古いレンジフード(富士工業BDR-3H)の交換に挑戦

■年が明けてある日突然その日が訪れました。

新しいレンジフードの写真

キッチンのレンジフードがなにやら妙な音をたてているなーと思っていたら、唸り声のような音に!もう限界!と叫ばれているよう。

冷静に考えれば電気部品(しかもモーター)なので当然いつかは壊れるわけですが、なかなか視界に入らない高い位置についているだけに意識が向いていなかったわけです。

よくよく考えるとこのレンジフードは入居以前からついているものなのでざっと20年以上、へたをすれば30年モノということになります。

レンジフードはおろか換気扇にすらまったく知見のなかった私ですが、かろうじてBDR-3Hという型番が書いてあったのでそれをもとに調べてみると、メーカーは富士工業(FUJIOH※うっかりFUJIKOHかと読違えてました)というレンジフード界ではメジャーなメーカーのもので、1993年か1996年ごろに製造終了しているらしい30年ほど前の機種。

古すぎるため、当然ながらすでに修理対応もできず保守用部品の供給も終了してしまっています。
さて・・・こまった。

■修理できないなら交換しかないか

別のメーカーのものも含め新しいものに付け替えてしまうしかないのだけれど、けっこう値が張るもので、もっとも安いものでも交換工事費を含めてざっくりと10万円前後。

さすがにコロナ禍で厳しい懐事情のうえに更に年明けの時期にポンと10万円ほど出費するのは痛い・・・というわけでなるべく安価に対処できる方法を模索したのですが、結局は自分で施工して工事費を節約する(というのは設置場所を考えるとリスクは高まりますが)方向で検討してみました。

方向性としては、同じメーカーの後継機種を手配するのがもっとも工事の手番が少なく安心だろうということで、富士工業さんのウェブサイトで現在のラインアップを調べてみると後継機種のBDR-3HL-xxx(横幅により型番のxxx部分が異なってくる)という機種があり、その系統の歴代の機種の図面を調べてみると取り付け位置や外形などは小さい範囲での変更にとどまっている様子。

たとえば、背面に4箇所ある取り付け穴は照明位置が本体奥側へと変更された際に下段2つが50mmほど上方向へと移動していて、排気口は10mmほど高くなっている様子。あとフード本体に取り付ける手前に張り出してくる傘部分(前板)はごく最近のモデルで50mmほど寸法が伸びて張り出している。という主に3点の違いのみ。

さらには、排気口取り付け部の位置や寸法は変わっていないので、状態が悪くない限りは従来の排気口アタッチメントをそのまま接続することもできそう(そうであれば手間は多いに省ける!)

図面上では交換は可能な状態だろうという予想ができ、具体的にモノが入手可能かどうか調べてみると、本体のみ25,000円前後で手配はできそうな様子。
同型機種で設置工事まで業者さんにお任せすると安くても7万円前後が相場なので、処分費用まで考えても半分くらいで済みそうだと予想ができます。

■モノタロウさんすごい

というわけで、現場のミカタ!でネジ1本からでも手配できるモノタロウさんにお願いして本体を送ってもらうことで手配しました。

型番は事前に調べた実寸で間口が600mmなので BDR-3HL-601(BK)というものがもっとも似た寸法ということになります。すでにラインアップ上ではダークブラウンの設定が消滅していたのでBK=ブラックで我慢することにします。

自宅前まで運送してもらったレンジフード本体は、個人宅に配送されるような至れり尽くせりのしっかりした梱包ではなくて、あくまでも施工業者向けといった感じでダンボールパレットに乗ってやってきます。
場合によっては玄関先で荷解きしないといけないかと思ったほど玄関幅いっぱいいっぱいでした。

玄関の幅ギリギリ
玄関先に搬入した様子。玄関幅いっぱいいっぱいです!

同梱品はレンジフード本体と前板(手前に張り出す傘部分)、排気口部分のアタッチメント(逆流防止弁つき)、幕板(上部の配管隠し)、本体固定用のネジ(2種類合計6本)、スポンジテープ、取り扱い説明書、設置説明書のみです。

特に施工業者しか触れる機会がないであろうあたりはエッジが鋭いので、ちゃんと手袋をしていないと簡単に怪我をします。
もちろん日常のメンテナンスで触れる可能性がある部分は安全に加工されています。

見た目よりはずいぶんと軽い。
仕様上は13kgとなっていましたが、見た目よりもかなり軽い印象。ひょっとすると歴代のモデルチェンジで軽量化も図られているのかもしれませんね。

■まず古い本体の取り外し

真っ先に手前に張り出した傘部分(前板)を外し、本体上部の幕板も外すと配管と電源にアクセスできるようになります。
普段手入れできていないのでホコリがいたるところにビッシリです。

幕板を外して配管が見えました。
前板と幕板とフィルタを外すとホコリがビッシリ!

