HR01はDHCPを通さない?

インターネット接続をモバイル回線にだけ頼っている拠点があり、ドコモのHome5G契約でHR01を終段として手前にVPNルーターを配置して部屋内のネットワークを構築しています。

DHCP整理前のネットワーク図

二軍落ちした機材をその都度寄せ集めながら環境をつくっていると、なんとなくこんなごちゃっとした感じになりがちですよね(言い訳モードに入っている)

もともとはHR01で全てをこなしていたところに、HUBを追加し有線ルーターを追加し古い無線APを追加し・・・という流れが図からも滲みだしている感じがします。

■そもそもWi-Fiは2つも要る?

二軍落ちを再配備する場所となっているがゆえに後から追加した無線APはちょっと古いのです。HR01がWi-Fi6に対応しているのと比べて後で追加した古い無線APはWi-Fi5だったりWPA2までだったりといった明らかな見劣りがします

なのでVPNを介する必要がない通信はHR01に繋いだままで良いから、VPNが必要なものだけ有線ルーターを介してもらおうという考えかた。

■DHCPサーバーが2つ

しかし、HR01の柔軟性の低さに時々イラッとするときがあります。

ご利用の方なら気づいているかもしれませんが、HR01はなにかと細かな設定ができず本体内で決め打ちされている様子なのです。

それが顕著にわかるのがGW。
いったんHR01に接続した端末でも有線ルーターでどこに流すか判断させようと考えても、そういった設定が一切できず、なにがなんでもHR01自身がGWになってくれます

そのため役割分担としてDHCPサーバーを2つ(HR01と有線ルーター)存在させることにしてお互いの払い出し範囲を被らないようにという運用をしばらくしてみました。

普通に考えると、接続した端末がアドレスを配っておくれと要求したときに早い物勝ちでどちらかのDHCPサーバーから払い出してくれそうなものですが、ほぼ100%の確率でHR01から払い出されます。

■HR01のDHCPサーバーを止めてしまおう。

いっそHR01のDHCPサーバーを止めてしまえば有線ルーターのDHCPサーバーからアドレス払い出しを受けることができるので、結果としてHR01にWi-Fi接続した端末でも有線ルーターを介しての通信ができるのではないかと甘い期待をしたのです。

奇跡的にもHR01の設定画面にDHCPサーバーを無効にするという項目があったので実験してみました。

しかし、無効にしたとたんにHR01のWi-Fiに接続した端末は同一セグメントに存在するDHCPサーバーからのIPアドレスの払い出しを受けられず通信不能に。有線側につながっている端末はちゃんと払い出しを受けることができるのに。

どうもHR01のWi-Fiに接続した端末がDHCPを呼んでもちゃんと応答が返ってきていない様子です。

似たような使い方を実験されていた方の記事では、他のDHCPサーバーからの応答をブロードキャストするよう設定すれば想定通りに払い出しを受けられるということだそうで。

有線ルーター側にそんな設定の余地があるのだろうかとTelnetでもぐりこみ、念の為にコマンドで

dhcp sever rfc2131 compliant except broadcast-nak reply-ack

などとConfigに記載されていた部分を変更したりしていく通りか試してみたのですがどうも正解には至らないようで断念。

HR01のDHCPサーバーを止めるとHR01のWi-Fi側に接続した端末(なおかつ固定IPアドレス設定ができないもの)は通信不能となる、という事態は回避できないようです。

■あっさりHR01のWi-Fiを無効に

あれこれ理想の形は思い描いていたものの、結局HR01のWi-Fiをオフにしてしまうことに。

DHCP整理後のネットワーク図

すると、古い無線APだけがWi-Fi端末を受け持つことになるので(若干、接続数とスループットの問題は起こりそうだが)経路図としてはスッキリとしました。

ついでにチャンネルも空いたことだしと、電波の出力調整も最小限に絞っていたものを見直して隅々まで安定するレベルに。

わざわざ古い無線APにフル活躍してもらうというのが気がかりだったのでHR01に振り分けていたのだけれど、結論としてはHR01のターゲット利用者が「ややこしい構成を考えないライトユーザーであろう」という認識のもとでのしょぼい仕様なのでやむを得ない

