Wi-Fiを劇速にする魔法

いや、理屈の上では表現が逆かもしれないけれど。

現実問題として、劇的に遅かった自宅のWi-Fiがとある設定1つで劇的に速く改善したというお話。

月見桜さんのイメージ画像

※ちょ・・・ちょっとオーバーなイメージかな💦

■3Mbpsを切る鈍足

いくらVDSLで理屈の上でベストエフォートでも100Mbpsという遅めの回線を使っているからと言って、いくらなんでも3Mbpsはあり得ない、ADSL時代かよってな速度。

プロバイダに相談したら「事故レベルの遅さ」ということになる値。

通販サイトとか、ニュースサイトのように細かな通信量が多いところを閲覧しようとすると重過ぎてアプリが落ちるか自分が諦めるかというレベル。

ただ、同じネットワーク内でも有線LANでつながっているWindows11マシンではそんな不具合もなく100Mbps付近の値が出ているんですよね。

なのでネットワーク自体は公称値に近いポテンシャルを持っているはずなのにWi-Fiではこの足元にも遠く及ばないところが不思議なところ。

■2.4GHz帯だけじゃないよ

Wi-Fiのトラブルで昔からよく耳にするのは「2.4GHz帯が電子レンジや近所のWi-Fiの干渉を受けている」なんてこと。

たしかにその干渉は多いんですが、いまやすっかり5GHz帯を使うようになっているので電波干渉は本筋ではない。

しかも、Wi-Fi中継器を有線配線で導入しているので電波状況として撃てるものは撃ちつくした感じ。

でもなぜか、Wi-Fi接続している端末だけが軒並みおそい。

■Wi-Fiアクセスポイントを疑う

Wi-FiアクセスポイントはバッファローのWXR-5700AX7S。WiFi6対応で10GbE搭載のルーターが出てきた頃のものだろうか。

ただしルーターとしてではなくAPモードにしている。というのも宅内とインターネットの境目にはNTTのレンタル品であるHGW、RT-500MIが鎮座しておられる。

ひかり電話も使っているのでこのレンタル品を外してしまうわけにはいかない・・・というのはごく一般的なお話ではなかろうか。

■Wi-FiプライベートMACアドレスが!

昨今ではネットワークに限らずプライバシーを守ろう守らなきゃーと、さまざまな取り組みがなされています。

Wi-Fiでは暗号化方式だけにとどまらず、個々の利用端末がネット側から追跡されないような仕組みが広がってきています。

そのなかでも、端末固有のハードウェアMACアドレスを使わずにソフト的に生成したMACアドレスでWiFiに接続するという仕組みが、実はルーターやHUBなどとの組み合わせによってはとても重たい処理になってしまう模様。

ならばその重たい処理の原因を取り除いてしまえば良いわけで・・・

■MacBookでは

MacOS26で機能をオフするには

MacOSでの設定

「システム設定」→「W-Fi」→「詳細」→「プライベートWi-Fiアドレス」

の項目の選択肢を「固定」や「ローテーション」ではなく「オフ」

オフにすることで、プライバシーに関する警告という表示が出てくるようになりますが、自宅内のWi-Fiではまったく問題の無い話なので無視しましょう。

■iPhone/iPadでは

iOS26で機能をオフするには

iOSでの設定
Screenshot

MacOSと概ねおなじですが、iOS/iPadOSだと「設定」→「W-Fi」→<アクセスポイント名の右端の(i)マーク>→「プライベートWi-Fiアドレス」を選び

「固定」や「ローテーション」ではなく「オフ」を選ぶことで機能をオフにできます。

ここで「固定」にしても大丈夫なんじゃないだろうか、と知識の広い方ならば思ってしまうのかもしれないですが、「オフ」が正解でした。

■Androidでも

androidスマホでも(タブレットでも)同様の設定が初期値で有効になっています。

設定画面の位置はスマホにより様々ですが、私のGalaxy S25の場合は「接続」 → 「Wi-Fi」 → <対象のアクセスポイント名> → 「MACアドレスタイプ」

を選んで、「ランダム化されたMAC」ではなく「端末のMAC」を選択することで機能をオフにできました。

Androidでの設定

■こんなもんわかるかーい!