こういう工事の場合には事故防止のためにブレーカーを落としまっさきに電源を取り外したいのですが、うちの場合では幕板内で本体上部から電源コードがぶら下がっていて、壁面に埋め込む電源コンセントの1つが天井からぶら下がった状態で施工されていたため通常の家電のようにコンセントを外すだけですみました(なので電気工事士の免許が不要でした)。

幕板を取り外し廃棄ダクトと電源が露出
幕板内にある配管横の電源コードを外したところ。

ですが場合によっては直接配線されている可能性もあるので、そういった場合には素人工事はダメでちゃんと電気工事士の免許をもっている人が行う必要があります。(電気火災は怖いですから注意してくださいね)

古い本体に接続されている廃棄ダクト部分
アタッチメント側から本体に入っているネジ2本を緩めた写真。
手前の穴は本体側からのネジ1本が突き出てた部分ですでに外した状態。

配管は四角い排気口アタッチメントにぐるぐる巻きに接続されていました。
このアタッチメントが本体にネジどめされているのですが、取り外しにはダクト側から本体へ入っているネジ2本を外し、さらに本体内側からダクト方向に入っているネジを1本外せばダクトが外れる構造になってます。ネジ類があるのは手前側だけで、奥は金具で引っかかっているだけなので曲げてしまわないように気をつけながら手前方向へとずらすだけで外れます。

古い本体を取り外す前によく観察してみると意外なことに仮止め用のだるま穴が使われていない。最初からしっかりと位置決めができる状態で施工されたのでしょう。一時的にひっかけておく役割の強いだるま穴を使う手間すら省いて取り付けられたようです。

なので、落下防止もかねて取り外し前にだるま穴部分にネジを入れ、新しいものの位置決めが少し楽にできるようにしてから本体を固定しているネジを外しにかかります。

図面通りであれば背面の取り付け穴4箇所のネジを外してしまえば壁面から本体が外れ、なにも準備してなければそのまま真下のコンロに落下してしまうわけですが・・・なぜか外れない。

よくよく観察すると、本体手前の左右側面にオリジナルの穴をあけてキッチン収納の棚にねじ止めしているようでした。(当然これは古いものも新しいものも図面にのっていない穴ですし、打ち抜き用につくられているわけでもなさそうでした)

さて、脱線しましたが本体を固定していたネジを全てはずした途端にだるま穴に入れたネジに全荷重がかかります。その状態で本体を少し持ち上げるようにして本体を外せばコンロの上にいっきに広い空間ができあがります。

レンジフードを外して配管の電源のみになった空間
本体を取り外した状態。よく見るとダルマ穴部分に入れたネジ2本だけが残っています。

■新しい本体の取り付け開始

壁面に固定するのに差し障りがないことを確認したらさっそく新しい本体を持ち上げて位置決めです。古い本体のだるま穴の位置(および上2つの取り付け穴の位置)は30年前のものと変わっていないのがありがたいところです。

まず壁面に残っているネジに新しい本体のだるま穴を載せてしまいます。そのあとは微調整。概ね5mm前後の範囲になると思いますが、少し本体を持ち上げるような感じで壁面にねじ止めしていきます。

4箇所ともネジが入り、位置の微調整が済んだらだるま穴の分もふくめて6本のネジを締めなおしておきましょう。このネジだけで13kgほどある本体を固定し続けることになりますので。

本体が固定できたことを確認したら次に配管の接続です。
ダクトに繋がっている逆流防止弁のうごきも特に問題ないのでそのまま使うことにします。

なので、アタッチメントをそのまま本体に差し込み、ネジをダクト側から2本、本体側から1本入れて固定完了です。案外簡単です。

廃棄ダクトのアタッチメントを本体に接続してネジ止め
アタッチメント取り付け部分もかなり密着するのですが、
風が漏れている場合にはさらにアルミテープ止めがおすすめのようです。

■いよいよ試運転!