でもそのおかげか、
ルンバくんが定期的にネットワークから切り離されてしまう
ネットワークに接続できません」とか「MQTT接続中
となってしまい使えない症状も、
M5stackの通信が頻繁に途切れる
という症状も
すっきり改善されるというのは予想外に良い効果だったかもしれない。


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Home5Gの二代目HR02が発表された

2023年2月以降の発売予定とのことで、初代機よりも少し仕様が強化されるようですね。

外観上わかりやすいところでは有線LANが2ポート実装され、その片方は2.5Gbに対応するのだとか。

初代機では有線LANが1Gb止まりだったので折角の5G通信でもその速度をルーター下に回せないために魅力半減というところだったのですが、これでスペック上のチープに感じる点も少し解消されそうです。

まあ、もっともウチの環境ではいまだ5Gの電波が掴めず(サービスエリア内なのに!)、4Gで満足しているわけですが。

■HR01では屋外に向かって斜めに設置することも

そういえば、初代機のHR01は設置方向によって随分とアップダウンのスピードに影響がでます。

実験してみたところ、うちの環境では右側面を屋外に向けるとダウンロード速度が上がり、左側面を屋外に向けるとアップロード速度が上がるという極端な差が出ていました。その速度差はそれぞれ3倍ほどの範囲なのでなかなか無視できない値。

おそらくは送信用アンテナと受信用アンテナのどちらを屋外に向けるかでそれぞれの速度に差が出る結果になっていたのでしょう。なにせ四角い形の左右にアンテナが配置されているのでどちらかのアンテナを外に向ければもう片方のアンテナは内側に向いてしまう構造なのが原因となってしまうのでしょう。

なので、試しに送受信速度のバランスを取るために斜め向きに設置してみると、案外うまくいくというのが涙ぐましいというかなんというか。

送受信速度のバランスのため窓に向かってナナメに設置

■HR02では好きなように設置できそう

HR02では本体4面にアンテナが実装されているようなのでその辺りの設置の自由度も増しているのかもしれませんね。

初代機と似たような形とはいえ、内部構造としては1年経ってずいぶんと改良されているのかもしれません。期待して買い替えてしまおうかなあ。

もっとも、まだウチは5Gの電波が掴めなくて悔しい思いをしているのですけれど(サービスエリアマップでは5Gエリア内なのですけれどね)4Gでも遅くはないから。

■てっきりhomeでんわ内蔵かと

HR01の製造メーカーはシャープでした。

後継機が出るとしたら製造メーカーは代わることはないでしょうし、そうなるときっと私の古巣のシャープさんのことだから、お得意の商品合体技でhomeでんわの機能とインターネットルーターの機能を一体化させたもので出してくると勝手に思っていたのだけれどなあ…

さすがにこの予想は外れてしまったようで、きっとそこまでしなくても良いようなhomeでんわの契約状況ということなのでしょうね。

ちょっと一工夫、電源コードのカスケード接続なんてできたらうれしいのに、できないよなあ。

■他の利点はあるのか

いまのところ2.5Gbの有線LANはまだウチにはまったく環境が整っていないので(ちょっとだけ入手しやすい価格帯にはなってきたみたいですが)、端末接続数も64台(+有線?)と初代機と変わらず、さて他に決め手になりそうなところが仕様上は見当たらないのですけれど。

できれば、初代機HR01ではルーターとしての機能があまりにも貧弱すぎたので(貧弱というか決め打ちですね、ターゲット層を考えればその方が良いのでしょうけれど)、もうすこし柔軟にアレコレ設定を変更できるように改良されていたら良いなあと思うしだい。

なにせ、ルンバの通信が数日で途切れてしまうという難点を解消するためにわざわざ別のルーターをネットワーク上に追加しないといけなかったくらいなので、ぜひともホームルーターの製造メーカーさんとドコモさんには真剣に考えてもらいたいところです。


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home 5G HR01を導入しました

ドコモがいよいよSoftBankAirのような据え置き型のホームルーター(Docomo home 5G HR01)を発売すると言うので早速予約を入れて発売日翌日に契約してきました。

