質の悪いSDが再び多く流通しているのか

遅くなりましたが2024年も頑張りますのでどうぞ応援のほど宜しくお願いいたします。

さて、昨年後半からやたらと多くみかける症状でお預かりする案件が増えてきたものがあります。

■フォーマットを求められる症状は


カードやUSBメモリの破損症状としてはとても代表的な「フォーマットが必要です」などと初期化を促される表示が、ある日突然出てしまうというとてもメジャーな症状なのですが…

従来であれば9割くらいの確率で論理障害と判断でき、比較的高確率で全てのデータを取り出せるであろうという判断になるわけなのですが、どうも最近そうでもない事が。

というのも、物理不良を発症していて正常にメモリ内容が出てこないにもかかわらず、なんとなく論理不良っぽい症状を見せてくるという・・・そういえば数年前にもそういう傾向が多く寄せられていたことがありました。たしか32GBが全盛のころだったか。

※たまたま連続して届いたTranscend 256GBの写真ですが、もちろん同じ不具合はTranscendに限ったことではありません。

現状、そのような物理破損症状を見せるのは256GBのmicroSDが多い傾向ですのでなんらかの設計変更でもあったのでしょうか。

ネット界隈を見ていると「カードを出し入れしたら復活した」とか「復元ソフトでなんとか」といったお話がたくさん出てきますが、このテの物理不良による不具合に対しては控えめに言って逆効果、いやもっと積極的に避けたほうが良いことばかりがおすすめされているのが恐ろしいところです。

■大容量カードは本当に必要か考えて

いつの時期でもそうなのですが、ちょうどよい感じで「大容量」なものが少し手を伸ばせば届く価格で多く流通しはじめた頃にこのような症状が増えているように感じます。

単純に考えればそれまで高価だったものが急に安価になるというのは、それなりの設計変更や生産設備の変更があったり、あるいは流通経路にヘンなものが紛れ込んできたタイミングということになりますから注意が必要です。

物理的にも、同じ基板面積に多くの回路を集積することになるので設計の余裕度がガタンと減ります。そういったときにいろんな不具合が出やすいというのはどの電子部品でも同じことなのですが、どうしても購入希望の方は表面上のスペック(たとえば記憶容量とか速度)しか見ないもの。

でもついついコスパが良くなったと思ってしまって手を出してしまう気持ちは私も良くあるので理解できるのですが、「今、その大容量が本当に必要だろうか?」と一瞬でも良いので考えてみることも必要だと常々思います。


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