読書日誌「翻訳ガール」

京都旅の間で読み切りました。

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「翻訳ガール」千梨らく(宝島社文庫)

話は、小説「Walk in the night」の翻訳をした目白泉子のインタビューから始まる。幼いころから孤独だった彼女はマイケル・ジャクソンの「ベンのテーマ」に夢中になり、英語が好きになっていく、そしてマイケルの通訳になりたいと志すが、挫折。翻訳という道を選び、翻訳会社「タナカ家」で働くこととなる。

憧れの文芸翻訳の仕事を得るために分刻みのスケジュールで働く彼女のもとに、小説「Dreams of a giraffe」の翻訳の話が舞い込んでくるが、恋人の娘の襲来や、無言電話、タナカ家に貼られる「裏切り者」と書かれた中傷ビラなどの災難が次々と、それでも負けじと「Dreams of a giraffe」の翻訳に励むが・・・

帯についていた「翻訳は『言葉のソムリエ』のようなもの」とあるように、原文に相応しい言葉を選んでいく様は確かにソムリエのようなものだと思うし、何といっても彼女の働くタナカ家はあたたかい。家なのかオフィスなのかよくわからない佇まいもいい。長い間孤独だった彼女の心をあたためる何かがある。そんな職場に憧れます。内容としては、著者が翻訳会社で働いているだけあって、濃く、面白い。ちょっぴり悲しくもあり、面白おかしくもある、そんな小説でした。

次は村上春樹の「スプートニクの恋人」です。現在読書中!

ぶらり京都旅

私の正月休みは4日から!ということで、友人と出掛けてきました。

行先は京都の清水寺です。

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とにかく人がいっぱいでした。そこまで寒くもなく、天候にも恵まれました。

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清水の舞台から。雪が溶けて滴ってるのが右側に写っています。

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雪とお寺っていいですね。何かこう、絵になるというか。久々に観光をしてきたような気がします。

実に6、7年振りの初詣だったわけですが、おみくじを引いてきました。結果は友人と二人して凶でした。笑っちゃいました。二人とも凶っていうの珍しいような・・・

そんな感じでぶらり京都を回って大阪に帰ってきました。

正月らしい正月を満喫してきました。去年飲めなかった熱燗も飲めたし、日曜にお休みもあまりないので、友人と出かけるなんてめったにないので満足です。

おみくじが凶であることを除いては。

 

新年早々

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さて、私は新年早々風邪にやられております。お雑煮とか言ってる場合ではありません。ウィダーインゼリーを吸いながらパソコン前に座ってます。

こういうとき、一人暮らしってつらいですね。誰も看病してくれないから。

ビブリア古書堂の事件手帖⑥を2014年読書納めの1冊としたわけですが、2015年読書始めの1冊はこちらになりました。

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「翻訳ガール」千梨らく(宝島社文庫)です。翻訳会社「タナカ家」で働く目白泉子のもとに舞い込んできた憧れの文芸翻訳の仕事。しかし襲い掛かる災難の数々。翻訳会社勤務の著者による翻訳エンターテイメントな1冊です。

まだ全部は読めていないので感想は後ほど。

早く風邪治ってほしいなあ・・・昨日よりは楽なんだけどなあ・・・

本の話題

さて、年の瀬。本の話題。

2014年このブログで出てきた本をリストアップすべくエクセルと格闘していました。

  1. 「ビブリア古書堂の事件手帖」三上延(メディアワークス文庫)
  2. 「椅子の上の猫」藤堂志津子(新潮文庫)
  3. 「パラレルな世紀への跳躍」太田光(集英社文庫)
  4. 「最後の授業」ランディ・パウシュ(ランダムハウス講談社)
  5. 「小林賢太郎戯曲集」小林賢太郎(幻冬舎文庫)
  6. 「わかりやすく<伝える>技術」池上彰(講談社現代新書)
  7. 「イン・ザ・プール」奥田英朗(文春文庫)
  8. 「世にも美しい数学入門」藤原正彦/小川洋子(ちくまプリマー文庫)
  9. 「異邦人」カミュ/窪田啓作・訳(新潮文庫)
  10. 「文豪はみんな、うつ」岩波明(幻冬舎新書)
  11. 「藤田嗣治『異邦人』の生涯」近藤史人(講談社文庫)
  12. 「翻訳語成立事情」柳父章(岩波新書)
  13. 「はじめての裁判傍聴」井上薫(幻冬舎新書)
  14. 「裁判狂時代」阿蘇山大噴火(河出文庫)
  15. 「書店員の恋」梅田みか(日経文芸文庫)
  16. 「セックスボランティア」河合香織(新潮文庫)
  17. 「人のセックスを笑うな」山崎ナオコーラ(河出文庫)
  18. 「人格障害かもしれない」磯部潮(光文社新書)
  19. 「英語の歴史」寺澤盾(中公新書)
  20. 「きのう何食べた?」よしながふみ(モーニングKC・講談社)
  21. 「やめることからはじめなさい」千田琢哉(星海社新書)
  22. 「日本語の歴史」山口仲美(岩波新書)
  23. 「珈琲店タレーランの事件簿」岡崎琢磨(宝島社)
  24. 「私の男」桜庭一樹(文春文庫)

ざっとこのような感じです。ジャンルもバラバラ。本は雑食派。こうやって書き出してみるともっとがつがつ本のことを書きたくなります。もっと詳しく、もっと貪欲に。来年はもっと本のことを書けたらいいなあと思います。せめて2、3日に1回。

決して本屋さんのブログではありませんが。

来年は読書日誌でもつけようかと思います。本は恋人のようで、夢中になったり、倦怠期になったり。そんな本との関係をこれからも続けていけたらいいなあと思います。とりあえず本の塔を少しずつ崩していくところから。

遂にこの季節が

遂にこの季節がやってまいりました。

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いちごサンドです。(あれこんなに早かったっけ?)
毎年恒例のコレ。見つけたら絶対買っちゃうくらい大好きです。

さて、三日間のお休みを頂いていたので、大掃除やら何やらをして、部屋が少し変わりました。

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before→after

とは言っても変わったのは本のスペースくらいですが。本がミカン箱1箱分くらい増えました。知人が本を売ることになったそうで、段ボール6箱のなかから欲しい本を譲ってもらいました。おかげさまで雪崩を起こしそうです。
横幅が120cmほど取れそうなので、それくらい本棚を年明けに購入することを検討中。上にフィギュアを置けるくらいの低い本棚の予定です。あくまでも予定は未定。

今年ももう終わりなので選びました、2014年の読み納めの1冊はこちら。

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「ビブリア古書堂の事件手帖⑥」三上延(メディアワークス文庫)です。昨日買ってきました。おなじみビブリア古書堂の店主栞子さんと、本はさっぱり読めないお手伝いの五浦くんが、古書にまつわる謎解きをしていく物語です。マスターから少し遅れて購入。村上春樹の「スプートニクの恋人」を読み納めにしようと思っていましたが、こちらが出たということで迷わず読み納めの1冊に選ばれました。

一足早いですが、2014年のまとめとして、もう1つ記事を書くことにします。