■SIMカードは底面から挿入

設置は電源コンセントにつなぐだけ・・・ではなくてその前にSIMカードを本体に装着しておく必要があります。

スマホなど買ったときには店員さんが動作確認のためにSIMカードを装着してくれるのが一般的だと思うのですが、このホームルーターに関してだけは設置場所で自らSIMカードを装着してから電源を入れる必要があります。

長細い本体を横倒しにして底面をみるとUIMと書かれたカバーがあり、めくってみるとSIMカードスロットとUSB-Cのようなコネクタがならんでいます。このコネクタの側は何に使えるのかわかりませんがまずはSIMカードを奥まで差し込むとカチッとロックがかかります。(外すときはもう一度押し込むとロックが外れて少し飛び出してきます)

カードを装着したら蓋をして、電源アダプタを繋いで準備完了。とてつもなく簡単です。

本体底面にSIMカードを挿入

■モバイル回線を使うがモバイル用途ではない縛り

さきほどもチラッと書きましたが、普通のスマホなら動作確認のために店頭でSIMを入れて電源を入れたり初期設定をしたりするのですが、このHR01は絶対に設置場所以外では電源を入れないようにと何度も店頭で説明されるほど使用場所の取り扱いはシビアなようです。

使用場所のしばりと言っても基地局単位くらいの話かな?と思っていたのですが、説明書を見るとHR01本体にはGPSアンテナも内蔵されていて精度も高めに使用場所をしばってくるようです。(しっかり設定画面でも定期的な測位情報が記録されてました)

もし、使用場所の変更届けをせずに勝手に移動すると連絡用として設定したメールアドレスに警告が届き、通信がロックされてしまうのだとか。そうなると解除してもらうのは面倒な予感がするところです。

■向かって左端のLEDが青点灯だと5G

さて、電源を入れると本体正面のLEDランプが光ります。

本体上部の正面に見ると3つのLEDが並んでいますが、向かって左から5G/4G、電波レベル、ステータスとそれぞれ役割があります。

特に気になるところは一番左型の5G/4Gランプ。これが青色点灯だと5Gの電波を、緑色点灯だと4Gの電波を掴んでいるという意味になります。

で、驚いたことに電源を入れてしばらくすると全て青点灯になった!という事は我が家もいつのまにか5Gエリアに入ったのか!と。

でも喜んだのも束の間、気がつくと左端が緑点灯に変わっていて、ようするに4Gの電波をつかまえていると言う事でぬか喜びに終わってしまいましたよ。

5G/4GのLEDは通信中はゆっくり点滅してくれます。
輝度がちょっと、いや、かなり明るめになっているので、なるべくなら目立たないところに置いておくほうが良いかもしれませんね。

■設定画面には初期状態で2.4GHz側からアクセス

さて、HR01に無線LANで接続して設定画面を開こうとすると初期状態では2.4GHz側からしかアクセスできません。

無線LANのアクセスポイントとしては初期状態ですでに2.4GHz、5GHzのどちらからでも接続できるようになっているのですが、設定画面(http://web.setting/)を開こうとするとタイムアウトになってしまってちょっと眉間に皺を寄せておりました。

すなおにQRコードで説明書通りに進めればハマらないはずですが、なんとなく手順をすっ飛ばして5GHz側に繋いだ状態で設定画面を開こうとしてもアクセスできなくてハマります^_^私だけか。

■4Gなんだけど速っ

iPhoneでスピードテストを開いてみるとダウンで250Mbps、4G接続のはずなんですがなかなかの速度。我が家の固定回線はVDSL経由なのでこんなに出ることはありえませんから、このまま全てHR01に任せてしまっても良いかな?と考えてしまうほどです。

■通信量は無制限ということですが

無線LAN以外にも有線LANのポートが1つ準備されているので、自宅ネットワークの末端にこのHR01を設定したうえでネットワーク設定を調整し、常時VDSL側に接続しているよく通信しそうなデスクトップやタブレットのいくつかをHR01経由で通信するように設定してしばらく様子をみることにしてみました。

気になる通信量ですが、設置から3日ちょっとで40GBちょっと。1日あたり10GBも通信していたのか!と。
まだこれを書いている時点ではまだ制限などがかかる兆候はみられません。このペースでずっと使用して問題が無いようなら充分に固定回線の代替えとしてあり得るなあと思います。


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