修理あがりのiPhoneでLINEの送信が失敗してしまう

iPhoneを修理に出していた。修理に至る経緯は省くとして、およそ1週間は代替え機を使うこととなった。

代替え機もiPhoneの同機種だったので、バックアップデータを代替えiPhoneに展開することによってひとまずの環境は確保できた。

いつも機種変の時に感じることだが、iPhoneからiPhoneへの機種変はバックアップさえ取っていればものすごく簡単だ。アプリを大量にインストールしているとそれなりに時間はかかるものの、ほぼ手を触れることなく放置しているだけで機種変前の環境が構築されるのは、目的に対して利用者の手を煩わせる事をしないというAppleの思想が垣間見えるすばらしいユーザーフレンドリな部分だと思う。

が、しかしアプリによっては例外もある。
日常的に利用することが多いLINEが特にそうだ。
一時期、LINEでの情報流出(と呼んでよいものか?)が話題になったころから機種変前のスマホやアカウント乗っ取りなどによってクローンされた端末からメッセージが流出することを避けるために様々な手順が仕様に追加されている。
このおかげで、たとえ単純な機種変であっても、バックアップデータから展開後にLINEアプリが動作する端末が変わったと認識された時点で一旦強制的にログアウトさせられ、再認証のために一連の操作が必要になってしまっている。

今回、たまたま事前にバックアップをiTunes経由でとっていたのだが、まさか単純な修理に持ち込んだ先で動作不能になってしまいそのまま預かり修理という事態になることは想定していなかったので、LINEの引き継ぎ設定やトークのバックアップなどアプリ設定の引き継ぎに関する操作はまったく行っていなかった。

急に代替え機に切り替わり、バックアップからアプリやデータは戻ってきたもののLINEアプリを開いてみると案の定「他の端末で同じアカウントを利用したため、この端末に保存された情報は全て削除されます」という内容の表示のあと、アプリインストール直後の画面に戻ってしまう。

ここで「新規」ではなく「ログイン」ボタンを押し、あらかじめ登録していたメールアドレスとパスワード(あるいはFacebookアカウント)でログインし、電話番号による端末認証(SMS)と年齢確認の手順を行うことにより、ひとまず以前の友達リストやトーク一覧が戻ってきます。

ただ、この時点で未読のメッセージなどがあった場合には、Letter Sealingによりメッセージが複合されていない可能性があるので表示できないというメッセージが残ったりすることがありますが、その後のメッセージのやりとりにはなんら支障はない様子。

さて、修理完了の連絡を受け、代替え機を返却する前に念のためにiTunesでバックアップを取り、さらにLINEの設定で「アカウント引き継ぎ」(操作した瞬間から残り36時間のカウントダウンが始まるようになっている)を有効にしてから代替え機の初期化をし、元々のiPhoneを引き取ってきた。今回の修理では特に主基板の内容が書き換わることはなかったので、本当に修理に出す直前の内容のまま。

ほとんどのアプリはなんの設定変更をする必要もなくすぐに使い始められる状態。
ためしにLINEアプリを開いてみると、やはり代替え機に入れ替わった時と同様に再ログインが必要になったので、またまた同様にメールアドレスとパスワードでログイン、その後電話番号(SMS)での端末認証とキャリアでの年齢確認を通過して使用できる状態に。いっそこのまま使い続けるのもありかと一瞬考えたものの、やはり直前のバックアップから一週間分の状況を修理上がりのiPhoneへ展開することに。

かれこれ3時間ほどバックアップからの書き戻しで待たされたが、その分取りこぼしが無いという安心感は激しく使う人にとっては良いかもしれない。
(この時点では意識していなかったが、結果的にはこのバックアップからの復元がAppleWatchの再接続の手間が省ける一番の方法だったらしい)さて、再びバックアップから書き戻した時点でさらにLINEがまたログインを求めてくるわけだけれど、その手順はいいかげん慣れたので良いとして、その後なにやら不穏な連絡が届くようになった。というのも、僕宛に「LINEが送信できないぞ!」というメールが別ルートから数人。

どういうことだろうと、予備のandroid端末に入れてあるLINEから自分のiPhoneあてにメッセージを送信してみると、いつまでたっても送信時刻が表示されない。しばらくそのまま放置すると「送信に失敗しました」と表示されてしまうという現象が現れていた。
もちろんそのメッセージはiPhoneの側には到着していない。
念のためにともう一度ちがうメッセージを送信してみると、次はあっさりとiPhoneの側へと送信された。どうやら端末の入れ替えが頻繁だったせいか?相手によっては一通目のメッセージ送信に失敗してしまうらしい。

二通目以降については失敗したという連絡はいまのところ無く、実験でも再現していないので特に心配な現象ではない様子だが、一通目が失敗した時点で「おいおいブロックしたんじゃないだろーな」という連絡も入ってきたので一応気をつけていたほうが良いようだ。

今回はたまたま修理に伴うバックアップ展開だったりしたのだけれど、機種変更時にも起こり得る条件だと思う。