒートシンクやサーマルパッドまで標準で付いていて至れり尽くせり。
M.2スロットは2つあり、CPUに近い側のスロットはPCIe Gen5対応らしいのでいつか実力を発揮してもらう日がくるかもしれないが、いまはGen4のSSDを装着しておくことに。
そして、発注し忘れていたけれどCPUグリスが高いのには驚きでした(なんか…とてもパッケージが怪しいのですが、店員さんいわく売れ筋だというので。。。)

あと、BIOSのアップデートが驚愕の楽さ。なんならCPUを挿す前の状態でもアップデートできるとか。とっくに時代は進化していたのですね。
ダウンロードしてきてUSBメモリにツッコンでM/Bに指してボタンを押すだけ。ある程度安定してOSが動作する状態まで組み上げてないと壊しちゃうとか言った話はすでに過去のものに・・・
■Windows11 proをクリーンインストール
旧マシンからの環境移行なのでWindows10のインストールから始めようかと思ったものの、うまくいけば楽だなあというつもりでいきなりWindows11を。
ライセンスはリテールパッケージ分もありますし、なんならそこらの野良状態なVLじゃない自社契約のVLもあるわけですが、はたしてどういう形でライセンスが通るのか試してみたくって。
でも場合によっちゃライセンスを追加購入しなくちゃかもとドキドキしながら。
Windows11が起動しシステム情報を見てみると「ライセンス認証されていません」と。
さすがにMSアカウントでログインするだけではダメだったか。
というわけでWindows11のライセンス認証画面より「最近構成を変更した」というリンクをたどり、同じMSアカウントで認証されているコンピュータの一覧を確認。
このなかから、ずっと使われていないにもかかわらずリテールのライセンスが紐づいたPC名をクリックして「アクティブ化」を進めると、無事にライセンス認証が通りました。
いやあ、ずっと無駄にしてた個人持ちのProfessionalエディションのライセンスがやっと日の目を見た(実は入れ替えるのが面倒でずっとHomeエディションのライセンスを主力機に適用したままにしていた)

■環境移行が大変
長年引継ぎ引継ぎのOS環境ですからいろんなものが混ざってますが、とりあえず大量のメールとアプリの移行。
MS-OFFICE系、ADOBE系、その他経理システムやら開発環境やらGit環境やらを引き継ぎ・・・動作確認して、さてあとはやることといったらStable Diffutionでちょろっと速度を試してからLM Studioを入れるくらいでしょうか。
まずMicrosoft Offic365は同時インストールの要件が緩めなのでインストールしてアカウント認証するだけで楽ちん。
Adobe系は初回起動時にライセンス数オーバーと警告が出るので旧マシンの認証を解除して新マシンで認証すればOK。おっと、認証を解除するまえに旧マシンで使っていたDreamweaverのホスト設定はエクスポートしておくのを忘れないように。
ThunderbirdとFirefoxはプロファイルを丸ごとコピーしてくるのが楽そう。
Outlookでエクスポートしたファイルは・・・今ではOutlook(Classic)の側でインポートする必要があるみたいですね。なんかMSは昔っからOutlookという名前のソフトが多くて混乱する。
ゆうプリRは事前に郵便局からアカウントを追加発行してもらってたのでスムーズに移行できたけれど、つくづくめんどくさいねえ。
古い古い弥生さん(弥生会計)はラインセンス認証が通らない・・・過去データとかどうしたらよいのだろう?と思っていたらどうも修正パッチが配布されていた。
https://support.yayoi-kk.co.jp/subcontents.html?page_id=29506
なるほど弥生のライセンス認証が通らないのはTLS1.2以前が通らなくなってた影響だったのね。このテのソフトってサポート外になっても過去データってのが残るわけで、いつまでもライセンス認証に縛られるのは非常にやっかいな問題だと思うのだけれど。
とはいえクラウドの会計ソフトに乗り換えたら、解約したとたんにデータへのアクセス権も失うというのが大きな懸念で乗り換えにくい。
eTaxとeLTAX(PCdesk)はしっかり過去データを引き継ぐ手順があるので、楽ではないが気を付けていれば大丈夫。
■主だった環境移行も済んだところに伏兵が
ひととおりハードもソフトも移行完了して、予想以上に順調な事でむしろ嫌な予感がするものの、しっかり安定動作している。
仕上げとして、旧マシンのデータドライブとして装着していたHDDx2個を載せ替え。
使用頻度の低いHDDは何事もなく認識された。
ところが、使用頻度の高い側のHDDをバックアップせずにドライブごと装着したところ正常に認識しない。
ディスクの管理画面を開いて見てみると「署名が競合している」とかなんとかいったエラーとともに「復元処理」が始まった。
何事かと傍観していて、処理が済んだと思ったら綺麗さっぱり中のファイルが消されてしまっていた(涙)
いや、正確には5年ほど前のディレクトリ構造に巻き戻されていた感じ。しっかり上書きされているという丁寧な消しっぷり(笑)Windows11め余計なことを。
内容はほぼ撮り溜めた写真データと動画データなので、下手に手を入れていない段階であればサルベージは可能なのだけれど・・・Windowsが余計な処理をしてくれているので解析だけでも時間がかかるかかる(良い子はマネしちゃだめですよ)。本業の機材を1機ながーいこと占領しておりました。
そして一通りの作業が終わり、メインマシン名のサフィックスが28年ぶりに更新され”3”に。
”1”は高校生のころにMSX2+機のハードウェアを少々改造したもので、
”2”は入れ替え前の主力機。
そして今回”3”、年数で言えば35年ほどかけて3番に進化したのでした(笑)
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株式会社パソコントラブル救助隊で公式サイトを含めたウェブマスターを兼任しています。
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