これらの設定をオフにすることでパケ詰まりのような激重ネット環境から解放され、本来の速度でサクサク動くようになりました。

プライバシー云々という表示に従って良かれと思って有効にしている機能が環境によっては激遅になるとは、うっかりオンにして重たいストレスを抱えている人がいたら、ぜひオフにして試してみることをおすすめします。


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USBメモリが壊れる前兆

職業がら、すでに壊れてしまった状態のUSBメモリやSDカード類を拝見することは非常に多いのですが、それと同時によくご相談いただくのが

SDカードやUSBメモリが「壊れる前兆」はどんな様子なのか?という内容。

正直言って、そんなものが本当に察知できるならば予防動作や緊急退避的な動作も機械的に実現できるのですが、現実には難易度が高く、おかしいな?と感じたときにはすでにかなり壊れてしまっているのがメモリストレージ類の特徴でもあります。

USBメモリやSDカード

■あえて前兆と言える現象

冒頭で、壊れ始めていることを実感した時にはすでにかなり壊れてしまっていると書きました。

ですがあえて経験則のなかで「使い続けると酷い状態になりそうだな」と感じる直前の症状を前兆と緩く定義するのであれば以下のようなことが挙げられます。

  • PCに接続したときの反応がいつもより遅く感じる※1
  • ファイル名やフォルダ名が文字化けしてる
  • フォルダを開こうとしたら遅い※2
  • フォルダのはずがファイルアイコンに変わってる
  • ファイルを開こうとしたらウィンドウが閉じる
  • ファイルを開こうとしたら固まる
  • ファイルを開くとPCが落ちる
  • 写真を開くと画像が崩れたりベタ塗りになっている
  • 動画を開くとノイズが多かったり再生できない
  • ファイルパスが見つからないとエラーが出る

ざっと思い当たるだけでもたくさんの症状があります。

■反応がいつもより遅い

そのなかで※1※2の「遅い」ですがご利用者さんの普段お使いの環境で”いつもより遅い”と感じるほどの差があるかどうかがポイントになります。

あえて数字で表現しようとすれば「5〜10秒を超えるほど」遅ければ確実に異常が発生していると予想できますので、そのままずっと繋ぎ続けることは避けたほうが安全です。

時計イメージ

応答が遅いということはUSBメモリやSDカードの内部でなんらかの物理破損が原因で応答遅延が生じている可能性が高いため、通電をつづけたり過度なアクセスを続けると急激な状態悪化を招き復元不可能な状態に至ることも考えられます。

できるだけ速やかにパソコンなどの機器から取り外しておくことが大切です

■アクセスすると異常動作

そのほかの症状でも、特定の領域に記録されているファイルを操作しようとしたとたんに固まったり、ウィンドウが閉じるなどの異常動作をする、といった様子であればメモリからの応答に異常があることでOSの動作が想定外の動きとなっていると考えられます。

この場合も、破損しているメモリ領域にアクセスを続けると確実に悪化しますから取り外しておきましょう

■文字化けやノイズ発生

破損により写真データがグレーに

ファイル名やフォルダが化けたり、またはファイルの中身が壊れて正常に表示できない(またはノイズだらけ)といった症状も単純にソフト的な誤動作ではなく、正常にデータを保持できていないメモリが存在していることを表します。

破損によりファイル名などが文字化け

この不具合そのものがデータを格納している領域に発生すれば、写真や動画などのファイルが正常に表示できなくなったり、はたまたファイルを管理している領域に発生すれば、ファイル名などが化けたり消えたりフォーマットを促されたりといった現象になります。

破損によりフォーマットを促される

これもすでに正常に読み取れないメモリ領域が発生しているため(すでに記録してある情報が消失していたりすることから)、何度もしつこくアクセスを続けるようなことは避けるほうが賢明です。

しかし私を含むアナログ世代の方々はつい”接触不良かなにかじゃないか”と考えてしまいがち。そしてなんども接続・取り外しを繰り返したり、SDカードの場合には接点をこすったりといった対処をしてしまいがちです。

ですがそんなアナログ時代の対処方法をSDカードやUSBメモリのようなデジタル機器に適用すると大抵の場合には逆効果になりますので、できる限り接点には触れないようにご注意ください

■メモリイメージを取得しょうとしたら完全に壊れる

蛇足ですが、当社内の実験環境でもカード破損を発生させるために過酷な条件でのテストを実施しております。

その一環でメモリ破損の症状が現れたSDカードに対し、状態を記録するためにメモリイメージを取得しようと操作すると特定の領域をリードした途端にカード全体の応答が無くなってしまったという事例が複数回観測されています。

そのため内部メモリ状態によっては値を取得しようとしただけでも致命的な状態へと悪化させてしまう場合もあるのでくれぐれもご注意ください(一般的に復元ソフトなどでサルベージ作業を実施すると間違いなく不具合メモリ領域を踏むことになり、復元できたはずの領域にまでとどめを刺すことになります


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