「削除操作は上書きと同じ悪影響を与えます」

よくあるお問い合わせへの回答はFAQのページにもそれぞれ簡単にお答えしておりますが、それらの中でもとくに、ちょっと長めに記載しておいたほうが本当は良いのだろうなという事項をいくつかあげてみたいなと思います。
ちょっと長めのよくあるお問い合わせへの回答、というシリーズにできたらよいなあ。

まず、もっとも目立つのが、復元作業の対象SDカードを送る際に「上書きしてしまったぶんの写真や動画を削除してから送ったほうがよいか?」というご質問。
これは、結論から言えば削除せず残しておいていただいた方が良いことづくしです。
理由としては
(1)復元対象を判別しやすい
(2)削除という上書き行為による影響を排除できる

とくにこの(2)ですが、削除=上書きと同等の悪影響を与えてしまう操作だと言うことはあまり認識されていることは無いようで、逆に関係ないものは消しておいたほうが復元しやすくなるだろうという判断で削除していただいているケースも多々あるようなのですが・・・
実際のところ、復元対象のメモリ領域からみれば、削除という行為は空白データで上書きしていくようなものなので(厳密とは言い難い話ではありますが)、できるだけ削除操作も避けていただいたほうが復元率は確実に向上します。

弊社としては、とにもかくにも救出依頼をくださったお客様に最大限ご満足いただける結果を提供させていただくことが唯一の目的ですので、なにかわからない事があれば、わからないまま操作を続けてメモリ状態を悪化させてしまうよりも、どんな事でもお気軽に問い合わせていただいたほうが嬉しいです。