造幣局・桜の通り抜け2024

コロナ禍以降、再開されたとはいえ事前予約制になったせいで、気が向いたときにさっと見てこようというわけにもいかなくなったわけなのです桜の通り抜け。

しかし、そのおかげもあり人がいっぱいでごった返していてゆっくり見物もしてらんない、なんてことがなくなったのは良い効果でもあり、予約さえ取りやすければ良いわけなのですが。

■晴れた日に訪れました

あらかじめ都合をつけ予約を入れた日にはきっちりと雨が降るわけでして、自分でもその確率の高さに驚くことがしばしば。

天気予報をみて早々と断念しキャンセルした後、確実に晴れているであろう日に再予約をしてようやく訪れることができました。

桜の写真・通り抜け2024

もともと桜を撮るのって背景と同化しちゃうので苦手なのですが、久々のカメラ出動だったおかげもあって設定が全然思い出せない(笑)。

桜の写真・通り抜け2024

いつもの単焦点でなく久々にズームレンズでPモードです。もう全部カメラ任せ。どうでも良い話ですが個人的にミラーレス用のズームレンズは1本しか持っていません。

桜の写真・通り抜け2024

ズームレンズでも結局はテレ端かワイ端のどっちかしか使わないというのも理由の1つですが。

桜の写真・通り抜け2024

晴れているってのは充分な光量があって楽ですね、いつもは曇天だったり夜間だったりと光量不足に悩まされシャッタースピードを稼ぐにはどうしよう、と考えてばかりなのとは対照的にすごくシャッターを切りやすい・・・多少暗いズームレンズになってもぜんぜん余裕なのが感動的。

ただし画面が見えんのでほぼ目視でレンズの方向が撮りたい桜に向いているかだけを確認し、ノーファインダー相当な撮り方になってます。

桜の写真・通り抜け2024

ときどきiPhoneに持ち替えて撮り比べたりもするのですが、

たしかに画面上ではキレイに見えるですが、なぜだか加工された色っていう感じで、やはり自然に撮れるのはミラーレスの側という印象が強いですね。

桜の写真・通り抜け2024

というわけで通り抜け入場から30分ほどの行程ですが、気が触れたかのように桜を撮りまくっておりました。30分でカードフル近くまで撮ったのは初めてかもしれない。


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ドメインを廃止するのは勇気が要る

もう、ひと昔どころかふた昔以上前のお話。

個人レベルでドメインを取得してオリジナルドメインのメールアドレスを持つなんてことが現実的な料金でできるようになった頃のこと。

たしかまだその当時は、数万人規模の従業員をかかえる私の古巣の企業ですらWEBへのアクセスやメールアドレス配布は業務上必要と認められた申請者のみだったりした古い古い時代

個人的にBBSの流れからWEBへと順調に移行していた私も例にもれず、自分を現わすためのドメイン名を取得してみたのですね。

お名前ドットコムのWEBページよりドメイン料金

■他企業で使っていたドメインだった

ところが、その取得したドメインは実は他の企業が直近まで使われていたドメインだったようで、期限更新されずに第三者取得ができる状態になっていたのをたまたま私が契約してしまったという事らしく。

なぜその事実が判明したかというと、ここからが恐ろしいところなのですが、

その企業の担当者あてと思われるメールがたくさん入ってきたからなのです

偶然にも同じアカウント名を作ったという面倒なお話ではなく、メールサーバーのデフォルト転送というものがありまして、作ったアカウントに合致しないメールアドレスあてに来たものはすべてデフォルトアカウントのメールボックスに格納されるということに。

普段はチェックする必要のないメールが溜まるところと解釈していたのですが、ふとたっぷりと溜まっているメールボックスの中を見てみると、取引の見積もりやら計画やら一目見てわかるようなビジネスメールがどっさりと

■現代では大問題ですが

それこそ、現代社会では大問題になるお話ですし、なんならドメイン契約更新にしくじった大手企業のドメインを買い漁って情報を詐取するなんてこともある世の中になってしまったわけなのですが、その当時はまだおおらかなものでして。

