タイトルで「歩幅」とは表現しましたが、実際の歩く歩幅にとどまらず 自らのほんの瞬間先の立ち位置といった意味合いで捉えています。
■自転車で峠超え
昔はよく愛用の自転車でそこそこの距離を走っていたのですよね(とはいえ片道50km前後なので本当に長距離を走る人からしたら短いですが)
大阪の湾岸沿いからスタートし東へ東へと進んでいくと奈良県境にさしかかるわけなのですが、ここには生駒山地がありまして、奈良県側へと入るには基本的に峠を越えるルートを使うことになります。
(例外的に国道25号線を使うと大和川沿いをほぼ平坦に抜けることができます)
■暗峠を越える
wikipediaより
数ある峠道のなかでも特にこの暗峠(くらがりとうげ)は、国道308号線なのですがむしろ「酷道」として広く知れ渡っておりまして、大阪側は急こう配が容赦なく続くため自動車が時々オーバーヒートして冷やしているのを見かけたりもするほどで。
標高455m、最大傾斜勾配31%のS字カーブという名物も存在しまして、正直言って車では行きたくない。
wikipediaより
そしてまた、頂上付近から大阪側へと下る時にも前傾姿勢(ドロップハンドル)の自転車だと下り傾斜で恐怖を感じるほど。
ブレーキを離せばあっという間に加速してしまうし、速度が出てしまうとブレーキを掛けたとたんに前のめりに転がりそうな予感しかしません。
そのためブレーキを握りっぱなしで下っていくわけなのですが、自転車でブレーキが熱をもってしまう事にすら気を使うなんてこの峠でしか味わったことがありません。
■上り坂はイメージ先行しがち
先に下りの話をしましたが、肝心なのは上り。
ハッキリ言って、ギア比を最低にしていても辛いです。
「平坦な道ならば、これだけ漕げばこのくらい進んでいるはずなのに!」という感覚と実際の進み具合とのズレが大きくなりがちで、いくら足に力をいれても先に進めないというジレンマが気力も体力もじわじわと奪いつづけます。
ここで無意識のうちに「これくらいペダルを漕いでいるのだからもっと先の空間に自分が居るはず」と思ってしまうと、その時点でどっと疲れが出ます。
イメージとリアルとのズレが大きくなればなるほど、この疲れは重く辛く息切れのもとになっていきます。
■イメージをリアルまでペースダウンさせる
暗峠だけでなく、清滝峠を越えたり、大昔には阪奈道路沿いに越えたり、はたまた超えた先の柳生の里まで走ったりもしてたわけなのですが、とにかく坂を上っている最中というのは自分のイメージが先行しすぎてリアルが追い付かないとどんどん息切れしてしまう原因になると経験から思いいたるわけです。
これはなにも急な坂道+自転車でなくても、平坦な道+徒歩でも、なんなら仕事+思想でも同じようなもので、気持ちばかりが先へ先へと急ぎすぎてしまい実際の歩調よりも速く前に進まなきゃという思いに囚われすぎるといつのまにか呼吸が粗くなりがち。
もし息が上がりそうになっている自分に気づいたら、まずは先に行き過ぎている自分のイメージの側をペースダウンさせて、イメージと自分のリアルな位置をなるべく重ね合わせることでどんどん楽になってくることが実感できるかとおもいます。
イメージとリアルな歩調とが合致してくると、無駄に息が上がる事もなくなるので体力を温存することができ、最もパフォーマンスが発揮できるようになるのだと自分は考えています。
いつもとは毛色の違った記事になりましたが、自戒を込めてたまには頭の中の整理をかねて書き出してみるのも良いでしょうか?
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