うちの会社に届く依頼の中で、すでに同業他社で作業された結果NGだったというものが最近よくあります。
当然ながら、他社でNGと判断されたものは余計に状況が悪くなっているものがほとんどなのですが、中には意図的なのかレベルが低すぎるのか?と勘繰りたくなるほどの状態のものも届きます。
特に酷いのが、お客様には「ハード障害」等と報告をしているにもかかわらず、こちらで検査をするとそんな兆候がみられず、なおかつ綺麗にフォーマットされた場合に特有の痕跡が見られる場合。
もちろんウチではお客様に直接状況を確認して「フォーマットしていない」という回答をもらった上なので、怪しいのはどこだ…という話しになります。
よくネットの怪しげな情報には「読めなくなったカードはフォーマットすれば読める」というウワサがあったので、それを鵜呑みにしている業者さんが実在するのかもしれません。
確 かに特定の状態でBad sectorのような扱いになる領域が多い場合だと個人レベルではフォーマットした方が手っ取り早いなんて可能性も考えられますが、大なり小なり確実に救出 対象データを壊してしまうのは間違いなく、状況によっては全領域のデータを上書きしてとどめを刺してしまう事もあります。
不安定なメモ リーカードからのデータ救出作業は出来る限り最小限の手順で済ませるのが基本だし、誤った知識で余分な作業をしてしまうと救えるものも救えなくなってしま いますから、本当に大切なデータを復元させたい場合には、安価なだけの業者さんを利用するのは少し考えたほうが良いと思います。
機材の拡充やノウハウの蓄積は少なからずコスト要因になりますので、作業価格にも反映せざるを得ませんが、救出確率を向上させる肝でもあるのです。
もっとも…
うちも開業当初は価格破壊を起こすために最低水準の価格体系で挑んできたので、あまり大きな声では言えないかもしれませんが(^^;
株式会社パソコントラブル救助隊で公式サイトを含めたウェブマスターを兼任しています。
趣味はカメラとぶらり散歩。フォトマスターは2級。日々感じたことを忘れないうちに雑記帳に書いています。