※1.それこそ当時はまだメールは補助手段で、電話やFAXや対面が主な手段。メールを送ったから確認してねとすかさず電話を入れるような対応が普通だった時代ですからメアドをロストしても痛手ではなかったでしょう。

※2.余談ですが弊社もとうとう昨年度末でFAX専用番号を廃止しました。時代の流れですね。

とりあえず私としてはデフォルト転送を停止して余計なメールがこっちに飛んでこないようにして対策終了

どこの企業なのか知る由もありませんでしたが、先方からもコンタクトを取ってくるようなこともなくきっと別のドメインを取得されたことでしょう。

とにかく、うっかりドメイン更新を忘れて失効し、悪意ある第三者に契約されてしまったら大変なことになるのだなあと実感したできごとなのでした。

■時は過ぎて2020年代

さっきまでのお話は1990年代後半くらいです。記憶があいまいですがだいたいそんなところです。

さて、そんなドメイン取得ブームがまだ残っていた時期に取得して運用していたドメイン名がいくつか今の私の管理下にあるわけなのですが。

察しの良い皆さんならもうお気づきですね。

そう、怖いんです、廃止するのが

個人利用ばかりなので前述の企業の事例ほどクリティカルではないのですけれど、いったいどこにどのドメインのどのアカウントでメールアドレスとして登録したかなんて、20年近くも経過していると全て覚えていられるはずもなく。

もちろん主だったところはすべてちゃんと登録管理できているので主利用のドメイン名が変更になるたびに修正できているんですが、その都度かならず漏れというものが出てきます。

1つ1つの漏れはそう大きくならないように普段から(昔から)考えて使う習慣はあるのですが、ドメインごとごっそりと悪意を持って突き合わせていくと漏れてはいけないような情報に組みあがってしまうのではないかという恐怖感が付きまとうわけで。

その恐怖感を払拭するために採った策が、ネガティブというかパッシブというかなんというか「時間が全てを薄めていくだろう」的な発想でして。

はい。もうそろそろ実質的に使用しなくなってからも20年近く経過しようとしているのに契約だけ残ってるドメインがあります。

■ドメイン維持費が高くなりました

そろそろ修正漏れも見られなくなってきたことだし区切りをつけないとな、と漠然と考えていたタイミングで入ってきたのが「ドメイン維持費(更新費)が軒並み高くなるよ」という各企業からのお知らせ。

さくらインターネットのWEBページよりドメイン料金

取得したころは1ドメインあたり年間1,000円くらいだったものが、いつの間にやら2,000円とか3,000円とか。使わないと決め込んでいるものを維持し続けるにはすこしもったいないと感じる水準になってます。

そうなると渡りに船というか背中を押してもらえた感覚で、ようやく20年来の未使用ドメインを放流する覚悟ができたのでした。

※くれぐれも悪意をもって取得しないでくださいね。


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AdSenseの広告コードが勝手に消えた

ついひと月ほど前からAdsenseを始めて以来、順調に低空飛行を続けそのうちコーヒー一杯くらいは飲めそうだなとレポートを眺める日々です。

ところが、気が付くとまったく推定収益額が上がらず、サイトへのアクセスそのものは特に変動がないという不思議な現象が起こっていました

■閲覧者全員がAdSense広告を器用に避けた?

ひょっとして、広告ブロッカーが突然優秀になったりしてサイト訪問者の全員が器用に広告に触れることなく閲覧している、なんてことがあるのかな?などと予想してみたのですが・・・

さすがに天下のグーグル様が配信に手を下しているAdSenseでそんな器用に回避できるとも思えず(私個人的には、WEBの理想的にはそれが実現するのが一番良いとおもっているのですけれどね)

余談はさておき、いったい何が起こったのだろうと調べてみることに。

■AdSense内のメニューをチェック

まずは、予想外にさらっとAdSenseの審査に通ってしまったがゆえに「今になってやっぱり低品質なコンテンツだ」とグーグルから否認されてしまったのかなあ?なんていう疑心暗鬼に陥ります。

