PS3周辺機器のBDリモコンCECH-ZRC1Jを分解

純正品のBDリモコンって買いなおそうとするとなぜか高いんですよね、とても便利なのに。

ZRC1J分解写真
上ケース・ボタン・基板と下ケース

もう時代はPS5ですが、いまだにテスト機としては古い機材のほうが便利なのでPS3がときどき稼働してくれています。

ただ・・・操作するためのコントローラ(DUALSHOCK3)は徐々に調子が悪くなってきて、なんとなく買い替えるにもコスパが悪くどうしたものかと。そこに、ちょっと調子の悪い(ボタンの戻りが悪い)専用リモコンが転がり込んできたので分解してみることにしました。

ねじ止め部分が無いので分解は簡単

このリモコン、ねじ止めなどはされていないので上下にはめ込まれているだけになります。なので分解するときには上下の隙間からツメを1つずつ外していく地道な作業が必要になりますがスマホなどの分解に慣れている方であればたいした難易度ではないでしょう。

私も日常的にUSBメモリなどの小さな製品を極力綺麗に分解することを生業の一つにしているわけで(作業後に分解した痕跡すら見えないくらいになったらこっそり喜んでいます)、それに比べたらとても楽な作業です。

上側ケースのツメアップ
上ケースのツメ部分2つをアップ

ツメは下側(電池ケースがわ)にあり、上側(ボタンがあるがわ)を引っかける形になります。なので上下の隙間から下側(電池を入れるがわ)方向にリムーバーを突っ込むイメージで両サイドに10か所ほどあるツメを丁寧に外してしまえば上下に分かれます。

この時、内部の基板はフレキ状のペラペラなものですので無理な力をかけて破いてしまわないようにしましょう。もし破いてしまったら修復は効きません。

ケースのツメ部分
赤丸のあたりにツメが引っかかる部分があります

基板は下側のケースのさらに中(赤外線LEDがあるあたり、テンキー部分の左サイド)に挟みこまれるような形で電池などと接続されているようで、うっかり基板を持ちあげようとすると破れて使い物にならなくなってしまいます。なのでボタンを剥がずときにはゆっくり慎重に行ったほうがよいでしょう。

上側のボタンは基本的にすべてラバーで繋がっています。ただしEnterキーの周囲の上下左右キーとPSボタンだけは独立したプラ部品として溝にはまっているので、落としたり割ったりしないように注意してください。

私の場合、上下左右のキーの戻りが悪い原因がこのプラ部品と上側ケースとの隙間に粘着質な何かがしみ込んでいたのが主な原因だったので、ウェットティッシュなどで綺麗にふきとることで万事解決です。
その他の部分もクリーニングが済んだらもとにもどし、上下のユニットをはめ込んでしまうのですが、ペラペラの基板を変なところに挟み込んでしまわないように注意しましょう。

動作確認とBDリモコン再設定

電池を入れたらまず動作確認のためにLEDが点灯するボタンをどれか押してみることにします。たとえばDEVICESのTVボタンやPS3ボタンは押した時点で1秒ほど赤く点灯するのでわかりやすいですね。

正常に動作していることが確認できれば次はPS3とのペアリング(これはPS3を起動してメニューからBDリモコンの設定を選ぶと、あとは画面の指示に従ってボタン操作するだけで簡単です)と、TVのメーカー設定が必要になります。

TVのメーカー設定はDEVICESの表示の下のTVボタン(押すと赤く点灯するボタン)を押しながらCLEARボタンを押すことで赤LEDが点滅して設定モードに入ります。

その状態で三桁のメーカー番号(例えばシャープ製の場合119や120,121,122・・・など)を入力してEnterキーを押すと完了です。

以下、リモコンコードの設定部分とメーカーリストを掲載しますので参考にしてみてください。

メーカー別リモコンコード表
取扱い説明書よりリモコンコード部分を抜粋

三桁の入力後にEnterを押すのを忘れていつまでも設定ごできないなーと悩むことのないように(私がそうでした)

もしメーカー表にないTVを使う場合には過去のこんな記事を参考にしてみてください。

完璧に動くようになったので長く活躍してもらえそう

設定さえ済んでしまえば基本的にBluetoothでコントロールするリモコンなのでPS3本体の設置場所を気にする必要もないし、なかなかしっかりしたつくりでまだまだ使える印象の強いリモコンです。

なぜこれをPS4やPS5でも使えるようにしなかったのか不思議でなりませんが・・・内部のつくりを見るとけっこうな精度を要求していた様子なので、当時の販売価格を考えたらソニーさんにとっては製造コスパが悪かったのかもしれませんねえ。


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