操作説明などの際によく質問のある「iPhoneでSDカードは使えるんでしょうか?」という点ですが、答えは明確で「はい、使えます」ということになります。
■ただしパソコンとはちょっと違う
ただ、ちょっとでも齧ったことのある方ならば「たしかiPhoneってSDカードは内蔵できないから外付けにしないといけないよな」とか、外付けにしようにもLightningという端子なのでつながらないよな、といった疑問が湧くことと思います。
※iPhone15以降はType-Cというより汎用性の高いコネクタを使うように変更されましたので、アダプタを挟む必要もなくなり、より簡単に接続できるようになりました
さて、このLightning端子にカードリーダーやUSBメモリをつなぐには間にひとつ変換アダプタを挟んであげる必要があるのですが、Apple純正品としては「Lightning – USB 3カメラアダプタ」(税込6,180円)というものがあります。
もちろん、純正品でなくてもAmazonや楽天市場を探せば似たようなものがたくさんでてきますが、極端に安価なものは動作安定性に問題があると思うので避けたほうが無難でしょう。
このアダプタですが、パソコンなどでも標準的に使われているUSB Type-AのポートがありUSBコネクタを持つ機器をLightningポートを持つiPhoneやiPadに接続できるよう変換してくれます。
さらにアダプタ自体にも電源供給用のLightningポートがあるので、比較的電力を多く消費するUSB3.0のUSBメモリやポータブルHDDを接続したいときには外部電源供給の役割も果たしてくれとっても安定して動作します。
このアダプタを挟むことで、パソコン用と共通のSDカードリーダーを接続したり、USBメモリを接続したり、あるいはMIDI鍵盤なんかも接続して使えたりします(マウスやキーボードやマイクは試したことがないですが物理的には繋がります)
■で、どうやって使うの?
さてこのアダプタを使って物理的にUSBメモリやSDカードが繋がったといっても、そこから先どう操作したら良いのか戸惑うという方はけっこういらっしゃいます。
そこで一例ですが、たとえばUSBメモリの内容にアクセスして表示するにはどうしたら良いかという手順を講習会ではリクエストされることが多いわけなのですが、その時にはよく手持ちのUSBメモリを使って次のように説明しています。
(1)Lightning-USB3カメラアダプタをiPhoneにつなぎ、アダプタのUSBポートにUSBメモリを接続する
常にポケットに入っているUSBメモリがたまたまUSB3.1仕様のType-A/C共用なので、Aコネクタを接続します。もちろんここにSDカードリーダーをつないでも手順は同じです。
場合によっては、iPhone側の画面になにやら警告のダイアログ表示が出てきます。
見ての通り、接続したUSBメモリの消費電力が大きすぎるのでそのままでは使えません(USB3.xの場合にはだいたいこんな表示が出ます)
そこで、
(2)普段iPhoneを充電するためにACアダプタにつながっているLightningケーブルをこのUSB3カメラアダプタの空いている側のポート(Lightningポート)に接続し、念のためにiPhone側のLightningコネクタを一旦外して接続しなおします。
これで、警告ダイアログが表示されることもなくなりました。
ですが、ここから先どうやったら良いのかわからないという方が多いようです。
(3)iPhoneでSDカードやUSBメモリの内容にアクセスするには最初からインストール済みの「ファイル」アプリを使います。
「ファイル」アプリを開いて、画面下部の「ブラウズ」と書かれている部分をタップすると、場所と書かれた一覧表示が出てきます。
接続したUSBメモリやSDカードがちゃんと認識されている場合には、この場所一覧のなかに接続したメモリやカードの名前が(今回の場合はUSBDUALと名付けているUSBメモリなので)一覧に追加されるので、その名前をタップすることで中身にアクセスすることができます。
このたった3つの手順でSDカードやUSBメモリ内の写真や動画などいろんなファイルにアクセスして表示させることができます。
もし、場所一覧に表示されていないようであれば正常に認識されていないため、原因をさぐる必要があります。
原因として多いのは「電力不足」「純正以外のアダプタで正常に動作していない」「USBメモリやSDカードが壊れている」といったことが挙げられます。
■中身を閲覧するだけではなく
正常に中身を閲覧できるようになると、ファイルアプリを使ってUSBメモリや SDカードに記録されている写真や動画データをiPhone本体にコピーすることもできますし、その逆にこんどは「写真」アプリで「”ファイル”に保存」というメニューを経由してUSBメモリやSDカードへ書き込むこともできますので比較的自由度は高いのですが、ちょっとだけ操作のコツのようなものは理解しておく必要があります。
ここまでの手順はiPhoneに限らずiPadでも同様で、ついでにLightningではなくUSB Type-Cポート搭載のiPhone15以降やiPadシリーズでも同じ手順になりますので興味のあるかたは試してみてください。
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