あるいは、自ドメインのサーバーの認証が解けてしまったのではないだろうか?何度も抜き打ちでチェックされるのかもしれないなあ、などとネガティブな妄想にも駆られます

そのため、アドセンス内のメニューから配信登録の状態をチェックしてみます。

AdSenseの認証状況

どうやら、審査が否認されたわけでもなく、認証が解けてしまったなんてこともなく、いたって平常運転である様子でネガティブな予想はただの取り越し苦労だったようです。

そうなると調べる対象はAdSense側ではなく手前のWordpress側ということになります。

■どうやってAdSense広告を配信していたか

さて、AdSenseの広告配信コードはいくつかあるようですが、導入がもっとも楽な方法1つのみを選択しておりました。

具体的には、ブログ運用はローカルのWordpressで行っており、広告の配信方法はAdSenseに完全お任せな「自動配信」のみとしています。

導入時にさらっと調べて、もっとも楽そうな「テーマヘッダ(header.php)」ファイルにAdSenseの配信コードを1行ペタッと貼り付けるというお手軽な導入方法で配信を開始し、今に至ります。

■テーマヘッダーのコードが初期化されていた

配信コードが変更されたりしていないか(無いと思うものの)念のためにAdSenseで再びコードをコピーして、既存のコードに上書きするつもりでWordPressの設定からheader.phpファイルの中身を開いてみると・・・あれ?有るはずの配信コードが存在しない

Wordpressのテーマファイルエディタより

どこか別のファイルに貼り付け直したんだっけ?と疑問に思いながら適当なファイル達の中身をチェックしてみるものの、やはり存在しない。

どういうわけかAdSenseの配信用コードがきれいさっぱり消えてしまっているようです。

■ファイルが初期化されていた

そういえば、数日前にWordpressの自動更新が掛かっていたなと思い出しました。

どうやら自動更新の最にあろうことかテーマヘッダ等のファイルが初期状態に差し替えられてしまっていたようなのです。

今までローカルのWordpressに対してはせいぜいウィジェットを少し貼り付けるくらいの事しかしていなかったために、ヘッダが初期化されてしまうことがあるなんて考えたこともなかったのです。

原因が特定できれば対処は簡単で、ふたたびテーマヘッダファイルにAdSenseの広告配信用コードを1行ペタッと貼り付けて更新するだけ。

動作確認をすると、ちゃんと表示されるように戻っていました(ページの前半部分が広告だらけになるので実はあまり好きではないのですけれども)

■ふいの初期化を回避するためには

ヘッダーファイルにコードを貼り付けてしまう方法がもっとも楽なのはおそらく揺らぎのない事実でしょう。

ですが、ふいに初期化されてしまうと気が付かないうちに広告配信が止まってしまっているということが起こります。

ヘッダーに貼り付ける以外の方法としてウィジェットとして追加しておくほうがより安心して任せていられるのかな?と考えるのですが、されどうでしょうか?

とりあえず私としては、気が付いたときにサクッと貼り付け直せるようにマニュアルを整備したところで手が止まっちゃっているのですが(^^)


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SNMPマネージャの活用

居室の片隅で地味にお仕事を続けてくれている積層LEDの監視灯があります。よくある「赤・黄・緑」の3色のランプで状態を教えてくれるものです(2色や5色のものもあるのですが3色が多いのではなかろうかと思います)

古いものではありますが、ふいのトラブルを察知するためにはとてもありがたい存在なのです。

積層灯を見上げる写真

■ちょっと使い方を変えてみようかと

この監視灯、世間的にはどう表現したら伝わりやすいのだろう?積層灯とか言ってもピンとこないだろうし3色ランプとでも表現したら良いのかなと微妙に悩むところではあるのですが、姿をみると誰しもが見たことのあるものであろうとおもいます。

ウチで使っているのはパトライト製のネットワークシグナルタワーの15年くらい前のもので、基本的にpingでの死活監視以外の機能は使っていない状態です。

しかし、何の気なしに販売されていた当時のカタログを眺めているとSNMPマネージャとしての機能も含まれているのだとかいう記載がありました。

ということは、定期的にpingが通るかどうかで判定しているのとは別に、ルーターなど監視対象機器からのtrapを受信して警告を発してくれるハズなわけで、pingよりも少し早くきめ細やかに察知できるかもしれないわけですね。

