すでにこれを書いている時点でAppleのサイト上でも納品1ヶ月待ちの人気になっているらしいですね。
先日偶然にも在庫を見つけたときに、購入するかどうかで一番気になったのがその音質です。
使い勝手とか安定性の面ではApple製品どうしの組み合わせを上回るものはないでしょうから、その点は心配しても仕方がないというか諦めがつくというか(笑)
ただ、Bluetoothヘッドセットに関してはかれこれ10年ほど前からあれこれ試してみては残念な思いにかられ続けてきた(特に音質の面で、通話に使うと相手の声が曇った感じになって聞き取りにくくなったり、あるいはこっちの声が相手には耳障りな声になってしまったり、もっとひどいとそもそも連続通話や着信時の安定性がものすごく悪いものも案外少なくなかったりした)ので、はたして期待値に到達するレベルなのかどうか?というのが唯一知りたかったポイントでした。
先に書いておきますが音楽を聴く分にはぜんぜん文句ないです。
圧倒的に良い音と評価できるかと言えばもっと上回るものは存在すると思いますし、音質のみを求めるならワイヤレスを選ぶべきではないしDACも拘ったほうがよいでしょう。
ですが、付属のEarPodsの音質で満足できるのであれば、それを上回る音が耳に届きます。
私の愛するトロンボーンの音も追いかけやすくなったと感じるくらい中低音の解像感が増したようにおもいます(主観100%)
さて肝心の通話ですが、
まず、動作の安定性はさすがです。
そこらのBluetoothヘッドセットにありがちな、ペアリング操作で苦労したり・接続が途切れたり・着信しなかったり、といった事は皆無どころか手軽で楽しいくらい。
音質については、たとえ音楽を聴いていて良い音だと感じるヘッドセットでも通話になったとたんに遠くのAMラジオかはたまた赤外線ワイヤレスヘッドホンか?と、自分も相手も聞きづらい音質になってしまい実用性に欠くと酷評したくなるようなものもある世界ですが、そんな心配はそもそもする必要がなかったと思うくらいワイヤードと同じ音質と安定した動作を維持してくれます。
ところで、AirPods Proのウリのひとつであるノイズキャンセラーや外部音取り込みモードは通話時にはどうよ?という点についても、しばらく友達に付き合ってもらいながら試してみました。
まず片方だけ耳に入れていると「外部音取り込み」か「オフ」の2モードから選択。
これは、ChargingCaseから取り出して耳に装着した際に前回選択していたモードを覚えていてくれる様子です。
AirPods本体のスイッチ操作(感圧センサーですが)かiPhoneのコントロールセンターからの操作によって「外部音取り込み」か「オフ」を切り替えることができるようになります。
そして、両方を耳に入れていると「ノイズキャンセル」「オフ」「外部音取り込み」の3モードをコントロールパネルから選択できます。(このときAirPods本体のスイッチ操作では「ノイズキャンセル」か「オフ」の切替えになるようです)
一番の特徴である「ノイズキャンセル」モードで通話をしていると、交通量の多い道路沿いのような騒がしい場所でも相手の声を聞き取りやすくなるのは良いのですが、自分の発した声が自分自身に聞こえにくくなります。これは慣れるまで少し喋りにくいというか違和感を感じながらの会話になりそうです。
「オフ」だといわゆる普通ですね。カナル型なので多少は周囲の音が抑えられることになりますが、自分の発した声は普通に自分自身にも聞こえます。
「外部音取り込み」モードで通話をしていると自分の声がよく聞こえるのでとても自然な感じになるんですが、同時に周囲の騒がしい音まで耳に入ってくることになるので積極的に使うシーンがあるかどうか。
どのモードでも相手側の声はEarPodsを使うのと遜色なく、ワイヤレス特有のざらざらした音質に悩まされることもありません。
また、どのモードでも相手側に聞こえる声は変わらないようです。
さて、あなたならいったいどのモードで通話しますか?
閑話休題
片耳にだけAirPods Proを装着している状態でもSiriさんに「ノイズキャンセラーON」とお願いするか、Bluetoothの設定画面から詳細を開くことで片耳でもノイズキャンセラーをON/OFF操作できました。
片耳だけノイキャンを利かせ、もう片耳は開放しておくという使い方も通話では便利そうですが、操作の手間が少しだけ増えるのは微妙な感じですね。きっと今後のアップデートで改善されるであろうことを期待しておきましょう。