スープとシャワーと損得勘定

私は損をしているなあと思うことがあります。

残念なことに私は猫舌です。だから朝起きてすぐにコーヒーもスープも飲めません。それってなんとなく損をしているような気分です。

いつも行く喫茶店ではブラジルサントスと玉子サンドを頼みますが、同時に出てくるのでブラジルサントスが少し冷めるのを待っているうちに玉子サンドがあっという間になくなってしまうので、とても損をした気分になります。

もうひとつが、お風呂が嫌いです。温泉も銭湯にも行きません。でもシャワーは毎日浴びます。仕方がないので諦めて無心でシャワーを浴びます。お風呂が好きだったら、半身浴をしたり、温泉に行ったりできるんだろうなと思うのでちょっと残念です。

だけど、私は幸いなことに読書が好きだし、掃除も好きです。苦手な人はもしかしたら損をしているのかもしれません。好きなだけ本を読めるのも、片付いた部屋でのんびりできるのも得なのかなあ・・・

あまり損得勘定はしたくないなあと思いながらも、あったかいスープを目の前にしてジレンマを感じていると、ついつい損得勘定してしまうのは大阪の血が流れているからなのかもしれません。

 

死ぬつもりで生きてみたら

大阪は雨です。雨の日は特に予定がなければ引きこもるに越したことないです。雨の日は憂鬱なので、あまり出かけたくはないのです。

さて、引っ越してきて早5か月が経ちましたが、引っ越したらやりたかったことリストは未だ達成ができないままもう5か月・・・

①長靴を買うこと

②「自分がいなくなったとき用リスト」を作ること

長靴はもう数年前から買うことを悩んでいて、未だに買えていません。

「自分がいなくなったとき用リスト」というのは、今自室のモノの数が少ないのは、モノが多いと管理できなくなって発狂するというのもひとつですが、自分がいなくなったときに整理する側も楽だろうなんて考えてしまうので、少なくしています。

そのリストの内容ですが

  • 生年月日や学歴、家族についての一覧
  • 新族や関係者の情報
  • 銀行の口座と暗証番号一覧(解約するときに便利だそうです)
  • かかりつけ医(特に歯科は事件があったときに使えるとか)
  • 自分がいなくなったことを知らせてほしい人一覧
  • たとえば本は捨ててくださいなどの希望
  • 葬儀や葬儀場についての希望

などなど、いわゆるエンディングノートですね。早いかもしれませんが。

死ぬつもりで生きたら、どうせ死ぬんだからこれいらないよねって、モノが少なくなって、どうせ死ぬんだから人間関係は穏やかなほうがいいよねって、争いごとはなくなって、どうせ死ぬんだからちょっとくらい身なりは綺麗なほうがいいよねって、身だしなみに気をつかうようになって、

そんなふうに生きられたら、もう少し生きやすいんじゃないかなと思っています。

作業効率を33%上げる

昨日はコンタクトレンズやら日用品を買いに行ったり、掃除したり、煮玉子を作ったりしているうちにあっという間に夕方になってしまって、本を読んだらもう日は暮れてしまったのですが、充実した休みでした。

昨日読んだ本は、私が持っている中でも特に好きな本のひとつ「最後の授業 ぼくの命があるうちに」ランディ・パウシュ+ジェフリー・ザスロー著(ランダムハウス講談社)です。

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癌で残り数か月のランディ・パウシュが大学で行った講義の内容です。(DVD付き!)講義のタイトルは「子供のころからの夢を本当に実現するために」

トピックスが素敵でこんなふうに生きられたらいいなあと思うものばかりで「何を言ったかではなく、何をやったかに注目する」「他人の考えを気にしすぎない」「自分の常識にとらわれない」他人の考えを気にしすぎない場合、作業効率が33%上がるそうです。(この数字は実証されたものではなく著者が具体的な数字が好きだから)

私はどちらかというと他人の考えを気にしすぎないタイプだとは思います。(それは過去に他人の考えを気にしすぎるあまり、失ったものがたくさんあるから。意識的に気にしないようにする努力はしています。もうあんな思いはしたくはない)

だけれども人間日々酸化していくなかで頭も必然的にかたくはなってきている。私の頭はそんなに柔軟ではないと自覚もしています。そんな大人になんてなりたくはないけれど、どうしてもなってしまうようです。

子供の頃からの夢はないけれど、在り方に悩んだときにこの本を読むと頭がなんとなくスッキリした気がして、何度も読みたい一冊に選んでいます。

 

 

見えないところも

昨日はお休みでした。喫茶店めぐりでもしようかと前日から考えていましたが、生憎の雨でした。万年筆のインクも買いに行きたかったのですが結局ベッドの上でゴロゴロ・・・

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このFOLTというゲーム(同じ色を3つ揃うと消えるという単純なゲーム)が楽しくて楽しくて全然ベッドから離れられず・・・課金までしてしまうくらいハマってしまっています。

動き出したのが18時。よーし掃除でもするかなと思い立って、考えたらクローゼットの整理がしたくてしたくて。扉閉めちゃえば見えないからまあいっかと思って放置していましたが何せ使い勝手の悪いこと悪いこと。

見えないところも綺麗にしないとなあと、思い切って本棚を買いたがってた妹を連れてIKEAに行ってきました。幸運なことにガラガラでした(まあ、平日の夜にIKEAに行こうと思う人なんてそんなにいないか・・・)

ずーっと整理したかった場所が整理できて大満足です。やっぱり掃除をすると心が豊かになる気がします。たまにはそんな休日も悪くないかなあと思いました。

一番好きな喫茶店

16歳から続けている趣味には喫茶店めぐりと以前書きましたが、私は今23歳なので7年続けていることになります。喫茶店の多い下町の生まれなので、喫茶店に困ったことはなく、多いときでは1週間に4回ぐらいは通っていたので、色々な店のコーヒーを飲んだと思います。

出先では必ずと言っていいほど喫茶店を探して、夏だろうがホットコーヒーを飲みます。(例外として一度だけアイスコーヒーを頼んだことがありますが)

一度だけ行って、もう二度と行くもんかと思う喫茶店も往々にしてあります。それは店の雰囲気だったり(常連が大きな声で悪口を言っているだとか、お店の娘さんが宿題をしていて家族でプロレス観戦をしていたりして他人の家の居間にいるような気分にさせられるとか)、コーヒーの味が口に合わないとか色々ありますが、そのなかでも気に入った店に出会えるチャンスももちろんあるわけです。

二度しか行ってないけれどもう一度行きたい喫茶店があります。

地下鉄を二回乗り換えたところにある大きな病院の向かいにあるカウンターしかないこじんまりした喫茶店で、「そのまま淹れて出してもつまらないでしょ」ってママは言って自分でブレンドしたコーヒーを出してくれます。「私ね、豆の嫌がることはしたくないの」っていうだけあってこだわったその一杯がとても美味しい。二杯目に飲んだミルクティーも美味しくて、ミルクティー用に茶葉をブレンドするからミルクティーしか出していません。ママはミルクティーに入れる砂糖の量もわかっていて、砂糖の量も教えてくれる。カップとソーサーも趣味で集めていて好きなカップを選ばせてくれるし、どれも趣味がいい。とても聡明なママ(その日の店の話題は国際情勢でした)と美味しいコーヒーが飲めるので、私がこんな趣味を続けていると知っている友人には、その店が一番好きだと答えます。

だけど、今まで誰も連れて行ったことはありません。