せっかく機能が実装されているならば、使ってみないと気になってしゃーない性質なのでちょっと設定をいじってみることにしました。

居室の片隅で光る積層灯

■まずはSNMPってなんぞや

ちょっとした規模であってもネットワーク構築に携わっていると知らず知らずのうちに目にしているSNMPですが、末尾に「P」と入っているからにはなんらかの通信プロトコルなんでしょうねえ、いつか使うことがあるかなあ?という程度の認識しかないのが普通だと思います。

実際、使わなくてもちゃんと動かす分にはなんら問題はなく、どちらかと言えばSNMPのご厄介になるシーンというのはようするにトラブルが発生している状態なので、できることならご厄介になりたくないプロトコルかもしれません。

トラブルへの対処というのは多くの場合は時間との戦いであったりもしますので(時間が経てば経つほど状況が悪くなるので)いち早く察知できるというのは本来ありがたいはずなのですが。

さて、横道にそれましたがそのSNMPは「Simple Network Management Protocol」という名称の略称になります。その名の通りというわけじゃありませんが枯れた技術として定着しているものです。

■SNMPってなにができるか

さてそのSNMPですが、v1、v2、v2c、v3といったバージョンがあるようで、標準的なものはv2cとされている(とりあえず積層灯がv2cに対応しているからそうなのでしょうと理解)らしいです。
※バージョンが上がるごとにセキュリティが高まり、セキュリティの低いv1とv2はもう使われないようですね

そしてこのプロトコルを使って、監視対象機器のCPUやメモリの使用状態やネットワークの通信状態であるとか、筐体温度はどのくらいまで上昇しているかとった割とハードウェア寄りの情報までこまごまと得ることができます。

しかもネットワークに負荷をかけることのない小さな情報のやりとりで済むのが特徴の1つとされています。

トラフィックやハードウェアの稼働率なども取得できるので稼働ログ的にも使えるようなのですが、そういう日常的な使い方というよりは異常をいち早く察知するという意図でtrapを飛ばすという用いられかたが多いように思います。

■まずはtrap送信側の設定

まずは状態を監視したいルーターにログインし、送信先として積層灯を思い浮かべながら設定します。

snmpv2c host 192.168.xxx.xxx public
snmpv2c trap host 192.168.xxx.xxx
snmp sysname “Router-1”

snmp trap enable snmp all
snmp trap send linkdown LAN2 on

※192.168.xxx.xxxはtrapの送信先となる積層灯のIPアドレス
※ちなみにYAMAHAルーターのコマンドです

という感じが最低限必要な情報になるでしょうか。送信する側の設定内容はいたってシンプルですね。

今回、実験台になってくれるルーターはLAN2ポートを保守用に空けてあるので、trapの設定もLAN2インターフェイスを明示してonにしています。

■そしてtrap受信側の設定

受信側の設定をするために積層灯の管理画面にログインし、

パトライトの積層灯設定画面でSNMPのtrap受信設定

動作設定の項目の中にある「TRAP受信設定」という非常にわかりやすいメニューを開くことになります。

積層灯SNMP受信TRAP設定画面

そして、実際に受信したいものを設定するわけなのですが、一瞬ひるんだのが「TRAP番号」の項目。その下にOIDと書かれた項目があるので、それではこのTRAP番号とやらには何を入れるんだろう?と悩んだわけなのですが、結論としてはここにOIDを入れることになります(むしろvariable bindings1と2は空で良さそうです)

グループ名称は任意の文字列で良いので自分がわかりやすいように「テスト、リンクダウン」とでも入力しておき、

TRAP送信元アドレスは、監視対象ルーターのIPアドレスを入力しておきます。

■OIDはなんだろう?