ここまできたら設置はほぼ完了なので気をつけてコンセントを接続します。

操作スイッチのついている傘部分(前板)を取り付け、ランプをつけてみて通電していすことを確認したらいよいよ電源ON、弱ー強へとまわしてみてちゃんと動けば、本体上部のダクト接続部から風が漏れていないか確認しておきましょう。

新しい本体を固定して配管を接続

このアタッチメント接合部から風が漏れていたり吸い込まれている感じがあればアタッチメント周辺にアルミテープを貼り付けて補強することで対処できるようですが、幸いなことにウチの場合にはしっかり密閉されておりました。

幕板も前板も取り付けて設置工事完了!
無事に施工完了です。ちゃんと動いて感動です。

仮稼働でも特に吸い込み漏れなどもなかったのでこのまま幕板を取り付け、傘部分とフィルターも取り付けて施工完了です。

■本体は取り付けたが…

本体は無事に取り付けたものの、その上の幕板部分はウチの場合300mmの高さがありました。手配したレンジフードの標準仕様では幕板高さは200mmのものが同梱されてくるのですが高さが足りず、別途300mm幕板(型番はMP-603BK ※BDR-3HL-6017付属品)を手配しようと考えましたが、試しに古い幕板をはめてみるとサイズぴったりだったので(現行品にブラウンが無いため色違いになってしまいますが)そのまま利用することにしました。

※メーカーによると300mm高さの幕板同梱品は型番末尾が「7」になり受注生産品となるようです。幕板だけ手配しても10日ほどかかるようなのでこの幕板が受注生産扱いなのでしょうね。

さて、一仕事おえてようやくこれで安心してお湯が沸かせるようになりました。すっかり動作音も静かになり快適なキッチンにもどりましたよ。
またこれから20年ほど経ったら交換することになるんでしょうが、そのときも同じ型のがあればありがたいだろうなぁ。


消えちゃった動画や写真データの復元は
安心安全な『株式会社パソコントラブル救助隊』へ。
https://hqsecure.net/

AirPods Proが新品に変身した

AirPods Proを昨年暮れから使いはじめ、その手軽さと通話音質の良さ特に、とくにマイクは実はワイヤーがつながっているんじゃないかと言うほど自然な音質なのに驚いて以来すっかり手放せなくなっています。(ここ10年以上いろいろなBluetoothイヤホンなどを試しているけれど、聞いている時は多少音質が良いイヤホンであってもマイク側の性能が悪いと通話相手に届く声がザラザラした感じになって伝わりにくいことがあるんですよね)

でも少し、ほんの少し、左側の接続が時々悪かったり音が割れたりと気になる症状が出ていて、でも毎日つかうものだし再現性も低いので修理に持ってくのも躊躇っていたのだけれども…やはり保証が切れる前に診てもらおうとGenius Barに予約を入れてから持参したのでした。

電車を乗り継いで目的地に到着するとアップルストアを先頭になんだかすごい行列ができていて、どうやらそれがiPhone12を求める行列だとわかってアップルファンの勢いにちょっと圧倒されたけれど、店頭までたどり着くと予約時刻にすんなりと店内へと案内してもらえ担当スタッフのもとへ。

持っていくのをとまどっていた理由の1つに「どんな検査をするのだろう?」という疑問があったのも確か。
普段から耳に突っ込んで使うものなので、念には念を入れて綺麗に拭き掃除しついでに自分の耳掃除までして、でもなんとなくスタッフも耳に突っ込んで聞いて確認するのかなーと思うと微妙にいやだなー、いや先方もいやだろなーなんて思ったりもして(笑)たのですが。

でも実際にアップルストア内でどんな診断をするかと思えばケーブルを機材につないでファームウェアの診断くらい。
さすがに音響検査をしたり実際に聴いて確認するなんてプロセスはなくて内心ホッとした。

「ひょっとしたら私の気のせいなのかもしれないけれど」という注釈を入れて症状を説明していてもあっさりとその場で新しい箱を持ってきてくれ、その場で封を解いて交換となった。

正直「いつもながらアップルストアは家電量販店などとは比べられないものすごく上質な対応」という感想。
と言うわけで、一年ほど使ったAirPods Proが新品になった。
たしかにアップル製品は初期投資は高くつくんだけど、とても手厚い対応をしてくれるので結果的に長く使えるんだろうなぁと再び思った出来事でした。


消えちゃった動画や写真データの復元は
『株式会社パソコントラブル救助隊』が安心安全。
https://hqsecure.net/