さて、TRAP番号と書かれている項目にはOIDという識別子を入力すれば良いということは解ったものの、具体的にどういったOIDを入力したら良いのだろうと少し頭を悩ませます。

先述のようにSNMPでは監視対象機器の様々な状態を得ることができるわけなのですが、動作テストも含めて最もわかりやすいのはネットワークのリンクダウンとリンクアップだと思いますので、ここはひとまずLinkDownとLinkUPのOIDを調べます。

ここでも、OIDを調べようとすると標準MIB、拡張MIBと絡んできますがひとまず標準MIBでサイト検索するとある程度まとまった情報が出てきますので、そのなかから必要そうなものをピックします。

1.3.6.1.6.3.1.1.5.3 (LinkDown時)
1.3.6.1.6.3.1.1.5.4 (LinkUp時)

あと、今回ヤマハのルーターからのtrapを活用したいのでヤマハ独自のMIBの中から、

1.3.6.1.4.1.1182.2.3.0.5 (トンネルLinkDown時)
1.3.6.1.4.1.1182.2.3.0.6 (トンネルLinkUp時)
1.3.6.1.4.1.1182.2.1.0.3 (ルーター本体のALARM LED点灯時)
1.3.6.1.4.1.1182.2.2.0.1 (ルーターへのログイン時)

も、いずれ使いそうなのでメモっておくことにします。
もっと詳しくはYAMAHAさんのページも参考になるかもしれません

スクリーンショットには設定3のページ(空のページ)を貼っていますが、実際にはリンクダウンのTRAP受信は設定1、リンクアップのTRAP受信は設定2にそれぞれのOIDを入れています。

さて、受信する項目を入力したら、さらにその下にある動作設定をすることになります。

積層灯SNMP受信TRAPの動作設定画面

動作と言っても設定すべきことは単純で、どのランプを点灯あるいは点滅や消灯させるか、ブザーを鳴らすか、メールを送信するかといったような設定になります。

ただ、今現在すでに3色あるLEDランプのうち赤色と黄色はping監視で使っているので触らないこととして、正常時には点灯したままにしている緑色のランプの設定で遊んでみることに。

点灯時=正常な状態である、
消灯時=監視できていない状態、というのが基本定義なので

点滅1、点滅2という2つの状態はまだ自由に使えることになります。なので今回はLinkDownのtrapを受信したら点滅させ、LinkUpのtrapを受信したら点灯状態に戻すといった2つの設定を行ってみます。

といっても記載する内容は単純で、設定1にLinkDown時のOIDをTRAP番号として入力、設定2にLinkUp時のOIDをTRAP番号として入力、設定1・2いずれのTRAP送信元アドレスにもルーターのIPアドレスを入力し、動作状態は緑色を点滅・点灯とそれぞれ選択して残りは空欄でOK

■いざ実験

さて、送信側受信側それぞれの準備ができたところで、いよいよLAN2に接続したケーブルを抜いてみることにします。

すると間髪をいれず積層灯の緑ランプが点滅をはじめました。どうやら正常にtrapが受信されて設定通りに動いたようです。

ふたたびLAN2にケーブルを接続してみると、これもまた間髪をいれず積層灯の緑ランプが点灯状態にもどりました。しっかりとtrapを受信して区別してくれています。

pingだと60秒間隔で最低でも1周期、ようするに60秒ほどは反応が遅れるわけですがSNMPのtrapに反応するとほぼその瞬間に状態変化があります。さすがに早いですし意外に簡単だなという印象です。

たいていのネットワーク系のトラブルはpingでも検出できますし実用上は支障ないわけですが、SNMPの活用でよりきめ細やかに、たとえばトラフィックが一定値を上回ったりルーターの温度上昇によっても警告を発するといった対応も可能ですし、ネットワーク機器以外にもたとえばプリンタの状態なども監視することができるわけで、業務が止まってしまうほどのトラブルに至るまえに未然に兆候を察知することができるようになります
深堀りしてゆくと応用できる幅が広がりそうではありますね。


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決済手数料あれこれ

クレジットカード決済やスマホ決済が日常に浸透してきて、とても便利ですよね。

私も普段の買い物で財布から現金を取り出すというシーンがほとんどなくなり、むしろスマホが無いととても困ってしまうようになりました。

■事業者としては手数料支払いが

さて、クレジットカード決済やスマホ決済などは消費者の立ち位置としてはすごく便利なのですけれど、事業者の立ち位置になると必ず手数料を決済事業者さんに支払わねばならないというコストが発生します。

決済手段の選択肢がほぼ無い状態だとあまり気にはならないのですが、複数の決済手段を選択いただける状態まで環境が整ってくると、はたしてどの手段がコストを抑えることができるのだろうと気になることがあります。

限界までコストを突き詰めていると、時々話題になるのですが飲食店で「ランチタイムはカード決済お断り」なんていうカード会社との契約に違反するお話がチラホラでてくるのですが、事業者がわが現金決済を求める気持ちもよく理解できたりするわけです。

■決済金額によって手数料が変動する

さて、決済手数料というのはだいたいの場合は決済金額の~%という形で決済事業者さんと契約することになります。

たとえば楽天PAYでクレカ決済だと、決済金額の2.95%が手数料として徴収されますし、ヤマト運輸さんのWEBコレクトなら決済金額の5.5%が手数料として徴収されることになります。

この手数料率だけで考えると、手数料率の低い決済手段がもっともコストがかからないのではないかと考えがちなのですが本当にそうだろうか?と思うようなことも現実には多々あります。

■シミュレーションしてみた

さて、複数の要素が絡み合うような計算はエクセルにさせるのが最も理解しやすいので、久しぶりにシートを作ってみます。

決済金額と手数料試算

ざっくりしたシートですが、売上に相当する請求金額と納品先地域を入力すると決済手段ごとに手数料と手取り額が計算されるようなイメージです。

ちょうど決済金額が3万円を下回るかどうかという点が日常でありがちな値だと思われますので、わずかに下回る29500円の請求を例にとります

手数料率は各社で公表されている値送料についても一般契約でサイズ60のお荷物の値としています。

たとえば宅急便コレクト(代引き)の場合には手数料率は4.29%WEBコレクトの場合には5.5%代引きのほうが手数料率は1%以上低くなるわけなのですが、実際の手取りを計算してみると代引きのほうが少ない、なぜ?となるわけです。

よく見てみると手数料率にかかる金額が、決済金額+送料を元に計算されています。そのため決済金額が少し大きくなる影響で振込手数料も増加することとなり、さらには代引き手数料も差し引かれることになります。

その結果、手数料率の低い代引き便よりも、手数料率の高いWEBコレクトのほうがトータルコストが抑えられ、結果として少し手取りが多くなるという計算結果になったりします。

■送料という大きな要素を除いても

同じようなことが実店舗決済のAirPAYと楽天PAYでも生じます

クレジットカード決済で比較した場合、楽天PAYの手数料率は2.95%AirPAYの手数料率は3.24%楽天PAYのほうが手数料率が0.3%ほど低く抑えられます

しかし、楽天PAYで決済した場合には楽天銀行の口座への入金は手数料0円ですが、楽天銀行の口座から他行へ振込みしたりATM出金する際に手数料が発生します(楽天銀行以外へ入金手配した場合には入金手数料で330円が発生しますので、楽天銀行口座へ入金設定するのが最も安上がりです)

この入出金の手数料まで含めてコスト計算した場合には、決済手数料率の高いAirPAYのほうが実はトータルコストが低くなり手取り金額が大きくなるということも起こりえます。

もちろんこれらは1売上毎にコストが発生するという前提に立った単純試算ですので、実運用として複数売上や一定期間の売上をプールしておいてから入出金した場合にはぐんとコストを抑えることになります

■手数料は必ず誰かが負担する

こういったコストが発生するからといって、そのコスト分を商品やサービス料金に上乗せして請求することは基本的にはNGという契約になっていることがほとんどだと思います。

また、道義的にも決済手段によって料金が上乗せされるというのは気持ちの悪いことだと思いますから弊社ではもちろん行っていません。

決済事業者さんの提供している仕組みを活用させてもらっているという点でも、商品・サービス料金からある程度の手数料が徴収されるというのはある意味当然のことでもあると考えます。

なので、自分が消費者に立った場合でもこういったコストはどこかで必ず発生しているものだという認識はしっかり持っておかないといけないのだろうな、なんて思ったのでした。


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